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2025.04.17

4/16 3月定例市議会が終わりました

市長交代による議会での調整事項が多く、ついついブログを書き忘れてしまいました。大変申し訳ないです。
16日で市議会定例会は終わりました。いつもは2月~3月に開かれるのですが、市長交代による新市長による招集で、3月24日からスタートしました。議案の審査が3月中に集中して行われ、人事交代や入学式などの日程の関係で、4月14~16日に市政に関する一般質問という日程でした。

昨日、私の一般質問がありましたが、改めて整理してお伝えしたいと思います。
議会の市長の対応はじめ、あまりにも驚くようなことが続いて、頭が回らずうまくまとまりません。

市長が提出した議案には、
・一般会計予算が「骨格予算」といって議会に議事省略を求めながら、あれもこれも政策予算が入るだまし討ちみたいなことや、財政の悪化に止血する手立てがなされていないことを理由に反対しました。
・国民健康保険予算は、高額な人頭税負担の道に対して何の手立ても示そうとしないことから反対しました。例年は賛成しているものです。
・水道事業会計と下水道事業会計は、財政悪化に何の手立ても示そうとしないことから反対しました。例年は賛成しているものです。
・家庭保育室の基準、保育所の基準、地域包括支援センターの基準の改正議案は、それぞれの仕事が地方自治の領域に入る自治事務で、利用者の安全に関わる規制で、地域の実態にあわせて規制すべきものにも関わらず国が「従うべき基準」として緩和を押しつけてきていることから、反対しました。これは市の事務に問題があるということではありません。
・公平委員会の任命については、対象人物の資質はともかく、長期にわたる同一人物の任命であること、裁判の前に公務員の労働問題の法的な取り扱いをする機関であるにもかかわらず、労働側委員がいない構成であることを問題視して指摘し続けてきたにもかかわらず改善されないことから、反対しました。
・副市長の任命の議案では、議会運営委員会の日から何度も早めの議会上程を求めたにもかかわらず、当日提出となったため、議会軽視として反対しました。出された議案は議員にとって既知の人物であったものの、重要人事なので、提案された人物によっては可否判断の時間が必要な議案のはずです。

●市政与党の他会派の議員の一般質問で、私たちに向けてではありませんが、市長選や副市長任命議案の対応をめぐり「野党になりたいならどうぞ」という発言がありました。それが与野党の分離の指標なら、今度の朝霞市の市政与党は、自民と維新を含む進政会、公明党、日本共産党、つばさの党、田辺議員、兼本議員ということになります。

●各議案への対応

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2025.04.10

4/8 こじれないためのSOSが早めに必要です

朝霞第三中学校の入学式に出席しました。PTA会長として祝辞を述べる機会をいただきました。
新入生と保護者のみなさまにご卒業のお祝いを申し上げ、学校に協力してくださる方々、教員のみなさま、来賓にお礼を申し上げた上で、中学生は心も体も入れ替わるときで、不安定になりやすいので、何かあればSOSを早めに出すようにお話をしました。
また保護者に向けてはPTA活動へのご協力、公募制になった学校協力活動に関して、できるだけ手を挙げてくださるようにお願いいたしました。

とても緊張し、重たい役割を終えた解放感をもって午後からの用務のために市役所に向かいました。
終了後、市役所近傍でミソラ食堂の移動販売があって弁当を買おうとしたものの、残念なことに売り切れ。炊き込みご飯を買いましたが、とてもおいしいご飯でした。

午後は昨年6月の外山議員の問題発言に対する懲罰委員会。前回に引き続き外山議員への参考人質疑が行われました。
問題発言を撤回したのに、相変わらずその問題発言と同様の投稿をyoutubeにし続ける所属政党との関係、市長選では選挙妨害はなかったものの、一般市民へのマイクでの暴言があったことなど、市民が恐怖感をもっている乱暴な街頭活動が止まるのか、などに質疑を行いました。
いずれも外山議員からは「私はやっていない」「保釈中は凸はできない」など、やらない方向の意思は答えるものの、すべて限定条件つきの答弁でした。市民が著しく怖がったり嫌がったりすることが止まる保証がないなかで、安易な結論は出せないと思ったりもしました。
宗教団体への誹謗は、被害の実態はあるのだろうが、宗教団体の組織的指示や容認はなかったのではないか、と問うと明確な答えはなく、自分たちが推定無罪の原則(法律として正しくは「立証責任」)を言いつのるのに、自分たちが相手を非難するときには立証責任をきちんと履行していないことが判明しました。
また、外山議員の答弁から、東京15区選挙妨害事件の最も派手に問題を起こした容疑者が、朝霞市に転入していることが判明しています。

終了後、外山議員を支援しているとみられる傍聴者につきまとわれ、当該宗教団体の隠れ会員などと庁舎内で罵声を浴びせ続けられました。その後、当該人物が議会事務局にやってきて、職員に「議員に言うことを受け入れてもらっていない」などと圧力をかけ始めたので、議員として出ていってそのような義務は職員にないことを伝えると、再び、当該宗教団体の隠れ会員などと罵声を浴びせ、スマホカメラを向けてきたので、庁舎で無断撮影は禁じているので、退去すべきだ、と申し上げたところ、騒動になってしまいました。
市の事務でもない考え方を、つばさの党の支持者に押しつけられなければならないのか、さっぱりわかりませんし、気に入らないことがあると、こうして大声を上げてスマホカメラを向けて脅かす、彼らの体質については、治らない問題だと認識しています。

議会の懲罰は、議事進行の秩序維持のための切り札として制度が設計されています。そのため、除名以外は軽微な懲罰に留まり、確信犯的な態度の議員には「みそきが済んだ」程度のものでしかありません。議員という地位、警察が民選議員に対する捜査の慎重な態度などを利用しながら、一般市民が民主主義という名の恐怖に直面しているときに、今の地方自治法は限界あるぁ、と感じています。

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2025.04.01

3/31 市長提出議案の審議が終わりました~3月定例市議会

市長任期の影響で遅く始まり、圧縮日程で24日から審議を続けてきた市議会ですが、31日に市長提出議案の審議が終わりました。
4月1日の朝までに決めなければ、問題が起きる議案がいくつかありました。
31日は、45議案の討論、採決が行われ、最大の議案である2025年度一般会計予算はじめ6会計の予算などが可決しています。

市長選の後なので、だらだらと現状追認しても良くない一方、こんな日程なので妨害とみられる抵抗まではできないという選択肢のなかで、悩み抜く議会でした。

私の属する「立憲歩みの会」としては、介護保険と後期高齢者医療以外の4会計、2024年度最終補正予算、副市長選任の同意、保育園や地域包括支援センターの規制緩和の3条例、公平委員会委員の同意の10議案に反対しました。

一般会計予算は「骨格予算」として経常的な経費しか出さない、という前提で議会の審議日程を省略させられたのに、出てきたものがほぼフルスペックの予算であったこと、子どもの人権に関して社会の求める水準が上がっているし、朝霞市でも子どもの人権侵害が事件化したのに、その充実を図らないことなどを問題視しました。

国民健康保険予算は、人頭税的な「均等割」の大幅値上げのロードマップを、地方自治法違反のような県の統制に服して続けていることを問題視しました。

水道事業会計と下水道事業会計は、借金増と現金減が同時に起きているキャッシュフローのマイナスに手を打たない予算となっていることを経営問題として指摘し、反対しました。上下水道の料金に、甘言を弄するような判断を続けて、適正な料金にすることがタブーになっている環境を作ってしまった側の問題でもあります。
この運営をあと5~10年続けると、誰かに経営を委ねて、料金は市民の意向など全く反映されないことになるリスクがあります。

2024年度一般会計補正予算は、国の臨時交付金の使い方です。1月には使途を報告して国から権利を受け取っておきながら、年度内補正、年度またぎ補正、次年度予算でバラバラ使われていてわかりにくくしていること、残金がまだ1億1千万もあって、その使い道に関して何ら情報公開もないことを財政民主主義の観点から問題にしました。

保育園や地域包括支援センターの規制緩和に関する3条例は、国の問題ですが、自治体によって判断を変えるべき内容にもかかわらず「従うべき基準」として押しつけてきていることを問題視しました。

人事案件としては、副市長任命の同意に関しては、人物はともかく、早期提案を19日の議会運営委員会で要求し、議長経由で要望しているにもかかわらず、最終日に上程してその日のうちに質疑、採決をせよという提案のやり方を問題視しました。
その前の質疑は率直なやりとりが提案者である松下市長とできてよかったのではないかと思います。答弁も率直でした。

公平委員会委員の選任は、人物に問題があるのではなく、委員構成や委員任期の長期化に全く問題意識がない提案であったことを問題にしました。職員のトラブルを解決する機関なので、労使関係のバランス、専門性など配慮した人事に切り替えていくべきときです。

また改めてご報告いたします。

●今回反対が増えたのは構造的な問題もあります。
20年ぶり、本格的な政権交代としては32年ぶりのできごとなので、関係者のみなさんが事務手続きを暗中模索でやってきたため、日程や議案の内容、提案手続き、説明資料の提供などで「これでよいのか」ということが多かったからではないかとも見ています。市長就任が3月17日なので、とりあえず継続、という判断をしておかざるを得ないこともあったと思います。
また私ども議会も、市長選の直後なので、お互い、お前たち何のために闘ったんだ、という問題を突きつけられることもあり、一般会計予算と人事案件には厳しい立場を取らざるを得なかったと思います。逆の結果だったときも、いくつかの議案で同様のことになっていったと思います。
反対を投じた議席に対して「ノーサイド」を要求されましたが、違和感がありました。勝った側が負けた側を追い込みすぎないことを求める言葉で、負けた側に求められるものなのかなぁ、と思ったところもありました。討論の言葉が厳しめだったことへの反応だったのだろうと受け止めています。

●神田直人副市長が3月31日をもって退任されました。
私たちの会派は、厳しい富岡市長の感情を逆なでする存在だったため、自分たちでも、予算要望をはじめ、意識的にワンクッション置く副市長に様々なコミュニケーションをお願いしてきました。
予算要望は、紙で渡しているので、実際には予算要望は、市のあり方、市役所のあり方、市職員のマネジメントについて、意見交換することが多くありました。議場でも言葉にしないコミュニケーションを表情やボディーランゲージで受けることも多くありました。
市役所の中のバランサー役で、いろいろなことを調整していただいておられました。議会日程の関係で遅めの時間になりましたが、そのことの恩義に感じる職員たちに見送られて退庁していきました。
私が民間人である20年前の基地跡地利用の議論が始まった頃からの存じ上げており、田中元副市長とともに、この2人が解決のキーマンだなぁ、と感じたとき以来ずっとお世話になりっぱなしでした。
昨日の田辺議員の質疑のなかでも、ほんとうは移行期もう1年ぐらいされたらよかったとみなさん思っているのではないか、という声がありました。惜しまれながらの退任でしたが、ご本人の強い意向だとも聞いています。これからの人生が幸多からんことを願っています。

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