2024.04.22

4/22 選挙の自由とそれを利用した暴力と

更新が止まってしまいました。
七尾から帰ってから、すき間があれば恩人が出ている志木や日高の選挙の応援をしておりました。
ようやくと思ったら、朝霞市議の所属政党であるつばさの党が、衆院補選のある江東区で他陣営に暴力的な妨害をしているという報せが入り、情けない思いをしています。

その兆しは昨年12月の朝霞市議選でも出ており、市民の多くから、街頭活動への苦情が言われておりました。つばさの党が、街頭演説できる駅出口5か所のうち2か所を常時占拠し、公職選挙法にもとづき明け渡し要求をしても応じず、要求をした陣営や議員をスマホカメラで追い回すというようなことをされていました。2か所のうち1か所は、党首である黒川敦彦が、品のない他党派の罵倒、宗教団体への誹謗中傷を繰り返していました。さらには他党の街頭演説に面前での拡声器での妨害を行っておりました。その場面を目撃した我が子に「父親の仕事が市議会議員と言えなくなった」と言われました。
残った場所の取り合いで、他の陣営も市民に眉をひそめられるようなことをせざるを得なくなり、選挙全体が荒れていました。魅力的な候補者が多かった市議選だったので、投票率だけが上がったのが救いでした。

今回、朝霞で行われたことがパワーアップして江東区に輸出されたようなことになっています。
※いろいろ中継が流れていますが、youtubeの視聴回数が加害者の資金源になっているので、動画で見るのは控えることをお勧めします。

統一自治体選のムーブメントを利用しようとする政治勢力にとって、その8ヵ月後にある朝霞市議選は、候補者の転居+選挙準備期間の確保など考えるとよいタイミングで、私が「インディーズ政党」とカテゴライズする政党にとって出やすく当選しやすい環境にあります。また政治風土も議会に対する問題解決に無力感が漂っているので、やけっぱちにおかしな政党に投票する人を作りやすい環境があります。駅をジャックするという単純刷り込み効果の宣伝で、市議選の当選に必要な1%(数字は諸説あり)ぐらいの支持を作れるという説があります。
そうした状況のもと、8年前のNHKから国民を守る党の誕生、4年前のつばさの党など、街頭で問題行動を起こす政治勢力の初動になりやすいところがあります。

朝霞市議会の議員の報酬を活動資金にして、朝霞市では統治しきれない江東区で迷惑かけ続けているわけですから、さてどうするか、ということに頭をひねらねばなりません。

●こうした政治勢力が朝霞を基盤にしやすい状況として、当選後の市長与党のなりふり構わない多数派工作があると思っています。8年前から、議会のなかで全議案に賛成しない勢力や、市長選で造反しかねない議員への牽制のとして、こうした当選者を与党に組み込み甘やかす一方、理のある反対派の話に応じず、政治的に議会を締めてきた歴史があります。市内の団体への関わりも、その距離感で用意されたり排除されたりします。製造責任はありませんが、培養責任はあると思っています。

●選挙が乱闘の現場になっていくような状況が続くと、政党は自衛策として警備部隊を持たざるを得なくなっていくと思います。それは第一次世界大戦と第二次世界大戦の間の、ドイツの政党と同じ状態におかれます(日本でも戦前の政党は院外団という自衛組織を抱えていました)。その警備部隊の街頭戦がエスカレートするなかで、ナチスが政権を取っています(その自衛組織もナチスが政権担当すると邪魔になって消されていくのですが)。政党内でもそうした暴力装置をどう制御するかが課題にもなります。あまりよい展開ではありません。

●独裁国家でも選挙時だけ自由があったりするぐらい、選挙では自由な言論、集会の開催が重要です。それを妨害行為から守るために規制しろと言わざるを得ない状況は頭の痛い問題です。ただでさえ、日本の選挙は国連が人権問題として勧告するほど世界でトップクラスの規制の多い選挙で、さらに規制を増やすことになるのではないか、と心配しています。一般刑法の適用で解決したい問題です。

●黒川など滅多にない姓なので、つばさの党の党首の黒川敦彦が私と間違われて、相当な風評被害を受けた先の市議選でした。どう名誉回復していただけるのか、という、いつもの任期よりさらに試練の4年だと受け止めています。

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2024.04.10

4/7 北陸から帰還しました

51175_0石川県七尾市で、給水車に給水するボランティアに7日間参加してきました。黒目川花まつりなどに顔出せず申し訳なかったのですが、よい機会でした。
古巣の自治労は、阪神大震災以来、大規模災害の後、全国規模の組合員動員で、災害対策の支援を行っています。埼玉県本部から、年度またぎで支援に出せる組合員を探すのが難しいとして、組織内議員である私に声がかかったもので、ありがたく行きました。
業務は、給水ポイントで、市内で市民や施設に配水をしている応援当番の(愛知県内5自治体)5台の給水車に補水をする作業です。作業自体は難易度が高いものではないので、こうして関われたことがありがたいと思いました。

休憩時間には七尾市内をできるだけ散策したり給水車の行く先の給水所を見学いたしました。
七尾市内は、ほぼ全部給水できるのですが、住宅の破壊が集中している地区があって、避難所生活が避けられない状態が続いています。そのなかで配水を求める住民がまだ少なからずいる状況です。
そうした住民が水を求めているときに何を考えているのか、そんなことを考えながら作業してきました。またまだまだの輪島、珠洲などのまちのことを思いながらの作業でもありました。

気になる住宅再建ですが、東日本大震災のときには、3ヵ月経た6月には、仮設住宅が用意され始め、外側から避難所運営の支援をたたみ始めていたことから、今回は住むところを中心に再建が遅れていると感じています。建築労働者の確保、土地の確保など様々ありますが、菅直人政権に比較すると、災害対策では予備費の確保しか関心がなく、国の中枢部の再建に対する意志力の弱さは感じざるを得ません。帰還して、テレビニュースで流れる万博のリング建設に偉い人たちの関心が行っていることに不思議な感覚があります。

政治家なので現地でのポスターの貼られ具合も気になりますが、自民党の西田代議士、立憲民主党の近藤代議士のポスター、真新しいのが貼り出されていて、石川3区の政治家たちが、災害で聞き取りなど奔走したことを感じます。私の教訓になりました。

消火栓から水を抜いているので、近隣住民からは興味津々でいろいろ話しかけられました。そのなかで感謝の言葉をいただきつつ、いろいろ教訓になるお話をいたしました。

●自治労は1995年の阪神大震災から、大規模災害の後、組合員を動員する災害対策支援を行ってきました。東日本大震災、福井水害、中越地震で動いています。阪神大震災の頃は、自治体間支援のスキームが薄かったり、専門職の確保に注意が払われなかったりしたことから、そうした専門職や専門器材の必要なピンポイントの動員が多かったと聞いています。徐々にそれが自治体間支援のスキームが決まってきて、水道、建築、福祉、保健医療などの分野などが行政間の支援に移行、現在は避難所運営支援をなど中心に、自治体職員の負担軽減(そのことで当該自治体の職員でなければできない職務に復帰してもらうこと)を目的とした支援動員が中心になっています。

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2024.01.01

1/1 新年おめでとうございます

新年おめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

昨年は大変お世話になりました。試練は続きますが、緊張感のある議会になり、試練のステージは変わってきたなと思います。
市民に有効な自治体・政治を、いただいた議席へのお返しとできるよう、あの手この手で奮闘したいと思います。
本年もまたよろしくお願いいたします。

●昨年は試練の1年でした。

〈1~4月〉統一選に出る仲間たちの応援に奔走しました。
朝霞市選挙区で、初めて具体的な応援の声がかかり候補者を応援しましたが、私が入らせてもらった段階ではどうにも手遅れという感じでした。候補者陣営にではありませんが、いろいろもやもやする選挙でした。
一方、友人の岩田さんが出た吉川市選挙区では、1人区で200票差の大善戦。勢いのある選挙ってこういう選挙なんだ、と勉強させてもらいました。

〈3月議会〉予算案に修正案を出し僅差まで詰めました。
やると言って予算に入れなかった医療的ケアを必要とする子のための看護師配置。ノーマライゼーションも何もあったものではないとのいきどおり、自治体デジタル化が言われているなかで満足な研修も受けさせてもらえないでいる担当職員たちに研修費をつけるため、増額修正の修正案を提出しました。結果は否決でしたが、12:10の1議席の違いというところまで追い詰めたのは初めてでした。

〈4月〉
統一戦一般市町村議になった方に、当選後3日目のところで研修会を設定し、5人の自治体議員・経験者と講師をして、最初に何を注意しなければならないかという講座を開設しました。大好評でした。

〈5月〉
何年ぶりかの北海道・札幌。最初の選挙をした横路孝弘さんのお別れ会に出ました。

〈6月〉
・あさかプレーパークの会の総会で、会員として議長を務めました。議長職権で参加者みんなの自己紹介をしてもらい、会員間の親睦を広げられたのが楽しい時間でした。
・自治労の職場の先輩の萩尾七夫さんの追悼。すぐ「バカモノ」と怒るのですが、話を聞き込むと、書記(事務員)道みたいなものに教わることが多く、寂しいものでした。
・図書館まつり、多くの参加団体の展示があり、ロビーは大盛況。コロナ中はほんとうに細々と続けてきたイベントでしたが、今回は意外な団体から参加があり、ほんとうに楽しい時間になりました。
・人手不足の折、自治労埼玉県本部から、「アドバイザー」としてアルバイト勤務が始まりました。政策関係の仕事をしています。

〈7月〉
・会派を超えて、保育所入所手続き・決定のオンライン化を推進した塩尻市を見学。自前でコンピューターを工夫し続けた役所の風土が大きいと思いました。
・自治労埼玉県本部中央委員会で、推薦決定の報告をいただきました。各労組の推薦の前提となるものでした。
・4年ぶりの朝霞台南口・若松町町内会の夏祭がありました。例年以上の参加があって大賑わいで、町内会の役員さんがヘトヘトになっていました。
・後援会の会合。ここで私の説明が悪くて、ストップがかかってしまいました。いろいろなつまづきの始まりかなと思っています。

〈8月〉
・彩夏祭。第三中学校の鳴子隊「みつばち」の給水を担当しました。暑さでヘトヘトで見る状況ではありませんでしたが、花火の中止に驚きました。いろいろな見直しが必要なのかなと思う事件でした。
・自治体学会に参加。自治体議会の議員立法の分科会で、田村琢実県議のパネリスト出演を交渉させてもらいました。議員立法の盛んな県議会の状況に評価はされました。一方、自民党だけでやっていてよいのか、という話も。その直後の9月議会の虐待防止条例改正のときの話にもつながる議論でした。
・朝霞台駅南口の「複合公共施設」の建設の住民説明会。全然住民が参加していないし、参加者が議論する場面もなく、朝霞台はこんな扱いされるんだ、と思ったものです。
・後援会のなかで了承が出て、ようやく再起動できました。

〈10月〉
・市立中学校で部活動指導で有名な教諭が逮捕される事件がありました。指導からの問題は市民からも相談がありいろいろ聞いていたのですが、そこまでしたか、ということに衝撃を受けました。

〈10~12月〉
・とにかく市議選とその準備に忙殺されました。
・立候補者説明会。39陣営もの参加者に圧倒されました。このときの危機感の持ち方が命拾いしたのかも知れません。
・票を激減させてあと少しで危うかった4選目。当選できたのにはほっとしていますが、票の離れの原因が正確につかめなくていまも悩み続けています。他責の部分を除いたところで、結局選挙ってこういうスタイルでやるしかないのかな、みたいな感想と、ほんとうにそうか、というものとがせめぎ合っています。
・新議会が始まりました。勉強家の新人が多くてほっとしています。その能力が生きるような関わり方をしたいと思っています。
・本田議員のご厚意で、会派は継続できることになりました。本田さんトップ当選だったのに、私の結果で喜べなくしてしまったことが申し訳ないと思っています。
・議会が始まってみると、水を得た魚のように論戦を張っている自分がいるようです。仕事はできていますので、ご安心ください。

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2023.12.18

12/17 武蔵野市議補選・菅源太郎さん応援

武蔵野市長の辞職による選挙、それに立候補する市議2人の辞職による玉突きで、武蔵野市では24日投票の市議補選がスタートしました。2000年からの友人である菅源太郎さんが立候補しているので、応援に行ってまいりました。

初めてお目にかかった頃は、政治青年で国政ばかりに関心がありました。あえて地方の選挙区で2度、国政をめざされ、苦杯をなめてきました。今回、市議会という基礎的なコミュニティーでの政治に手を挙げ、同じ基礎自治体の課題が取り組めるということでは、友人として諸手を挙げて応援しています。
子育ては私の方が先行し、子育てでドタバタしている私を見て「よくやっているなぁ」という感じでしたが、ご自身も2010年に結婚され、今では子どもを育てていくなかで、私以上のお父さんとしての活躍しています。PTAや学童保育の保護者会の役員をされるなかで、保護者としての肌感覚が今回の選挙での訴えに全開しています。
補欠選挙で被選挙数が2人と小さい中で、有力候補3人、全候補数6人という激戦ですが、ぜひ当選してほしいと思っております。

●武蔵野市の選挙は、朝霞市と対極の文化だなぁと感じることが多くあります。住民に選挙への忌避感がなく、誰が誰を応援しているか旗色が鮮明です。誰を応援しようが、あまり不利にならないで地域社会に生きられるのでしょう。
ポスターや拡声器の多さでいうと、武蔵野市の方が強いです。そこから聞こえてくる内容は、連呼より政策です。
いろいろ学びますが、取り入れられないこともあるなぁ、と思いながら見てきました。

●18日から議会なので、応援は17日だけとなります。後ろ髪引かれますが、ここから9日間は朝霞市のために時間を全部さきます。

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2023.12.10

12/10 臨時事務所を閉じます

本日をもって選挙事務所にもいたしました、朝霞市三原の線路沿いのくろかわしげる後援会臨時事務所を閉鎖します。
昨晩は、事務所お別れ会を開きました。運動員や、他陣営の参謀もお見えになり、激励をいただくなかで、今後の方向性も話す機会をいただきました。
今後の日常活動は、自宅と議会控室を拠点に引き続き行います。
2ヵ月の間、事務所運営に協力してくださった方々、近隣店舗のみなさまには感謝申し上げます。

選挙が終わってからの日々です。
4日11:00~当選証書交付式が行われ、当選証書を受領した他、議員個人にまつわる諸届けをしています。
5日 本田議員と、連合加盟産業別労組の一部にあいさつ回りをいたしました。優先度では市民が先とは思いますが、遠方の組合もあるので行けるときに行くということで参りました。
6日 臨時議会がありました。ブログの記事にしています。
7日 議会事務局から議会説明会がありました。すでに承知のこともありましたが、改めて仕事のルールの再点検に拝聴しました。石川、田辺議員は欠席されていました。午後は、総評OBOG会の学習会があり、労働問題に取り組んでこられた熊沢誠先生の話を聞くことができました。労働問題が政治依存で解決されていないか、職場でのラディカルな「産業民主主義」として労使関係が形成されていないのではないか、と戦後労働運動の問題点をバシバシ指摘されていました。高齢な先生なのに問題点の指摘は新鮮です。
8日 諸打ち合わせ、午後は会派の団会議を開きました。会派の団会議では、会派のあり方と18日からの議会対応を協議しました。
綱領・規約の再点検をしました。規約に関しては2019年に決めたものの内容が引き続き適切としました。綱領も内容に問題はないものの、ですます調に統一されていない点があり文言修正することとして、次回の団会議で正式に決定します。
議会対応のことでは、議長経験者中心の当選6回以上のベテランが7人、新人~2期が13人という議会構成のなかで、当選3~5回の中堅議員が4人しかおらず、議会の役職の分担などから、十分な議論ができるバッターを確保できるのか議論になりました。また、これまで革新系に議会の役職を与えないことをしてきた朝霞市議会として、議会を回すためだけにでもそれでは立ちゆかない状況になったことも共有しました。市議選での共産党の自滅的な候補絞り込みの結果、4つの常任委員会に十分な議論ができるバッターを配置できるのかも課題になりました。
夕方、連合朝霞・東入間地協の幹事会があり、当選あいさつを本田議員としてまいりました。
新座市議選で国民民主党の山口歩候補予定者、衆院選の埼玉8区で立憲民主党の市来ともこ候補予定者の推薦決定がされ、ごあいさつをいただきました。市来さんは旧知の友人で、近くで活躍をされることを楽しみにしています。
9日 午前中川越高校後援会役員としてPT会(PTA)の役員選出の方法の確認作業、午後事務所の片付けし、夕方から事務所お別れ会を開きました。

●この間、市議会の会派結成の情報が入っています。あさか未来に8人の議員が、ということはお伝えしましたが、市長直系の会派・進政会も6人で結成することになったようです。これで4会派21議席の会派構成がまとまってきました。
あさか未来(8)福川,田原,小池,飯倉,西,兼本,高堀,渡辺
進政会(6)石原,野本,増田,権,獅子倉,陶山
公明党(5)利根川,岡崎,駒牧,遠藤,宮林
立憲歩みの会(2)黒川,本田
現時点で会派をどのようにするのかまだ情報がないのは、田辺,石川,外山の3議員です。

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2023.11.24

11/23 労働者視点を忘れずに~勤労感謝の日

23日は勤労感謝の日でした。もともと神道の新嘗祭ですが、戦後「勤労感謝の日」という労働を称賛する祝日になりました。

朝霞市の人口の大半は、給与所得者とそのご家庭です。生産設備を持たず、自らの頭や体で労働し、対価として賃金を受け取って生活している方々です。
戦後、様々な労働者保護施策が充実するなかで、労働政策、社会保険、社会保障の政策の張り巡らせで、生活の安定やリスクのヘッジがされるようになりましたが、それでも失業すれば大変な状況におちいる方々であることは間違いありません。

労働組合職員出身としての立場、祖父の代からのサラリーマン家庭であった視点や感覚を持つ議員として、そうした人々が朝霞市で生活が根詰まりしないように、ライフによりそいながら、政策の穴がないか埋めていくことに注力してきました。

具体的には、ご家族の保育や介護、出産や出産後の生活、失業時の生活困窮者への支援制度、労働相談など政策の改革と刷新を訴えてきました。

●この時期にと言われそうですが、22日は、教員再逮捕を受けて、当該校のPTA役員としての用務に専念しました。
安心できる学校にするために、何ができるだろうか、と考えながら一日を過ごしました。

●事務処理が一つ遅れてしまいました。致命的ではないのものの、それができなくて大丈夫なの?と心配させることになりました。

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2023.11.19

11/18 選挙違反と類似品にご注意を~朝霞市の民主主義の荒れっぷり

昨日、新聞を開いて驚きました。選挙期日の入った同僚議員の政策宣伝ビラ。選挙運動は「特定の選挙に」「特定の候補を」「当選得さしめる」ことで、選挙期間外にこれをやれば選挙違反として認定されます。基本的人権である政治的自由のかねあいで、政治的主張、事実の報道を超えた選挙に言及した宣伝があれば選挙違反となります。
事務方が間違って選挙期間中に配るはずのビラを入れてしまったかと思ったら「討議資料」などという言葉が入っているので、選挙ビラではなく、間違って混入させてしまったということではなさそうです。

違う地域の候補予定者では「立候補させていただきます」と書かれたビラが無差別ポスティングされている、という話も耳に入りました。

これらは選挙違反です。いちばん厳しい警視庁なら、選挙後、お呼び出しを受ける話です。あまり実害のない文書違反などの公職選挙法の「形式犯」は政治的自由に対する人権抑圧という国連の指摘があるので、刑事告発はいたしませんが、やってしまったなぁ、と見ています。

昨日、朝霞台駅南口でインディーズ政党どうしの私生活をめぐる罵り合いのバトルがあったようで、子のアルバイト先の顧客が、面白おかしくバカにして説明してくれたようです。彼らの大好きなyoutubeで映像が流れていますが、同世代の所業としては見るのも恥ずかしい映像です。

選挙時期と、2015年の市議選以来、市議会議員の必要性を賛成要員としか価値を見出さない行政、市長は、街頭やネットで派手な話題づくりしかしないインディーズ政党の議員を与党議員として「追加公認」的なことをしてきました。私はびっくりしました。あんな奴らでも公認するけど、反対派は徹底的に干す、というメッセージです。
それ以来、転居や事前の宣伝活動などの長さがぴったりである統一選の半年後という選挙タイミングもあり、朝霞市はインディーズ政党の狙い所となり、市議選の時期になるたびにインディーズ政党の下品な街頭宣伝に起因するもめ事が増えてしまっていて、市民から市議一同として、大きな苦情をいただいています。

街頭できちんとした政策宣伝、政策説明をしている市議や政党があっても、政治的な街頭行動自体がインディーズ政党の下品な宣伝戦と同類のものと誤解されてしまっています。
もちろん市民にはそうしたものとそれ以外のものを違うと嗅ぎ分ける眼があると信じていますが、誤解したり、どうせ市議会議員だろう、という感覚の市民が1%いれば11万有権者のうち1000票を獲得し、彼らは這い上がって公職の地位を得ます。

●私の選挙の師匠であった横路由美子さんは、選挙のときだけムリをするから選挙違反を起こすんです、とおっしゃったことがあります。まったくそうだなぁ、と思うところです。

●インディーズ政党の街頭戦の主人公の1人に、現職市議とワンセットの「黒川」という姓の人物が、いろいろな悪さをしているみたいで、大変迷惑しています。私がやっているという誤解をされて抗議をいただいたことはいくつもありました。母の友人には誤解されて縁を切られました。子は滅多に外で姓を名乗らなくなりました。
12年間、ただの賛成要員にならないよう、市民の常識から、未来への不安から、すべての議案に正面から向き合って議会活動をしてきた自負はあります。それが街を汚すようなことに加担している人物と混同されるとは。
この時期にしんどいことと、残念な思いをしております。

●同人物は、4日夜、同僚市議の自宅に狼藉を働きました。被害を受けた市議の猛抗議で、管理すべきワンセットの市議はかたちだけの謝罪をして、党首が勝手にやっただけで私がやったわけじゃない、とお決まりの政治家的言い訳をしています。その際、加害者の名前はフルネームで指摘せず、姓だけで書き続け、まるで私が加害者のように誤解もされています。市議会議員という自治体の経営層という立場での、メンバーの行いに対する管理責任はあるはずです。自治能力の欠如というか、無責任な態度だと思っています。

●同陣営から選挙期間中の駅頭を長時間ジャックする予告がSNSに掲載されています。実際にやれば選挙違反です。ときどき長時間ジャックしてよその陣営が来ると自陣営の政党旗などの宣伝器材をそのまま置いて、30分だけ貸してやるみたいなことする候補者陣営がありますが、朝霞市などの管理する駅頭の私物化です。

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2023.11.17

11/14 東京都に編入されない運命が決まった日

14日は埼玉県民の日でした。関西から転居して保育園長している友人が応援に来て「県民の日ってなんやねん」という問いかけをされて改めて考える機会になりました。

1871(明治4)年11月14日に埼玉県と、武蔵国を継承した品川県から入間県が分離して誕生した日を埼玉県誕生の日として1971年に制定された日で、県内の公立学校は休校となり、大手私鉄は一日乗車券を廉価で販売されます。
今の地域がほぼすべて埼玉県となったのは、埼玉県と入間県が合併した1876年。

品川県の一部で元々は北豊島郡に近い地域であった朝霞・志木・新座・和光の4市域と、旧保谷市域、練馬区大泉地域は「新座(にいくら)郡」として入間県に組み込まれ、埼玉県になる運命が始まります。

これに対して、大泉地域は1891(明治24)年に離脱して北豊島郡旧上土支田村に合併して東京都に合流する道を開きます。1907(明治40)年には保谷市域が北多摩郡に離脱します。

埼玉県となることが確定した朝霞地区4市。東京に近くて都内と何かと行政サービスが比較されるのに、全国企業の本社が集中し法人事業税を中心に潤沢な財源がある東京都の恩恵を受けられず、地方財政計画の範囲のなかでの行政サービスができない運命が定められた日でもあります。保育士の加配、保育事業への独自の補助財源、正規職員の多い放課後児童クラブなど、東京都は違うなぁ、と見ることも多くあります。

そういう点では、天から降ってくる税収は限られているので、自分たちで政策を取捨選択してやりくりすべき自治体であるし、逆に、自治体の運営を自分たちで考える重要さに気づけば、自治の論理を作りやすいところでもあります。

東京都の自治体を見ていると、都市計画は首都として都が強い主導権があるので、時代の要請にあわない都市計画道路の建設がかなり強いイニシアティブで進められるなぁ、なんて見ています。天から降ってくる財源ですから、市町村に削り込む権限はあまりなさそうです。

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2023.11.12

11/11 朝霞の森秋祭でごみステーションの運営をしました

11月の第二土曜日、朝霞の森の秋祭でした。
第1回で、仲間たちが焼きそば焼くというなかで、市議会議員が食べ物の提供をするのがどうかと考え、ごみステーションの運営を始めてから、毎年の営みになっています。同僚の本田議員とともに立ちました。

開会式では参加団体紹介があったので、
「注文の多いごみステーションです。終わった後の会場がきれいだとイベントをやって良かったと心底思えます。できれば持ち帰り、そしてごみを出すときには徹底した分別にご協力をお願いします。」
とご案内しました。今年は燃えるごみが90ℓ袋2袋でおさまりました。他の資源ごみ、プラごみはごくわずかでした。
神田副市長がごみステーションに寄ってくれて「門番みたいですねぇ」と冷やかされながら、朝霞市は環境運動の成果で、ごみ出しの行動がかなり良いことを確認しました。

朝霞の森の未来には、かなり厳しい地区計画が設定されて、使途が制限されているものの、所有権ではまだ不確定要素がたくさんあり、国の財政運営次第なところもあります。市民が関わって何かを作っていく場所にして、持続させないと簡単に金銭的な価値の話に変わっていきます。
今年は主催団体で「ボランティアスタンプ」がされ、運営に協力してくれた人に押すスタンプラリーがありました。ごみステーションはそんなに手伝ってもらうことも少なかったので、「家帰ったらごみのことを考えてね」と押しました。
写真は新人候補予定者の飯倉一樹さんが撮影してくれました。

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2023.10.22

10/21 朝霞のまちで話すということ

9月定例市議会の報告で街頭でお話をすることを作っています。
すき間の時間ができたときに神出鬼没で始めております。

9月定例市議会の議案であった、2022年度決算、2023年度補正予算の話からは、市役所の法的な正統性を担保する事務が雑になっていることが浮かび上がっていることをお話することにならざるを得ません。市民のみなさまに不安と心配させるような話になってしまうのは申し訳ないですが、病理をきちんと市民が知っていただくことが大事ではないかと思って、この話題を選んでいます。

また介護、保育、教育、運転などの現場の仕事での人不足が深刻で、そのためにお金があっても創れない仕事が増えています。賃金上げろということだけではなく、職としてのステータスが低下してきた問題も指摘しながら「その程度の仕事は他に誰でもいるんだ」という言葉かけがもたらした、今の社会の行き詰まりをお話することもあります。現場の仕事をする人を、企画部門から切り離し、入替え可能な雇い方、事業ごと外注化することで企画部門が結果だけを取り出すようなことが蔓延して、現場が使われるだけの場所になってしまったことが問題発見が遅れ、社会の停滞になっているのではないかと思うことがあります。

朝霞台地区では、新しい公共施設が市民参加の手続きを手抜きして、ニーズを十分に発掘せずに作られることを問題視しています。また図書館アクセスがないこともお話しています。三原公園以外にまともな公共空間がないので、これは市民に響いているのではないかと思いますし、ご意見をいただくことも多いです。

話は通りがかりの一瞬しか伝わらないので、繰り言にならないように気をつけて話をしていますが、話しながらビラを渡すというのが苦手で、どうしても話に夢中になっていると、手を伸ばしてビラをくれ、と言ってくださる市民の方もおられます。また、あれはどうなっているのか、と政策的課題を聞いてくださる方もいます。

コミュニケーションの場としても演説を大事にしたいという思いでおります。

●一方、市議選の候補者が乱立するらしいということからか、インディーズ系政党の人たちの駅ジャックが日常化して、市民のみなさまからはうんざりされたり、時にやり場のない感情をクレームとして市役所が受けています。政治的自由と、市外の人たちがかき回す運動、悩ましいものです。

●市議会の会派立憲歩みの会として旗を立てていますが、立憲民主党の宣伝みたいになって、本田議員のための活動になっているのではないか、と思ったりすることもあります。

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