4/27 朝霞市議会、議会改革公表ランキング外に転落
早稲田大学デモクラシー創造研究所(旧マニフェスト研究所)による議会改革ランキングが公表されました。前回、264位と、公表される300位にランキングインしましたが、今年は公表のなかに入っておらず、再び300位より下に落ちています。
調査項目への回答や評価軸の変化を正確に把握できていませんが、この1年、他市並みの議事運営や議会制度を求めても、よくわからない理由で抵抗されることが多かった一方、この1年、一部の議員たちから、議論しない議会にするよう強い圧力が掛かることや、微妙に市政与野党の入れ替わりがあったりして、議案の提出や、議決によって市政を変えるという場面が再びなくなったことが、評価を下げたと思われます。
朝霞市議会としては、評価項目について、あらゆる会議を傍聴可能にしていることから公開度は総じて高めですが、議事に関しては議会の創造性がないことで低めの評価になっています。行政の長をどう選ぶかばかりがニュースになりますし、関心も高いですが、民主主義のベースは議会です。議会が創造性を発揮しないとすれば、市役所の都合が市民の不都合の解消を上回る市役所運営になっても仕方がない、ということになるのではないかと思います。
●そんな27日午前中は、議会の議事以外の改革を検討する議会改革分科会2が開かれました。
検討を進めてきた、議会開会のお知らせのポスターを市内の掲示板に掲示することが6月定例会の日程確定(5月29日)後から試行してみることに決まりました。西議員のデザイン、陶山、増田、石原議員の決断によるものが大きいと思います。また事務局もたたき台や素材の検討などご協力いただきました。
県内では、和光市や所沢市など、先進自治体ではもう10年ぐらい前から始めているものです。
貼り出すのは、議員が手分けして行います。制限が70枚になっているので、市内の掲示板の2つに1つぐらいに掲示されます。
続いて、「ペーパーレス化」について検討しました。
すでに市議会にはタブレット端末と、それに対応するクラウド「サイドブック」が導入されていますが、その掲載を試行してみて違和感のあるものを整理しました。
①募集や締切、参加要請のある通知類は、クラウドに掲示しても見落とすことが多いので、電子メールを中心とした連絡に戻すことが確認されました。
②議案書は意見が分かれたところで、今後も協議継続となりました。pdfデータを中心とするクラウドシステムでは、書き込みの面倒さ、新旧データの比較などが難しく、予算書や決算書などのペーパーレス化には難色を示す意見が多かったように思います。
私からは、こうした数字の議案は、pdfではなくデータベースによる情報提供がないとペーパーレスにならない、そもそもペーパーレスではなくデジタル化を意識して動くべきで、長期的課題にすべきではないか、と申し上げました。
③市政の微妙なところを議員に説明する、全員協議会の資料を1ヵ月で消去しているので、他資料並みに任期いっぱい、少なくとも次の定例会後まで保存するよう求めました。市議会で全員協議会で提供された話題を議論するのに、データがなくて、紙で保存するとなれば、紙での提供を要求し続けなくてはなりません。今後、全員協議会の議事と提案内容は市議会のWEBで公表されるので、そのかねあいとの調整になると思います。
④4月にスタートした行政の計画書が、ぺーパーレス化としてCD-ROMで提供された衝撃は多くの議員にありました。計画書のクラウド掲載についても検討することとなりました。
ペーパーレス化については、各会派で意見集約してくることで終了しました。
これらの資料を掲載するのにクラウドの容量が問題になりますが、議会に限らず、朝霞市役所のIT化は20年ぐらい前のパソコン利用みたいに、いつもハードディスク容量との闘いに追われているのだろうかと思う釈明が多いです。公文書保管の質問も、容量、容量といって、しっかり保存すべきものを保存していないみたいです。3月議会でも、確認すべき内容を確認しようとして行政に聞いたら、破棄をして存在しない資料があり、全然違うところにあった保存資料から、事情を確認できたこともありました。
データ化、デジタル化のメリットを活かした次のステージに行かないのだろうと思うばかりです。ハードディスク容量のために、保存期間管理やデータ化した方が有利な資料を紙やCD-ROMに焼く職員の人件費、今どきないCD-ROM読み込み装置を各議員が購入する費用やその手間の人件費などがクラウド容量の利用料よりはるかにかかるんじゃないかと思っています。
議案書の紙廃止以外は、特段後ろ向きになる理由はないように思いますが、ひとまずの到達点については、次回の検討で確定するのではないかと思います。
この他にも、審議会・行政設置の委員会からの委員の廃止、招集告示日程のあり方、議員への議案提示のあり方が審議中の課題となっている他、検討しないリストには載っていないいくつかの改革課題の検討が残されています。
●なお、近年、朝霞市役所は、議会の検討にかからないような行政事務の変更をすることも、しばしば見られるようになったことも付言しておきたいと思います。
●以前は議会改革の先進自治体であった和光市議会、松本前市長や井上県議が市議時代に上位にランキングして以降、長期低落傾向が続いていて、昨年は朝霞市議会より少し上のランキングでした。今回は朝霞市議会と一緒に圏外に転落しました。朝霞市議会の改革は、和光市議会を意識しながら取り組んできたところもあるので、残念な感じもしています。
県内では、引き続き、戸田市、所沢市、埼玉県議会が上位です。埼玉県議会が意外ですが、議事の改革や議員立法の積極性などが評価されているのではないかと見ています。市長の改革姿勢への競争や、逆に行政がいまいちななかで議会ががんばらなきゃとなっているところ、遅れたところからキャッチアップを急いでいるところなどが高評価になる傾向があります。
朝霞市議会は毎年度の予算に修正動議が出ます。議員による修正案の提案は加点要素ですが、今は提案があるだけでは大した加点にならなくなったと聞いています。議案修正を成就させて大きな加点となるようです。合議によるよりベターな選択、ということをかたちにしていく社会要請があると考えるべきなのだと思います。




