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2025.03.29

4/29 大規模災害に出動した消防職員に手当が創設されました

28日午前中、朝霞市が消防などの事務を預けている「朝霞地区一部事務組合」という広域自治体の議会があり審議してきました。
2025年度の予算案を審議や常任副管理者の人事などを審議しましたが、私のなかでよかったと思っているのが、「災害援助救助隊」として大規模災害に出動した消防職員に、日額1080円の出動手当が付くことになったことです。
このあたりのベッドタウンではないような環境のなかで、数日間であったとしても過酷な災害現場に広域で派遣され、現地滞在経費など様々な生活コストもかかることから、派遣された職員に対する見返りです。

私には、2024年6月の自治労議員団会議で、全国消防職員協議会からの提案として取り組みを求められていました。その直後の一部事務組合議会でも必要性を訴えてきました。財源で全額国費で手当され、昨日の審議の答弁でも、総務省が制度を創設するよう自治体に「助言」があったもので、無理筋の話ではなかったことが、早期実現になったものです。

その後、午後から市議会の議案質疑の再開でした。
議場には追加議案として、副市長の任命の同意を求められる議案が置かれていました。現副市長が3月31日で任期満了となることから、残る平日である31日に一気に上程、質疑、討論、採決と進むつもりの持ち込み方です。インディアンポーカーみたいな決めさせられ方です。
そのため、議会運営委員会で、人を選ぶのにきちんと審議することを軽視している、と、わが会派から指摘し、討論、採決日程を見直すよう求めましたが、議論が調わず、31日に一気に採決まで進む日程となりました。ただしあさか未来の田原団長からの助言で、質疑から討論までの会派内討議時間を確保することは確保されました。
19日の議会運営委員会でも議長にくれぐれもと申し入れたことでしたが、議長からは行政が27日に庁議が設定されているのでそこまでは議案にでないと説明されたということです。
議会の議案となるものは、市長と部長だけで決める庁議が意思決定の最高機関ではないはずです。議会のはずです。
議会承認人事はあまり政局的に扱われてはならないとは思いますが、副市長人事のような、政治的任用の重要な人事であっても、追認議案として位置づけ審議するよう、行政からゴールを設定されて提案されるのが、市民にとってどういうことなのか、ということが問われていると思います。
今回は内部職員からの人事なので、どのような人物かという調査時間はいりませんが、外部の人材を登用する際は、その人物の調査時間も必要なはずです。
わが会派からは改めて議長に、当日採決を前提とする議案の提出はやめるよう申し入れるよう求めました。そのように対応するという議長の答弁で、日程問題は収拾しています。

●他市では人事議案に関して、提案後、対象者を紹介したり、全員協議会で質問する機会を設けたりしています。
片山善博鳥取県知事が「教育にあれこれ文句いう議員が少なくないが、そもそも教員委員の人事議案のときに、議会は教育委員たちにその考え方や方針を確認して承認しているのか」と話されたことをお聴きしたことがあります。

一部事務組合の議会に出て思うのは、議案の補助資料がしっかりしていることです。高額の予算案件は、購入物の規格などがしっかりかかれて、ムダな質問はいりませんし、質問を聞き漏らした議員にもそうした資料が行き渡っているので、つまらない確認が何度もされることはありません。
朝霞市議会は、良くない意味で、議事の省略、資料の省略が相当行われているなぁと思います。
そのため基礎的な情報確認の質問が多すぎるし、調査も絞り込みも行われずにダラダラと質問に持ち込まれる話、同じような質疑が多くの議員から繰り返されることがが多いと感じています。安心感や信頼感がないので、猜疑心いっぱいで議事に向き合わなくてはなりません。
議事の効率化は、逆説的ですが、十分な調査日程の確保と、説明資料の提供と、それを読み込まない議員に対するプレゼンスを低下させる取り組みがカギです。議会向けに説明資料も改めて作成するというより既存資料の提供で可能なはずです。予算などでは予算作成過程で、予算調書の議会への公開やその説明資料のなかから議会も共有するような仕組みも考えるべきだと思います。

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2025.03.28

3/28 委員会なしのロングラン本会議が続きます

きょう28日は午前中、一部事務組合議会の3月定例会、午後は、続開の市議会本会議の議案質疑です。

2月16日に選挙のあった市長選で、市長の交代が決まりましたが、正式な就任が17日だということで、開会が遅れたことで、本来の市議会の議案審議の手続きである、本会議→委員会→本会議という議案の審議ができず、本会議だけで審議をしている状況です。

そのため本来は委員会で審議するような詳細事項や確認事項の質疑を行わざるを得ず、400ページ以上ある2025年度一般会計予算などは、500ある事業数をピックアップしても、時間がかかりました。26日は9時から21時まで、27日は9時から16時までかかって、質疑が終結しました。
その後も、40本の議案があり、28日きょうの午後までに質疑を終える予定です。

今回、17日に招集、19日に議案として予算案を渡されました。事前には経常経費しか載せないと言われて委員会なしの日程を受け入れましたが、開いてみたらいつも通り、やむを得ないものでもない新規事業はあり、狐につままれた気分での審議でした。朝霞市役所で気休めみたいな言葉を受け入れると、全然違う結果が出てくるなぁ、ということを改めて感じるところです。
どんな事態でも、このくらいは同じ予算出すなら、事業を決める11月頃からの予算編成過程からの情報公開と、中期財政計画をきちんと立てるべきではないかと指摘しましたが、さしたる理由もなく「難しい」を繰り返されました。
市長や市役所の職員の裁量一つで、事業が続くか続かないか一向に見通しも立たないで仕事させられる事業者や活動団体にとって、早めに見通しが立つことが重要だと思います。
非正規労働者もいれたら1600人も従業員のいる職場で、財政の裏付けのない5カ年程度の経営計画もない会社なんて、ワンマン企業しかありません。前近代的です。
中期的な計画もないので、400~500億円の単年度予算では手の余る学校の改築などの100億円の仕事は、学校がどんな状態であろうと手が着きません。計画にもとづかないでも始められる、蛍光灯を変えるだけ、空調を入れ替えるだけ、みたいな工事を単年度予算で始めて、やっぱりあれもと、たけのこはぎみたいな工事予算の要求が続いています。そういう工事をやるので、施設は一向にリニューアルされず、昭和のたたずまいのまま、部品だけが新しくなっていき、お金がなくなっていきます。そしてそういう工事発注が多すぎて、昨年は財政を大きく悪化させました。

この予算、一体誰が作ったのか、ということも気になりました。一義的には提案者である松下新市長ですが、就任から提案までの日程、事業採択の経緯から言えば、ほぼすべてを市役所の職員たちが作ったということになります。それはそれでやむを得ません。そうしてできあがったものを就任前に就任予定者として説明されるのは当たり前の話です。市長選を制した松下市長が初めて目にして、説明を受け、提案者として納得するに至った経緯を確認させてもらいましたが、ごまかされました。悪意はないとは思いますが、正直さを出さないことは課題だなぁと思いました。

水道事業会計、下水道事業会計の赤字体質の放置は大問題だと思いました。これは市民の負担をお願いしなければ解決できません。
水道事業会計では毎年3億円の資金流出で残高が9.8億、下水道事業会計は毎年1億円の資金流出で11億の残高です。上水道も下水道も県の料金が上がっているので、料金と仕入れ価格の逆ざやも発生しています。老朽管の交換工事をやめる以外、手を付けないで放置できる時間は限られています。そのことを解決しないと、他県であるように県営にするとか、民間事業者に運営権ごと売り渡すとか、劇薬の解決策を選ばざるを得ません。そうなれば、料金もどこかで決められるものになり、納得性のある改定などできません。
そんな質問をしたら、議場から揶揄されましたが、揶揄したって問題は解決できません。
ここ数年、市議選、市長選、衆院選と選挙が続いて、そんなことを意識してか、市民合意で決めた水道料金の改定を無にする「配慮」が続きました。このことで「やればなんとかなる」みたいな感覚が醸成されてしまったことが、解決を難しくしているのではないかと思います。

そして、連日の審議のなか、3月末で退任する神田副市長の交代人事の上程がまだありません。不意打ちみたいな審議で重要人事を決めさせようということなのでしょうか。議会をどう思っているのか、感じるところです。

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2025.03.20

3/19 狐につままれたような予算の提案のされ方~議会運営委員会がありました 

ようやく3月定例会の仕事が始まりました。

3月19日は、議会の日程や議事を確定させる議会運営委員会です。
3月24日13時開会、議事の提案
3月26~28日 議案への本会議質疑
3月31日 議案への討論・採決
4月14~16日 一般質問
4月16日閉会
という日程が確認され、市長提出の41議案の提案と、3条例改正、1人事議案の提案が予告され、議会提出議案は2議案の議事の組み込みが確認されました。

市長就任後間もなく、議事日程も逼迫しているので、今回出された予算は「骨格予算」という「政策予算」はなく、最低限の経費の予算のはずでした。本格的な予算は6月に補正で行うことになっていました。それで市議会としては上記日程を調整していました。

ところが、きょう議案を受け取ったところ、予算にはいくつもいくつも政策予算が入っていました。そのことを悪びれずもせず、総務部長は「骨格予算だ」と言い張り、私たち議会の認識がおかしいかのような発言を繰り返しました。兵庫県庁で起きているような今時の話そのものです。
わが会派としては、話の前提が変わったので「事情変更」として、予算の詳細の確認が必要として、日程の組み戻し、通常の市議会日程並みの委員会の開催を要求して、ごねまくりました。議会運営委員会は全会一致なので、正規委員の反対があれば議事は決められない申し合わせがあるからです。

昼休みとして休憩が入り、その間、議会運営委員長が調整にきたので、私どもの会派「立憲歩みの会」としては、4会派で5点の予算修正を合意できれば、元の日程でもよいと返しました。
その間、議会運営委員長には調整に走り回ってくださり、結果として、5点の修正要望のうち、1点、町内会やPTAなどの自主的なリサイクルごみの回収活動の補助金を㎏6円から3円に半減させる案を、6月補正で復元する方向となりました。金額としては250万円ぐらりの規模ですが、大問題です。手続きとしては市民活動団体などに了解も取らずに、一方的に切ったことがありました。また、この程度の補助金では逆ざやになるので、回収事業をやめる自治会が続発し、ごみはただの灰になり、最終処分地に環境負荷をかけ、高い金額を払って引き取っていただく顛末になります。近視眼的な政策決定が朝霞市や政策の影響がある場所をボロボロにしています。

この問題、前段の全員協議会では、総務部長から「担当部署が引き下げを提案した」と説明されましたが、町内会等から補助金引き下げのクレームを正面から受ける部署がそのようなこと言いたくて言っているとは想像しにくいことです。
センターラインの職員たちが、現場部門の職員たちに、予算や人員配置で締め上げ、そう言わせるように仕向けていることもあります。本人たちがやりたくてやっている、といわぜるような朝霞市役所の職場文化、問題です。

これでわが会派も日程をめぐる問いかけの矛を収め、予定どおりの審議とすることに賛成しました。

●4月1日からの新副市長人事の提案は、3月31日にする、という話でしたが、身元確認する暇もないで市の要職を決めるなどありえないとして、早期議案提出を議長から求めることとなりました。

●市議会は、地方自治法で、市長による招集告示が行われて7日以上後に議会を開くことになっています。新市長が招集かけないとということでこのような日程になりました。

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2025.03.18

3/17 市議会の招集が発せられました

松下新市長の就任により、ようやく市議会の招集がかかり、41本の議案があることが提示されました。
19日の議会運営委員会で議事の整理がされますが、内示されている日程では、3月24日初日提案、26~28日質疑、31日議決、4月14~16日が一般質問という日程になる見込みです。

この他にも、任期満了から、副市長人事が提案される予定ですが、現在のところ人名に関しては何も情報が入ってきていません。重要人事なので、人物像が見えないような提案であれば、目立つ問題がなくても反対討論を行い、賛成することはありません。

●市長の任期による市長選の設定が、現職有利になるようにされている感じが否めません。
市長交代になると3月17日が任期開始なので、招集告示から開会まで最低7日おかなくてはならない地方自治法の規定で最短で24日開会とならざるを得ません。
そうすると市長を交代させなければ、市長選が終わった早々に招集告示ができて、市政は混乱しないではないか、という理屈がまかり通ります。
新しい市長が配慮ができる人物であれば、最終任期には、市長選終了後、任期満了より少し早めに辞職していただけると、こうした混乱は小さくなっていきます。

●提案される予定の議案名(まだ議案書は届いていません)

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2025.03.15

3/15 第三中学校の卒業式でごあいさついたしました

14日は子の通う第三中学校の卒業式でした。PTA会長として祝辞を申し上げました。

話した後、祝辞におほめの言葉をいただくことがありました。
録音から起こしたものではないので、正確ではありませんが、その祝辞の原稿をアップします。

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2025.03.12

3/12 春闘がんばれ!~ひるがえって朝霞市の非正規職員は・・・

春闘で元気な数字がどんどん出ているようです。労働組合がんばってほしいものです。

インフレ対応で、政府が身銭を切ることばかり求められていますが、それは将来の税金の先食いでしかありません。
物価が上がったら企業の売り上げとなっているわけで、それを賃金で回収して消費につなげていく、その好循環が大事です。

さて、そのようななか、朝霞市から会計年度任用職員(非正規職員)の公募が相次いで発表されています。
国は、憲法15条の国民の公務員の選任権から、自治体の非正規職員は、予算が通って雇えるものだ、というドグマを言い張っています。そうであるなら予算も通らない今、どうして募集ができるのか不思議なのですが、実務上はそうしないと雇用が不安定になるので、ヤムを得ません。
※それに対して私は、契約などで予約的授権をする「債務負担行為」の承認を提案せよ、と言っているのですが。

その会計年度任用職員の雇い方が改善されていません。

1日8時間ある仕事を、昼食時間に入れ替えて、4時間雇用にして、社会保険逃れをしているのです。
何度も市議会で指摘して、昨年、総務部長が、国からの例示を受けて、新規から解消していきたい、と答弁したのに、相変わらず4時間入れ替えです。
これもまた、変わらない朝霞市役所の一例です。千年一日、固定観念のようなワンパターンな事務をやり続けます。
15年ぐらい前までは専業主婦が地域にたくさんいて、そうした雇用がぴったりだったかも知れませんが、朝霞市の住宅価格が7000万ぐらいになり、共働きが当たり前で、フルタイムでないと保育所も決まらないような時代に、まだこんな雇い方しているのかと驚いています。
社会保険をつけず、仕事のスキルも権威も蓄積させない、そのにようなライン系の人たちの強い意志を感じます。

こんな条件だと良質な労働力から見放されるのではないかと思っています。

●朝霞市役所には職員団体がありません。交渉もせずに賃上げを享受しています。これをお手盛りと言います。

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