10/15 衆院選はじまりました~実務が混乱だらけです
15日衆院選が始まりました。
比例区は立憲民主党推しですが、初日は、国民民主党の岸田候補のポスター掲示を同僚の本田議員や支持者、連合のみなさんと朝霞市内175ヵ所取り組みました。その後、8区市来候補のところで選挙運動用はがきを預かり、県内2ヵ所しかない差し出し指定局に持ち込む作業をしました。
15時からは連合埼玉の市町長との懇談会に、推薦議員一同とともに陪席しました。各市長からの政策アピールのなかでは、人口減をしなやかに受け止めて手を打つ狭山の小谷野市長、ユニセフの子どもにやさしいまちCFCIに挑戦することを表明した三芳町、ときがわ村とCO2排出量の関係で森林保全の協定を結んだ富士見市の星野市長の話には感銘を受けました。
●勝てるか勝てないかだけが解散理由となっている、首相による「国権の最高機関」に対する解散権の濫用とも言える今回の衆議院の解散、実務に携わると混乱ばかりです。
もちろん準備だとかいろいろありますが、選挙管理委員会とか、選挙はがきを送る郵便局とか、いつにない混乱が続いて、政治の側が迷惑をかけまくっている、と思います。
●ポスター掲示板の案内、朝霞市選管はかなり厳密に確認して地図やリストを提供してくれますが、今回はずれや違うところの案内が多く、運動員たちが混乱していました。ふだんからもっと雑な地図を提供している自治体もあるので責めるつもりはありません。運動員の人たちにはオリエンテーリングのつもりでがんばって、と申しています。やはり解散から公示までの日程が短すぎたと言えます。県選管にわずかな届出を代行して行きましたが、県選管の事務所もとにかく書類が散乱している、という感じで、いつもの神経質的な執務環境はありませんでした。
●安倍派の異様な増殖も、自由になるカネなんだろうなぁ、というからくりが見えた「裏金疑惑」。しかしほんとうの争点は、この後やってくるバブル崩壊みたいな事態への備えだけれども、どこの陣営もそれを言わないなぁと思っています。有り金はたいて借金までして、票を買うように、現金をばらまくような公約ばかり。
●左派人士、立候補届が締め切られ、辞退届も出せないタイミングで、野党共闘なんてまだ言っているのかと思うばかりです。
主には消費税ですが、税率維持して社会保障を何とか維持するのか、借金してでも減税して社会保障のことはできるはずだというだけの人と、基本的に共闘するのは難しいですし、したところで言った言わないの主導権争いになるだけです。今回は維新や、近年はインディーズ政党が参戦して攪乱するので、自民党に対する唯一の候補になりえず、野党共闘の効果は低下しています。
●立憲民主に近いんじゃないの、ということで国民民主党の候補のポスターを貼るということにあれこれお叱りもいただいています。しかし部分的だけれども選挙協力というのはこういうものです。私たちが踏み台になり、浮かぶ瀬もありです。
その批判を甘んじてポスターを貼る話をまとめ、準備作業をしているなかで、玉木党首の安楽死発言はほんとうにいただけません。生命倫理に関わる政策の態度は慎重にするべきです。
結局、税金を払いたくないという人に迎合する政策を打ち出すと、自分が直接みない誰かの命を犠牲にしても構わない、という思想が入り込みやすくなります。このことは十分に注意を払うべきです。
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コメント
いきなりのコメント失礼します。本日、少々興味深い体験をしたので、活動のヒントになればと思い、忘れないうちにお伝えしたいと思います。
本日、私は辺境の地の臨時期日前投票所の投票管理者を行いました。例年だと閑古鳥が鳴いているような投票所なのですが、今回は投票所整理券の到着が直近になってしまったことで、選挙人が集中しいつになく混雑しました。
ただ、この混乱は混雑が原因なのではなくて、投票所の運用や動線が高齢者向けでないことが根本的な問題点。
例えば、最初に小選挙区の投票用紙を交付する際に、(1)あちらの記載台で記入する。(2)そこの投票箱に入れる。(3)いま返した投票所整理券を持って比例代表の交付場所に行く
と3点伝えることになるのですが、無理です。高齢者には(1)は大体クリアできても、(2)は半々。(3)は全滅。したがって全ての局面に道案内が必要になってしまう。
また、比例代表と国民審査を同時交付するのですが、ピンク色の投票用紙をピンク色の表示のある箱に、ウグイス色の投票用紙をウグイス色の箱に。これも無理です。あの程度のささやかな色合いは見えていないのです。判別できていない。したがってこちらも付きっきり。
今までガラガラだったので、自然にこなせていて、私としたことが気づきもしなかったわ(苦笑)
何もかも優しくないんですよ。
投票時間がおわり、投票箱を持って選管に引きげて、一応は苦言を呈してみたのですが、まあ伝わらない伝わらない。「しょーがないよね。全員老人ホームから投票してもらうしかないかな」
いや暴言だろ。俺より暴言だろ(笑)
自分としては継続して頑張ってみたいと思ってはいますが、前途多難な予感はプンプンしているので、早めに黒川先生にゲロっておきます。
もしもこれから投票であれば、ぜひそういった目線で投票所を観察していただけると嬉しいです。選挙における思想とか信条とかよりも、まずは誰でもストレスなく投票できる環境ができているのが最低限の前提。
‥ところで、黒川先生の是々非々の姿勢は、すごく格好いいと思っていますよ。いつか泥酔しながら(甘え)天下国家を論じる機会があれば有難いです。
投稿: 百澤和宏 | 2024.10.24 22:25