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2024.09.28

9/27 教員逮捕事件の再発防止を決議~9月朝霞市議会閉会日

27日、9月定例市議会が閉会しました。最終日なので、議案の討論・採決を行いました。昨年度の事務をふりかえる決算議案のうち一般会計決算の認定では、あさか未来から2件の付帯決議が提出され、そのうち1件、議員提出議案第9号「2023年度の決算認定に当たり児童生徒の人権を守る教育環境の実現及び信頼回復を求める」が、私の属する立憲歩みの会、あさか未来、共産党、外山議員の賛成で可決、有効な付帯決議となりました。

内容は、昨年10月の教員による大規模な性加害事件を受けてのものです。教育委員会のなかに再発防止のため第三者による調査、同様のトラブル発生したときの対応体制の確立を求めるものです。事件の発端となる被害者に寄り添ってきた利根川議員が反対したので、悩ましい問題でした。
事件が単に一人の教員の嗜好の問題だけではなく、長年、部活動を舞台にした暴言、暴力を、教育委員会が様々な人からの通報がありながら、部活動の成果を栄誉とする地域社会の賞賛を前に黙認し、見逃し、それがエスカレートして起きた構造的な問題です。組織運営の客観的な点検と改善が求められるべき案件です。しかし、教育委員会は、事件直後に当該校で校長と教育委員会の担当者が謝罪したこと、いささかお手盛り気味の内部調査をしたこと、個々の教員に対する綱紀粛正を要求したこと以外、何もしていないも同然でした。市民の代表機関としての議会がしびれを切らしてのものです。

私どもの会派は、教員逮捕事件の対処が昨年10月から今年3月末までの間に限定しても手抜きであり、重大な人権侵害に誠実でない事務をしたのだから決算認定に反対するべき、としていましたし、付帯決議を持ち込んだ会派にもそのような話をしました。決算議案が否決されれば、地方自治法から、その理由に対して行政事務の改善を議会に報告することにもなります。しかし、朝霞市の政治風土からは、議員が市長の出したものに反対すること自体に、浮き上がる感覚がある議員が多く、また教員逮捕事件だけが決算の評価軸ではないと、多数派は決算を認定。その結果を受けて、付帯決議に賛成し、この問題を特出しして対応を求めることにしました。

3月教育長が再任議案が出た際、教育長はこの問題は私に解決させてくれ、と答弁し、私のなかでも情が動くようなことがありました。しかし、その後、休暇を取らざるを得ない事情があったにせよ、決算議案が出るまで、教育委員会は教員への綱紀粛正の呼びかけをするばかりでした。決算議案の質疑をしても、質疑した私がやれとも言っていない話を仮定して「子どもたちの聞き取りを今更やれば二次被害だ」などと答弁、今さら蒸し返すなと印象づける答弁を繰り返し、質疑をした議員をにらみ続けるというようなことがありました。事件の被害の大きさや、対処すべき課題の数々にどのように向き合っているのか、考えさせられる議会でした。質問すると通告するとやってくるヒアリングに来た職員たちも、聞き取りにきたのに、一言も発せず、異様でした。

議会で可決し自治体の意思となったこの付帯決議を、教育委員会、市の行政側が誠実に履行するかどうかが課題です。過去に向かっては専門家の再検証が必要でしょうし、未来に向かっては再発防止に向けての様々な仕組みの構築ができるか。それも朝霞市役所の独自研究的なものではなくて、文部科学省の示すものや先進市で仕組みとして構築されている方法、一般的な学説に則ったものになるか。それを履行しなければ、市議会なんて教育行政の実施に対して、何の意味もない存在だ、と扱っていることになると思います。

●討論者と賛否は以下のとおりです。
採決の結果 可決
提出者:田原亮他7人(あさか未来全議員)
賛成:立憲歩みの会(2),あさか未来(8),石川,外山
反対:進政会(6),公明党(4),田辺
討論者:増田(反対),小池(賛成),利根川(反対),西(賛成),田辺(反対),本田(賛成)

●もう一件、議員提出議案第8号「2023年度の決算認定にあたり、将来的な支出に備えた計画的で持続可能な財政運営を求める」は賛成少数で否決されました。2023年度決算で実質単年度収支15億円の赤字を受けて、あるとき払いみたいな財政運営への問題意識から提出されたものです。
採決の結果 否決
提出者:田原亮他7人(あさか未来全議員)
賛成:立憲歩みの会,あさか未来
反対:進政会,公明党,田辺,石川,外山
討論者:獅子倉(反対),飯倉(賛成),利根川(反対),黒川(賛成),小池(賛成),陶山(反対),高堀(賛成),田辺(反対)

朝霞市の決算に、付帯決議がつけられたのは初めての例となります。
自治体の決算の認定作業は、単に会計処理の妥当性だけではなく、行政事務への市民の代表機関である議会の評価という面もあります。
400ページを超える決算書のすべてが良いという評価になるわけがありません。またすべてがダメという評価になるわけがありません。
決算が認定されても、大きな問題箇所について改善・是正を求めて決議を行うことは重要ではないかと思います。もちろん、軽微なものは討論で指摘すればよいところもありますが。
付帯決議は、議員の個人プレーのような一般質問や討論とは違い、議会として多数派を形成する努力のなかで、様々な考え方を織り交ぜながら、まとまって意思を決定をする意味があります。
行政に対して白紙委任を続ける議会こそ、よい仕事をしない体質を見逃し、無力な自治体を作ります

●今回の付帯決議を提出することに向けて、提出者のSNSでの態度に、議員提出議案第8号では辛辣な反対討論もありました。「罪を憎んで人を憎まず」ということわざがありますが、合意形成のためには最も注意を払うべきことだろうと、提出者によい薬になればと思っています。
一方で、政治は行政や研究論文ではなく、政治ですから、政策は合理的な判断やエビデンスばかりではなく、人間の感情や政局で動くことが少なくありません。「政局」というとネガティブな印象ですが、感情を動かし、選挙という政治家が最も神経をつかうものを意識させ、時には敵味方理論という毒薬を使い、凝り固まった政策を変えていく、そんなこともあるだろうとは思います。今回それでよいとは思いませんが。

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2024.09.21

9/21 前納した固定資産税、床上浸水したときに戻すことに

20日16時過ぎから、市議会の「市政に関する一般質問」で私の質問の順番でした。半分を7月31日のゲリラ豪雨の浸水で、被害家庭を訪問して聞いたこと、気づいたことから抽出した問題を取り上げました。
被害を受けた家屋で、固定資産税に関して前納した人に一切返さないという対応をしてのですか、床上浸水した人には分納した人と同様に扱い、一部戻すことに修正されました。床下排水が被災者任せになっていましたが、市として何らかのかたちで案内、実施できる体制を検討していくことも検討されます。一方で、三原4丁目の排水を担う田子山幹線の改良については、難しいという答弁でした。他の合わせ技も含めて引き続き対策を求めていきます。
そのほか、中央公民館の改築、障害者福祉の相談支援事業所の育成、市役所での知的障害者の雇用、人事院勧告にともなう福祉給付などを取り上げました。
中央公民館の改築が10億円以上も使いながらwi-fiひとつ設置されず、オンライン会議の使用にも耐えられない状態を問題視しました。やらないという答弁には、多額の資金を使って何も変わらない工事ばかりやってよいのか、と指摘しました。

終了後、会派の代表者会議で、建設常任委員会での決算審査が終わった後に、未払い金をめぐる職員の処分が発表されたことが問題視され、全会派・無所属議員の賛成で、建設常任委員会の開会と、所管事務調査で補完調査が行われることが決まりました。それを踏まえての本会議採決となる見込みです。
議場の動画カメラが一部壊れていることと、回線が古いので、更新工事の提案がありました。進政会以外の会派が、その際には委員会室へのカメラ設置もあわせて工事しておくべきではないか、と提起しましたが、進政会の理由のはっきりしない拒否権発動で削られました。つばさの党の関係者が傍聴にやってきて、朝霞市議会の緩いルールのもとで委員会室で好き放題動画を撮っては流しているなかで、議会側が動画を撮影できるツールがなくてよいのかというあさか未来の田原代表の意見は重たいと思います。庁内のおかしな力学が議会に働いての話なのでしょう。

●一般質問の概要です。
【水害を受けて】
・災害後の手続きの発端になる「罹災証明書」の発行体制については、効率化と見える化を求め、模索していく答弁となりました。また、被災していることが他で証明できれば罹災証明書の提出を不要にしたり、罹災証明書の申請中であれば他の手続きも並行して申請できる仕組みを検討していくようです。
・税の減免が場当たり的な運用だったので、整理を求めました。固定資産税は、資産の減損があるとみなし、床上浸水で減免することを明確にしました。すでに全納した人には返さない運用をしていましたが、要綱の不備を突いたら、分納している人に減免している分と同じだけは返すことになりました。今後その手続きが始まります。
・他の税は災害で所得低下がない限り減免しないという答弁でした。税の減免はしないなら、災後の生活再建に様々な手立てを工夫してほしいと求めました。そのなかで、床下の排水作業について、共助か公助による解決をめざすことが検討されるようです。
・ごみ搬出で必要とされたボランティアセンターに関しては、迅速性や応募ボランティアの募集に難がありニーズと合わなかったので、仕事のやり方を改良していくようです。
・三原4丁目の抜本的な水害対策として、排水路である田子山幹線の増強は、現時点ではないという答弁でした。新座市側の流入抑制も遅々として進まず、他の対策が手詰まりななか、やらないできないでの問題で済むかなと思って今後も取り組みます。
【中央公民館の12億円かかる大規模修繕】
・大規模修繕では、既存の利用団体には意見を聞き大きな変更はしないようです。一方、専門家の意見やワークショップでの広く潜在的な意見を見つけて設計に反映させていくことはしていませんでした。
・中央公民館なので、他の公民館や市民センターとの役割分担について検討したのか、という点もしていないで工事に入るようです。
・隣の図書館とかぶる中央公民館図書室について、図書室のままとしながらも自習室としての色を強く出して整備を検討していく答弁です。
・wi-fiの設置はロビーにしかされない、ということで、大規模改修してもインターネットから取り残された施設となる見込みです。引き続きポケットwi-fiの貸し出しはします、ということでしたが。
・プラネタリウムは、そのまま残しますが、使い方は今までどおりです。
【学校断熱】
・学校断熱は今年前半にすでに安価にできる天井裏に固形材の断熱材を入れていく工法?で結果を出していました。エアコン設置以来、各PTAから熱望され、先日のクローズアップ現代でも話題にされていた政策だったので実現できてよかったと思っています。
【障害者福祉】
・障害者福祉では、基幹相談支援事務所の募集が不調で、再募集になりました。市内の計画相談支援の質の向上の鍵です。
・障害者福祉のケアマネジメントと総合相談を兼ねた「計画相談支援」を利用するとき、障害分野によって得手不得手がある相談支援事業所の紹介の仕方、事業所のスキルアップは課題だなぁと思う答弁でした。「相談支援事業所」はお仕着せの障害者福祉ではない、コーディネートされる福祉のために強化が必須の機能です。これを質問したときに議席からせせら笑いが聞こえたのが気になっています。
・社会と福祉サービスをまたがって使う就労系の障害者サービスで、計画相談支援の利用が低いという答弁が気になっています。通勤、住宅、就労系の福祉支援の組み合わせになるので、事業者主体のセルフプランでよいとは思えません。
・所沢市役所の知的障害者雇用を実績込みで紹介しました。通告した後に、職員課の職員が見学しています。そのことをプラスに捉えていればいいなとは思っています。今後の検討を見守りたいと思います。
【人事院勧告】
・公務員の地域加算が朝霞市は12%→8%と切り下げられる人事院勧告を受けて、人事院勧告どおり職員賃金の改定を行うようです。引き下げの緩和対応と賃金自体のベースアップ分があるので、ただちにマイナスとはなりません。しかし、東京23区が20%加算のままで「隣の賃金と大きな格差をなくす」というお題目で東京ばかり高止まりして、格差が広がります。つくづくこの旧新倉郡、東京都に編入されなかった不幸です。
・人事院勧告、地域手当マイナスの影響を問いました。民間保育所にも適用されるので、保育が課題です。

てんこもりだったの論戦というよりは点検作業を延々やるような質問でした。

●他の議員の一般質問では、
・宮林議員の宮戸の水害に関連した質問、
・遠藤議員のAED普及のための質問、
・増田議員の圧巻だったアレルギー対策の質問、
・陶山議員の家族信託利用時の税制の矛盾の指摘の質問、
・本田議員の災害対策本部を設置していなかった市の問題を指摘する質問、
が強く記憶に残りました。
また、外山議員が県立高校共学化の問題に質問していたのですが、市内の中学生にアンケート取って市として共学化に反対せよ、という展開にびっくりしました。この話題、そもそもが県議会の話です。それと人権問題は多数決原理になじまないと民主主義の基礎で習わなかったかなと思いました。ふだんミソジニーとかホモソーシャルとか難しいフェミニズム用語を駆使している埼玉県の女性地方議員たちが「共学化反対」に問題意識がないどころか多くが容認的な態度にびっくりします。

●本会議終了後、会派代表者会議。
①あさか未来さんから、2023年度決算議案の付帯決議が提案されました。朝霞市では初の提案です。内容は①財政赤字を問題視し、中長期の財政計画の策定と公共施設のマネジメントを確立すること、②教員逮捕事件を受けての対応が不十分と指摘するもの。
これに対して、共産党の石川議員が2議案に分割して出してくれれば②教員逮捕事件に関連したものには賛成する、と発言。それによって分割して付帯決議が提案される見込みです。
Dscn1965②本会議場のカメラが故障しているので、回線含めてそっくり買い換えて工事したいという事務局の提案に、委員会室までつけるべきという、あさか未来、私の立憲歩み、共産党に対して、さしたる理由もなく委員会室への追加設置に拒否権発動する進政会。朝霞の場合、一度チープなかたちができると10年は動かなくなります。
話が膠着したので、そもそもこの工事中途半端に進めるぐらいならと、私どもの会派は工事そのものに拒否権を発動。ゼロベースで仕切り直すべきと申しました。以前、田川市議会を見学させてもらって、ホームカメラとオーディオ機器を議会自身がつないで中継やっているのを見ていると、やれない話のわりにお金かかりすぎという感じもします。
ざわめく会議室、議長が収拾に走りました。委員会室のカメラ設置を放置せず、今後もきちんと議論していく、ハード面の理由だけでできないという議論はしない、と全会派に約束してもらって、事務局提案が通る。委員会室のカメラ設置はまた見送りとなりました。
③タブレット端末を配布することになるため、その使用規則が提案、前回提案の「公開されていない情報」全部を他人に見せてはならない、というところを「非公開と指定した情報」と修正され、全会派で了承。全会派が了承したので議長決裁で正式にルール化されます。
④議場のカメラの買い換えの話で荒れた雰囲気のまま、市民による請願に趣旨採択を認めるかという議論。提案会派以外は共産党の石川議員が反対。ほかの会派は中間的な意見で、否定も全面肯定もしていななか、議論はとげとげしい雰囲気。そのなかで「代表者会議を通さなくても正規の議会運営委員会で提案して採決」という言葉が出て、さらにこじれていく。議長が強い語調で「朝霞市議会として会派間の合意形成をめざす」と強い言葉に。つばさの党問題をめぐって、市長派の進政会の長期抵抗路線と、あさか未来の急進改革路線は公明党を挟んで協調してルール改正などに取り組めましたが、平時に戻りまた改革が難しくなってきたなぁと受け止めています。
⑤所管委員会の決算審査の後に、特別会計をめぐる前年度の職員処分が行われたことが問題視され、瑕疵があるとして、所管事務調査として補完的調査を行うことに。監査委員意見に気づきがあり、それを見落としていた私たち委員の目の節穴でもある問題です。

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2024.09.20

9/20 水害対策を問い、障害者福祉の態勢を点検する質問をします

仕事以外でいろいろなことが続き、議会中の進行情報の提供について更新を怠ってしまいました。

きょうの夕方、私の市議会での「市政に関する一般質問」の番です。8番目なので、いつになるかわかりませんが、15~17時ぐらいスタートになります。前の登壇が、同じ会派の本田議員です。
市議会に来ていただいての傍聴はありがたいですが、自宅や作業しながら、インターネット中継を見る・聞くこともできます。
録画公開もありますが、youtubeの利用をやめたので、翌営業日、月曜日からの公開になります。

一般質問では、
①7月31日の水害、特に被災者への対応に関してと、三原地区の今後の水害対策についてを聞きます。私の住む三原地区は市役所から遠い地区にあたります。「市役所にお問い合わせください」という親切そうな言葉が、クルマが水没したり水害の片付けに追われる災害後の生活のなかで、必要な手続きが後手後手になってしまいます。そのような問題意識で、今後の災害対策を整理してもらう話をしていく予定です。
②朝霞台の課題、というテーマでは、市と東武鉄道の協定が締結されましたが、そうした対外的な約束の縛りはどのような内容か確認します。また朝霞台中央病院の隣地の市有地に建てる社協ビルの進捗も確認します。いずれも朝霞台南口の人たちに、朝霞駅周辺の住民にやっているような十分な意見の聞き取りをして進めたまちづくりなのかを問います
③安全な道路の整備では、都市計画道路の建設断念をするなかで、二本松通り(市道1号線・東上線の南沿いに志木駅から朝霞駅までの道)や公園通り(市道8号線)などの「補助幹線道路」という市道の歩道確保を求める話をします。
④公共施設の課題では、中央公民館のリニューアルのあり方と、学校の校舎断熱工事の進み方を確認します。
⑤障害者の人権を支える仕組みづくりも確認します。障害福祉サービスにケアマネジメントが導入されましたが、それがどの程度定着しているのか。それを支える「相談支援員」の養成、適切な利用への道筋、自治体での知的障害者のトライアル雇用などの話をします。
⑥職員の賃金として、地方公務員も適用される地域手当が朝霞市では12%→8%に4年かけて引き下げられること、その影響で民間福祉事業所も、事業への給付の「地域加算」で影響を受ける保育園、障害福祉事業所、介護事業所への影響の認識を問います。

●昨日は一般質問1日目でした。あさか未来の8議員と公明党の駒牧議員でした。
田原議員の水害対策の質問は圧巻でした。朝霞駅から秋ヶ瀬橋への県道の内間木地区の道路冠水があったときに道路封鎖が遅れがちで地域住民が対応していること、水の排出をどうしているかなど聞き所でした。
飯倉議員が、財政赤字などから中期財政計画の策定の必要性の訴え、ふるさと納税のしすぎの市民に対して財源を逸失した市民サービスがどのくらいになるのか示せ、というのはきちんと詰めた質問だったと思います。票になりにくいけれども、市役所が次の新しいやるべき仕事ができるための体力づくりは大事な仕事です。
駒牧議員の、リチウム電池のごみ出しに関する啓発が足りないのではないか、という指摘はその通りだと思いました。ごみ出しの案内もきれいなものですが、扱いを注意しなければならないごみから優先して書いていく必要があるなぁ、と思いました。

●市議会に提出された議案の審議が行われました。
2023年度の決算に関しては、史上最大の赤字の原因探しに苦労しました
いろいろ検証してみると、1000万円単位の事業でだらしなくお金が使われて、第六小学校、第九小学校(合計4億円)の増築をしている以外、何をやっているかよくわからない支出の肥大化で、財政赤字になっている実態が浮き彫りになってきました。経常経費の絞り込みがきつい一方、あれが壊れた、これが壊れた、仕方がないんだと、施設の求める役割変化への対応もなく、メンテナンスコストの軽減策もなく、今までのままの状態にして壁紙だけがきれいになるような工事に莫大なお金を使い続けている。そんな感じです。
だらしないお金の使い方を「仕方がない」「仕方がない」と未来志向もなく目一杯しているので、1校50~100億円が必要な老朽校舎となっている、第二中学校の建て替えも、その後の第一、第二、第三小学校の建て替えも、全然めどが立ちません。外山議員が成果みたいに言っていますが、水道のわずかな料金引き下げで4億円も溶かしてしまったのは痛手です。生活困窮者への支援はもっと絞ってきちんとやりきる話です。
施設運営に関しては、昭和55年ぐらいからフリーズしている朝霞市役所になりかねないと思いました。
こうして財政が厳しいと指摘すると、安易な無駄遣いさがしで経常経費をさらに絞り込んでチープな行政が日常化する一方、節約で余ったお金でよくわからない工事がまた増える悪循環が起きがちです。そこにも警鐘が必要だなと思っています。
2023年10月に発覚した、教員の性加害による逮捕事件は、個人の資質の問題だけではなく、犯人の教員が部活動の成果を楯にした生徒への暴力的支配を、組織が見逃し続け、暴走させた果てに起こった構造的な問題が背景があります。教育委員会や市ぐるみでの対応に問題があったとも言えるのに、第三者による調査報告も行われず、組織の見直しなども行わず、「性犯罪はあってはならない」という個々の教員のモラル啓発のかけ声だけの対応に終わってしまっていることも確認しました。事件発生後からいやな予感がしましたが、そのままです。被害者の補償も、法的対応を回避をしているのか予算化されず、被害の大小にかかわらず出す「給付金」を創設して終わりとなりそうです。

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2024.09.02

9/2 報告会へのご参加ありがとうございました

1日午後、決算の説明を行う市政オープンミーティングには、少なくない参加者に驚きました。ご参加ありがとうございます。また来ようかなと迷っていただいた方にもお礼を申し上げます。

今回は、参加者との自由意見交換に時間を多めに取りました。市政・行政の課題を参加者からお題をいただいて、みなさんで議論していただきました。子育て支援から子どもを大切にする政策へのシフトの必要性、地域福祉を作ろうとしない福祉施策展開の問題、人口問題、市役所のICT化などいろいろなお題を話しました。

20240828500

現在、会派で市議会に提示された議案の調査に当たっています。決算を扱う議会なので、主には数字とその裏付け資料の点検ですが、ときに外に出て、議題の対象になっている施設や事案の場所を見に行きます。

現地に行くと発見があります。今回、道路廃止議案があるのですが、現地に行ってみると、10トントラックがしばしば走っている交差点のど真ん中。まさかこの交差点を道路から外して、公共施設を建てたり、売却をしてしまうことがあっては大変。ここを廃止してしまって大丈夫なのか、これが質疑の題材になります。


工事の被害の補償だという対象建築物を見てまいりました。たしかに満身創痍の対象建築物でしたが、どうも工事の副作用とは思えないほどの状況で、はたして何があったのだろうか、ということも題材になります。

こうした調査の結果は、6日の本会議議案質疑(中継・録画公開あり)や、10日からの委員会審議(こちらは申し訳なく中継・録画公開はありません)の審議に反映します。

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