2017.01.22

1/21 公開の場で政策を論じ合う場を見学~所沢市議会が子どもの貧困をめぐる政策討論会を開く

21日午後、所沢市議会の政策討論会を傍聴してきました。議員どうしが公開の場で、一つの政策テーマをめぐって討論をするものです。テーマは「子どもの貧困」。
※その様子、Facebook所沢市議会のページ

最初に所沢市議会として、子どもの貧困をどのように学習・調査してきたかの報告の後、子どもの貧困対策の先進地である足立区の担当部長の講演を受け、議員どうしがどのような課題認識をしたか、何をすべきかを論じあっていくというものです。

昔みたいに議員が便宜を図ることが、モラル面でも、財政面でも難しくなってきて、議会って何のために必要なのか、問われる場面が多くなっています。
市の課題に対して、議員どうしで議論し、合意形成を図る機能が、国内の自治体議会はことごとく弱くて、それに対する一つの答えだと思っています。また、有権者に言われるがまま、あるいは議員が個人で思いつくまま拙速に「あれやります」「これやります」と言う前に、困っている現状を把握して、議員どうしで意見交換して、共通の考え方となる腰を定めていく、ということが大事なのだろうと思います。

●同業者としてとても有意義なものを見せていただきましたが、ひるがえって朝霞市議会は、一昨年12月の改選以降、前任期から継続してやるはずの議会改革の、テーマが決まる前に、改革の議論する場づくりすら方向性を打ち出せていません。4分の1の任期を過ぎても動かず、私を含めてまことに力不足です。本業の機能をしっかりさせないなかで、国旗を掲げるか掲げないかという議論と、余計なことを議論するなということの攻防ばかりに議論が集中していて、どうしたらよいものかと思っているところです。

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2016.06.08

6/8 舛添問題で問われる自治体議会のセンス

朝から晩までニュースを見れば舛添問題ばかりです。舛添知事がしたことは、
① 公金の出張で贅沢な選択ばかりをしてきた
② 政治資金団体(後援会のうち政治資金を集中的に扱うと指定した団体)での、政治目的とは思えない支出
が問題になっています。
マスコミも都議会も、②ばっかりに話が盛り上がっているが、よくよく考えると②は、政治資金団体の組織内部問題に過ぎないのではないでしょうか。怒るべきは団体への献金者だと思います。その点において、舛添知事が「違法性はない」という釈明は、「政治資金規正法がザル法」とかそういう先入観を与える情報以前に妥当性があるのだと思います。

もちろん私は舛添知事なんかかばい立てする義理も意味もないのですが、書道の本さえ買わなければいいのか、という話だし、そんな矮小化された話ばかりに盛り上がることに、一般有権者や視聴者がつきあわされているのは何か、と考えるべきではないかと思うのです。それは政局に過ぎないわけで、政局のために一般有権者の感情が動員されている、と考えた方がよさそうです。

そのなかで、NHKニュースでは都議会の様子を「7日の代表質問は、舛添知事に対して政策課題についての質問が全く出されない異例の事態」などと報じています。
都議から連絡いただいたところ、質問が全く出されないということではなくて、政策課題の質問の答弁を舛添都知事に受けなかったということですが、今回、舛添知事を辞めさせるボルテージを上げている都議会の自民党・公明党に巻き込まれるようなかたちにならず、都議会共産党、民進党ももっと距離をおいて都議会の与党構造そのものを問い直すべきだったのではないか、と思います。

また、それくらい大きな問題だということなら、知事自身に辞職を言わせる前に、議会の権能として都知事に不信任決議でもしたらどうかと思うものです。

●①の課題など、石原、猪瀬の時代も見逃してきたわけですし、そういう知事を免責して支持してきたわけですから、知事の出張の浪費を規制するための立法など、誰も言い出さないのでしょう。

●議会改革を全国規模でとらえると、都議会と一部の23区議会が一番遅れているところではないかと思います。

●後援会のお金で私的な本を買えば、所得とみなされ税務申告の問題があるとは言えます。返還したというのでその問題はなくなるのでしょうが。

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2016.05.24

5/20 自治体議員の調査機能を強化と地域情報のセンターとしての議会図書室

Gikailib2016052020日、早稲田大ローカルマニフェスト研究会主催の「議会図書室改革をはじめよう」に参加してまいりました。
議員の調査を支援する仕組みが、国会議員と自治体議員で決定的に違います。秘書の存在や、議会事務局の活動。そのなかでこれから重要になりそうな調査活動の核になるのが、議会図書室。

最初の問題提起では、今のままの議会図書室を充実させよ、ということだけではなく、地域の争点情報が蓄えられている場所なので、その機能を強化しながら地域づくりの情報センターやフューチャーセンターにしていく改革のあり方があってもよいのではないか、という研究所の中村さんの提案に目からうろこ。
中村健さんは、3年前に、朝霞市議会の研修にも来ていただき、地域への責任を果たす議会になるためのノウハウを紹介していただきました。

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2015.04.21

4/22 自治体議員のなり手不足は報酬改善でも土日議会でも解消しない社会構造の問題

今日、統一選の町村議会議員選挙が始まり、目立つ無投票当選から、町村部で議員のなり手がいないということが問題になっています。

報酬が高く、あふれんばかりの立候補者が出る東京23区議会と対比して、報酬の問題が中心で語られています。しかしそうなのでしょうか。一方で、報酬なんか払うな土日夜間の議会にすればもっとなり手が増えるという議論もありますが、それでも議員のなり手がめざましく増えるのでしょうか。どちらも実感がありません。
報酬がどう、土日議会がどうなんてちっちゃな議論で、本質的には合意形成の価値が、レッセフェールのカネの動きより低くて、あんまり意味を感じられない状態になっているからです。

議員報酬を問題にする議論は、議員報酬を下げろ下げろと言われ続けていたことに一定の歯止めを掛けるには大事な視点でもあります。しかしだからといって上げて人材が集まるかというとそんな感じはしません。

役員のなり手不足、そうした言葉で連想するのは、商店街でも、PTAでも、労働組合でも、町内会でも起きていて、どこも後継者不足が深刻で、後継者を指名できなくて組織崩壊した団体は珍しくありません。

自分の利益に直結しない合意形成に汗をかくことが、全く社会的評価を与えられないばかりか、経済的原理にあわないこととして唾棄される状況です。議員のなり手不足も、そうしたものの延長線上にあるのだと思います。

報酬を上げようが、土日開催をやろうが、小手先の改善。日常生活の上での合意形成の仕組みが崩壊しつつある中、世の中変える力が見えなくて、議員のなり手が少なくなるのは当たり前と言えます。

●まずはここ20年でぐんぐん進んだ、経済的原理の任せるだけで人為的な合意形成が無力な社会構造を変えていく必要があります。自分たちが話し合えば世の中変えることができるんだ、ということが、PTAでも労働組合でも商店街でも農協でも町内会でもできれば、役員のなり手は生き生きとしてくるのではないかと思います。その延長線上に、議員の仕事の意味が出てくるのだと思います。

●選挙をローカルパーティー込みの比例代表制にして、ナルシストしか耐えられないような、パーソナリティーを売り込む選挙のスタイルをやめた方がよいように思います。

●23区の候補者が多いのは、政党が競い合って出していること、自分の背負った生きる問題と無関係に名誉欲だけで立候補できる土地柄だからと指摘しておきたいと思います。自分のライフワークや問題意識があり、その視点から合意形成の一翼を担おう、という意思が感じられる候補者は少ないように感じています。

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2015.04.18

4/18 私も一部書きました~「Q&A議会改革最前線」

Dscn6115議会改革をテーマに本が出ました。

2年ほど前から「日経グローカル」という業界誌に、議会改革を実践した体験や実感から改革にあたって何を考えたらよいか、というテーマで、議員が書く連載がありました。執筆者は自治体学会の会員の議員で分担し、所沢の桑畠市議、由布の小林市議、横須賀の矢島市議、調布の大河市議などに誘われ、私も朝霞市の公務員宿舎建設をめぐって「請願・陳情」の政策効果と、会津若松市の報酬検討の経緯をめぐって「議員報酬」をテーマに2項目執筆しています。

その連載記事を整理し、議会改革の専門家の山梨学院大学の江藤俊昭先生、早稲田大学マニフェスト研究会の中村健先生の原稿が最初の問題提起と、最後のまとめに書き加えられ、刊行されました。

議会改革のあるべき論だけではなく、各地での個々のテーマを実践した迷いや結論に至った経緯などをまとめています。統一自治体選挙で改選された各地の新しい議会で、議会改革をやってみてこんな迷いが出てきた、というときに確認するのに最適な一冊だと思います。

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2015.03.16

3/16 新聞は報酬や政務活動費より政策活動を問え

毎日新聞の1面に、議員の平均年齢が若い議会は政策条例づくりをしている、という記事がありました。

統一自治体選挙に向けて、新聞各社が自治体議会の問題と改善すべきことを記事にしはじめていますが、朝日新聞は、政務活動費がいかにいかがわしいか盛る記事を書いています。こうした記事を眼にして自治体議員の選び方は、選挙でも、政務活動費や報酬を無くします、減らします、というダンピングを公約にする候補者ばかりが乱立することになります。
そういうことになれば、市民にとって本当は大事な、政策活動をきちんとやる政治家を押しのけて安売り競争した方が勝つことになります。これでは全然、自治体議員の質は上がりません。しかも政務調査費や報酬を減らすのは議会の合意がなければできませんから、結局、選挙向けのパフォーマンスに過ぎない結果になります。

それに対して毎日新聞の今回の取り上げ方は、政策活動をきちんとする政治家を選ばなくてはならない、というメッセージになります。非常によい記事ではないかと思います。

●もちろん年齢が若ければいいというものではありませんが、今回の記事に関しては、多分、同世代がバリバリ働いていると、議員としてやんなきゃいけないことはあるな、という意識になるのだと思います。

●私も、ただ市長の提出する議案に質疑をして賛成したり反対するだけでは良くないと思い、これまで子ども子育て新制度関連で、本会議で1回1本、委員会で1回4本の修正案を提出しています。いずれも多数派に否決されてしまいましたが、よりましな政策にするために必要だと判断して取り組みました。

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2014.04.30

4/30 国会が一部閣僚に携帯閲覧を規制緩和へ

国会で一部閣僚に携帯閲覧を解禁する方向へ。

一部閣僚どころか、会議妨害にならなければ全面解禁したらいいと思いますが。

自治体議会でも今、倒錯した議論が展開されていて、携帯やパソコンの持ち込みを禁止する一方、タブレット端末を議員に持たせるのが先進事例だとして、公費負担までして持たせることが提案されている議会が出てきています。

私はこれに考え方がきちんとしていれば反対するものではないのですが、しばしば手段と目的がひっくり返って、タブレット端末さえ持たせれば先進事例などという間違った報道がされているものもあります。また紙を使わなくなったからエコだとかいう議論もありますが、多分、情報機器を動かす電気代(さらには電力を作るための今日のエネルギー問題を考えると…)より、紙の方が安いし、膨大な資料だからこそ資料がみつからなくなる頻度は少ないはずです。

情報機器を議会に入れるのは、閉鎖された空間で与えられた情報だけで議論することがナンセンスになりつつあるからでしょう。議会で議論に利用した資料を、紙のままにせず、データ化して国民にオープンにする、体系的に保存して歴史的アーカイブにしていくなどの展開も可能です。
また議会での議論の際にも、言葉で説明しきれるものであればよいのですが、表や図面など必要であったり説明が効率的になったり、理解がされない場合もあります。

単にタブレット端末だから先進的ととらえて、他の情報機器を差別する扱いをしている限り、わがまちにもわが駅前にも再開発ビルを、と言っているレベルの話です。

私は圧倒的にキーボード派なので、ノートパソコンがダメでタブレット端末がいいなんてまったく理解できません。

もう一つ、なぜ情報機器の議場への持ち込みを禁止するのかという議論が必要でしょう。
公務は民間準拠とよく言われます。民間企業・団体が情報機器の持ち込みを規制する場合というのはどういう場面か考えると、①秘密漏洩からの防衛、②会議の間に電話やメールが入って気を取られて会議が非効率になるのを防止するため、③単に見苦しい、ではないかと思います。
③については、使わなければよいことで持ち込み禁止まではやっていません。
①については自治体にしても国会にしても秘密会の指定という別の手続きがあります。それ以外は公開原則なのですから規制するのはおかしな話です。
とすると公開する会議で規制すべきは②の基準ということになろうかと思います。もちろん場内での会議を妨害することになる通話は論外にしても、情報機器の持ち込みや、メールタイトルのチェックすら禁止しているというのはどうかと思うことがあります。

●議員が携帯メールのチェックばかりしている、ということがあり、それが政局に利用しやすかったことで持ち込み禁止が始まったように記憶していますが、少なくとも理由は会議効率化のためではないのです。
形骸化して結論が見えてる会議だからこそ、議員たちは携帯メールをチェックする誘惑にかられるのではないかと思います。

●朝霞市議会は、実質的に情報機器の持ち込みは解禁されています。市議会のさなかに北朝鮮がミサイルを撃ち込んだときには、市長が迅速にタブレット端末から事実経過などを確認しています。私はこれでいいのではないかと思っています。
ただしだからといって議論に集中していないように思われないように節度が必要でしょうし、議論の内容に関する調査か、重大な議会外の事態の変更に関わる情報収集に限るべきではないかと思います。

●憂慮されるのが、議員でない人が外部からメールや電話で議員に指示して議論をコントロールするのではないかという杞憂があります。今どきそれだけの組織性のある政治集団があるとは思えませんし、仮にそういうことをすればその議員の評価に関わる問題となるだけです。
また情報機器の持ち込みを制限したって、今でも、質問原稿を代筆してもらっている問題は各地で続発していますし、最終的にやはり議場に何を話すかということでの責任を問うしかないのだと思います。

●学校も、武雄市の取り組みに刺激されて、その外形的先進性だけに着目して、タブレット端末導入せよ、という大合唱が各地の議会で起きたり、教育委員会が打ち上げたりするのでしょうが、今現在、携帯電話やスマートフォンが教育上よろしくない、不純異性交遊のツールだとか非難されています。パソコンは贅沢品だから持ってくるな、というような指導をしています。そのなかで、タブレットだけはOKという矛盾は問われてくると思います(そしてタブレットとスマホの違いについて重箱の隅をつつくような決まりを設けたりして日本的官僚制そのままの行動規制が始まったりします)。
まぁ、確かにツールの技術水準は明治時代のまんまです。プロジェクターを使う会議や説明の現場が社会では当たり前になっている時代に、または議論の技術もポストイットやホワイトボードなど使うのが当たり前の時代に、何か手を入れなくてはとは思いますが。

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2013.05.23

5/20 長旅後半・質問力研修を受講しました

18日から、京都・龍谷大学での質問力研修を受講いたしました。

今、自治体の議会のあり方が問われています。市長はじめ行政が市民参加を進め、いろいろあるにしても市民の声をダイレクトに市政に取り入れるようになる一方で、市議会がほんとうに市民の役に立っているのかい、あるいは市民が求めている議論をきちんとこなしているのかい、という疑問はつきまといます。
私も実際に議会に入って、決して不真面目に仕事している議会ではないと思いながらも、もう少し何とかできたらと思いながら議会活動をしています。

全国的には、そうした問題意識から、①議会改革の運動は広がっていますし、さまざまな団体が②議員の政策研修もお金さえ払えばいろいろなところで受けられます。しかし、議員が議会でどのようにしてレベルの高い議論をするのか、という職業訓練というか、技術研修だけはほとんど行われていません。
新人議員の多くは、見よう見まねで、議会ルールもうろ覚えに、議会活動を始めます。政党や会派を持つ議員は先輩から教わりますが、私のような全くの無所属議員の多くは、失敗したりオーバーランしながらルールや作法を学び、スキルを向上させていくしかありません。

Dscn2991そういう私のような議員の問題意識にこたえていただくかのように、京都の龍谷大学地域公共人材・政策開発リサーチセンターが数年前から「質問力研修」を行っています。
この研修では、過去の自分の失敗した議会での質問を見せながらグループ討論をし、問題点を発見して改善策を考えるという内容です。アドバイザーから議会質問の目標設定の仕方、質問の追い込み方なども教わることができます。
滋賀県の大津市議会では、全議員を対象に議会としてこの講座を開いています。

私も昨年6月の一般質問を失敗例として参加者に見せながら課題と思うところを話させられ、参加者でどこがまずかったのか改善点なのか討論して、最後にアドバイザーから、「せっかく数字を引き出しているのに、それを改善する手立てを追い詰めていないでしよ」と、バチーンと指摘され、確かに問題を問題と認識してくれればいい、そこからがまず第一歩だ、と思うようなときがあって、そういうときにこうした失敗をしています。

Dscn2994●研修は19日まででしたが、終わりが遅かったのでもう一泊し、翌日は大阪府産業労働資料館「エルライブラリー」を訪問しました。
谷合佳代子さんのご案内で、戦前の大阪の労働運動の史料を見せていただいたり、戦後は総評、同盟、各産業別労働組合の史料などを見せていただきました。
この資料館は、もともと大阪府の補助事業でしたが、橋下知事の外郭団体の補助金の見直しで、現在は財源の大半が寄附によって運営されています。

金属関係の労働運動の歴史や、電電公社の女性の労働条件改善、障がい者の労働運動などでは大阪は重要な労働運動が行われた歴史があるところで、そうした史料は、いち早く工業化が進んだ大阪市の歴史の裏写しでもあるように思います。

こうした史料を税金にまよる面倒見がほとんどない中で散逸させず取り組んでいるこの資料館には敬意を表します。

Dscn2965●質問力研修のアドバイザーをしていただいた天野秀治奈良市議会議員が、夏の参院選にあわせて行われる奈良市長選に向けて立候補する、と決意表明されました。その直後の研修講師をしていただきました。忙しいときに、と恐縮です。天野さんの良さが奈良市民に伝わるといいなと思っています。

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2012.07.05

7/3 陸前高田市議会の資料保存の取り組みに学ぶ自治体議会の記録と情報公開のあり方

今日、法政大学の廣瀬先生の講義を聴きました。法政大学では東日本大震災による津波で水に浸かった陸前高田市議会の資料の復元作業をしているということを紹介され、市議会の資料を残す意味について考えさせられました。

自治体の行政側の資料というのは、政策を実行するための資料です。もちろん政策の立案過程も行政は行いますから情報はあるはずですが、やはり実行するための様々な資料に比べてそうしたものは、残す義務があるとは限らないものです。

一方議会は、様々な情報、諸条件の中で、ある目的のためにどうしてその政策が選択されたのか、議案質疑、一般質問、討論、表決というプロセスの各段階で議論するタイミングがあり、その政策が選択された理由について記録し後世に残す機能があるということです。

廣瀬先生はその話から、議会が市民に情報を公開し共有していくことの重要性を話していただきましたが、私も同様に思っています。

議会に入って一つ疑問に感じていることは、議会では質問・質疑は盛んに行われていますが、どうしてその議案に賛成したのか、反対したのか、という理由付けを行う討論、それから、討論は討論でも賛成を反対にしたり、反対を賛成にしたりする議論の過程についてはあまり時間が割かれていません。全員賛成の議案の場合には、討論を省略するようになっています。
後世、どうしてその政策が議案として選択されたのか、本当は賛成も含めてきっちり残していくことが重要なんだろうということを改めて確認したお話でした。

●日本の意思決定の会議は、もやはり質問大会になりがちで、これは労組でも、学生自治会でも、マンション管理組合でも同様。発言者としての有能さは、質問を通じての問題発見能力であり、提案者にどうしても反対していかなくてはならないときには、自ら対案を出して対抗するよりも、提案者を質問攻めにして立ち往生させた方が有効ということになってしまう。したがって今回の消費税騒動にしてもしかり、自民党の対抗戦術にしてもしかり、過去には日本社会党のやり方もしかり、政権取るまでの民主党しかり、日本での対抗勢力は建設的な能力は一切問われないどころか、むしろあえて捨て去ることが求められる。そのことが日本の議論の文化が嫉妬深い文化に覆われ、提案する側は妥協を一切認めない完成度の高い提案しかできない、そんなこところに日本社会の閉塞があるのではないかとも感じた。

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2012.03.28

3/27 全国の議会改革の取り組みにふれる

25日法政大学構内で開かれた、議会改革に取り組む運動で毎年全自治体に調査をかけて白書を発行している市民と議会の条例づくり交流会議の総会とセミナーに出席しました。
総会では運営委員の一員に組み入れられました。議会改革が始まったばかりで役員など受けられないとお断りしましたが、他の運営委員のみなさんからイベントの労務提供を期待しているということなので、それならとお引き受けすることになったものです。

総会ののち開かれたセミナーでは、宮城県気仙沼市議会が続けている議会説明会、議会説明会を復活させた取手市議会、議会説明会を始めた福島県南会津町議会の報告がありました。
報告の後には、議会改革がなぜ進まないのか、議会改革の居住自治体の進度別に参加者が集められ、グループ討論を行いました。片道25分3往復の一般質問など朝霞市の議会の質問時間についてはグループのメンバーから評価されたものの、議案に対する賛否の公開、資料の提供、とくにインターネットの活用などについて、やはり遅れているという評価をいただきました。
議会改革を進めていくために何をするのか、というディスカッションをしたなかでは、他の自治体の多くでは最大会派をどうやって説得するのか苦心しているという話を受けました。また委員会審議を長老議員が仕切ってしまっていて、少しでも余計だと思われる質問をすると遮られるなどというとんでもない話も出てきました。
朝霞市議会では、現議長が議会改革にとりわけ熱心で、リーダーシップを取られているので、この流れに期待しながら、朝霞市民自身が、多様な市民意見の集約を行う場として機能している、という実感をもっていただけるような議会改革を進めていきたいと考えています。

●終了後の懇親会で、震災後の気仙沼市議会や市議会議員が何をしたのか詳細にお伺いすることができました。当時の気仙沼市議会は新年度予算を含む議案の採決を残していた状態で、急ぎ、電話も何も通じない状態で議会事務局職員が一人ひとり議員を見つけ、議場につれてきて、何とか定足数を満たして議案を採決をしたいということです。また震災後は、避難後の要望の調整をやった議員や、交差点の交通整理などを行う議員など地域のニーズに応じてさまざまな動き方をされていた、というこことです。

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