1/17 小野寺事務所を開きました
17日、朝霞台駅前に小野寺のりこ事務所を開設し、事務所開きを挙行しました。
来賓には、5万人のまちで障害者千人雇用を実現させた岡山県総社市の片岡聡一市長、若者応援に取り組んでいる橋本大二郎元高知県知事を迎え、田原亮市議の司会のもと、約50人の参加者がありました。
総社市は2015年、朝霞市議会の民生常任委員会で視察に行っています。
当時の朝霞市内で障害者が社会に関わろうとすると作業所しかなく、作業所によっては、指導員が十分な研修を受けておらず、あまり工夫されていない環境のなかで障害者が叱られながら作業に向き合う、というところもありました。そういうところでも行き場がないよりまし、ということで親御さんたちが入れたことをありがたがる、という状況でした。もっと障害者が手や口を動かすということに前向きにできる環境になってほしいと思っての視察先でした。
しかし、行政の後ろ向きな姿勢、障害者は福祉に押しつけておけばよい、という感覚は変わらず、民間ベースで就労支援B型施設が増えるまでは選択肢もなく、この状態が続いている、と思っています。
その憧れみたいな総社市の障害者の社会参加をしている市長が、小野寺さんを信頼し、期待をかけているんだということに前向きな気持ちになっています。
その翌日18日には、別府市にある障害者雇用を実践する「太陽の家」で雇用を作ってきたとき小野寺さんと仕事をしたという三菱商事の方もお見えになりました。
別府市の社会福祉法人「太陽の家」も2017年に視察に行ったところで、ホンダ、ソニー、オムロン、三菱商事などの大企業とタイアップして、障害者がほとんどの援助もなく働く作業環境を作って働いている実践として、見たものです。
同行した議員の多くが衝撃を受けて帰ったのをよく覚えています。この場で、私は田原議員と障害者の就労の実践に意気投合したことも思い出します。
小野寺さんが福祉ばかりで経済に弱い、という指摘をよく受けます。もろに経済政策も掲げていますが、福祉と経済は対立するものではないと思っています。
今は、国も自治体も予算の半分以上は福祉であり、福祉事業所の雇用は、経済そのものです。
その福祉も、利用者を福祉に囲い込むのではなく、福祉を必要とする人に社会に関わって、少しでも生産的な場に関わってもらえるようにして、インクルーシブな社会にしながら労働力不足を乗り越えていこうという時代に入っています。
弱い人に向けた雇用対策を打つことは、電車通勤の労働モデルだけではなく、地域で少しの援助を受けての移動で働く場を作っていくことになるので、地域循環型経済も強くなるし、そのことは、地域にやさしい職場を創出し、他律依存な経済構造からの変革をもたらすと思います。