3/15 第三中学校の卒業式でごあいさついたしました
14日は子の通う第三中学校の卒業式でした。PTA会長として祝辞を申し上げました。
話した後、祝辞におほめの言葉をいただくことがありました。
録音から起こしたものではないので、正確ではありませんが、その祝辞の原稿をアップします。
祝辞
朝霞第三中学校令和6年度卒業生のみなさま、ご卒業おめでとうございます。
卒業生の保護者のみなさまにも、卒業生となったお子さまをきょうまでお育ていただいたことに敬意を表し、お祝い申し上げます。あわせて、三年間、PTA活動にご協力くださり、厚くお礼を申し上げます。
また、卒業まで、生徒を指導していただいた教職員のみなさまには、保護者が加入するPTAを代表して厚くお礼を申し上げます。
そして、義務教育課程が終わろうとするなか、来賓のみなさまはじめ、地域で生徒の安全を見守ってくださった方々みなさまにも感謝申し上げます。
PTAを代表して、お話を申し上げます。
卒業生のみなさま。
みなさまは、1歳から2歳の頃に、東日本大震災にあっています。首都圏では、第二次世界大戦以来の、命の危機を感じる事件でした。震災の恐怖、東北・茨城・千葉の沿岸部にご親族や知人のおられる方々には、ご親族や知人の安否のわからない不安、どこまで被害が広がるかわからなかった原子力発電所の事故、電力不足と計画停電、電車の運休、物がうまく手に入らないなど、乳飲み子を育てるには不安だらけの状況のなかで、保護者のみなさまは、きょう卒業生となるみなさまを抱えて必死に手を尽くして過ごした経験をされています。
人生のスタートの時期に、保護者のみなさまが必死に命の危機を受け止めて育てられたみなさまですから、卒業生のみなさまには、これからの人生を大事にしてください。
人生失敗ばかりの私が言うのも僭越ですが、
卒業生のみなさまには息の長い闘いをしてください。仕事や勉学、社会貢献で、人生で私はこれに取り組むんだ、というライフワークが見つかったら、結果を焦らず、仲間や相手が理解しないことに短気にならず、あの手この手工夫しながら、長く、長く前に進んでください。
失敗を繰り返すかも知れません。味方が見つからないこともあります。全部の道が塞がっていると思えるような状況のときもあります。それでも時間は必ず道を見つけてくれます。
策に溺れず、手段にふりまわされず、何のためにそのことに取り組むのか、ということを忘れずに息の長い闘いをしてください。
誠実にライフワークに向き合っていれば、見ている人は見てくれます。
そのときに話を聴いてくれたり、応援してくれるのが、仲間や友です。朝霞第三中学校でできたご縁があれば、ぜひこれからも暖め続けてください。
卒業生、保護者のみなさま、教職員のみなさま、来賓のみなさま、地域で子ども達を支えてくださったすべての方々にこれからの幸あらんことをご記念しながら、
卒業生のご卒業を重ねてお祝い申し上げます。
令和7年(二〇二五年)三月
朝霞第三中学校PTA会長 黒川滋
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