8/23 史上最高の15億の実質単年度収支の赤字決算
23日議会運営委員会が開かれ、30日に初日を迎える8月定例市議会の議案が提示されました。実質審議が始まります。
同日、市議会議員に議案書が配られていますが、一番の驚きは、2023年度の一般会計決算です。企業の純利益に近い概念である「実質単年度収支」が15億円の赤字。過去最大です。積立金が25億円ぐらいしかありませんから、こういう決算を3回続けたら、朝霞市は資金ショートです。
今週末、何がそんに赤字をもたらしたのか、検証してみたいと思います。
来年2月に市長選があり、激戦になるのではないかという見込みです。それを見越して、身の丈を超えるような持続可能性もアウトカムもない財政出動を求める人たちと、それに呼応して際限なく現金的なものを配って市民に歓心を取ろうとする安易な動きが近年強いなかで、財政が締まる見通しも立ちません。
今年度の予算から、児童手当と児童扶養手当の給付金が足りなくて補正予算が出てきました。3月定例市議会で私たちの会派・立憲歩みの会が児童手当・児童扶養手当が例年に比べて予算不足ではないかと指摘して修正案を提出し、揶揄されるような批判をうけて否決されましたが、いわんこっちゃないという展開です。
保育園が子ども子育て新制度となったときに、認可外保育園の人員配置基準の緩和を厳しくするために独自に市条例を設定しましたが、このたび国の基準が追いついて、廃止の提案が出ています。
最近、何でも全国統一の基準を求めるようなきらいのある保育・福祉行政ですが、本来は、住民の必要性に応じて自治体が独自の基準で制度設計して、それが良ければ国が合わせていく、という地方分権での大事な対応が、この廃止条例ではできたと思います。
議決を怠っていた支出の事後追認議案が3本提案されています。私は日頃の市役所の議会軽視の行政(もちろん市職員たちは議員にいろいろ気を遣うのですが、議会軽視というのはそういうことではなく、議会になんか決めさせるか、という意味で)のなかで、考えもせず、みんなそろって決裁してしまったという感じがしています。民間企業だったら会計部門が法的正当性を最終チェックしていくものだろうなぁと見ています。
もうまもなく9月定例会が始まるなか、9月1日午後に会派として、オープンミーティングで、決算や市政の評価などを報告し、みなさまと市政・政治の課題の意見交換を行いたいと思っています。詳しいご案内は後日アップします。
《9月定例会の議案》
【決算議案】
議案第60号 2023年度一般会計歳入歳出決算認定
議案第61号 2023年度国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定
議案第62号 2023年度介護保険特別会計歳入歳出決算認定
議案第63号 2023年度後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認定
議案第64号 2023年度水道事業会計剰余金の処分及び決算の認定
議案第65号 2023年度下水道事業会計剰余金の処分及び決算の認定
【補正予算】
議案第66号 2024年度一般会計補正予算(第4号)
議案第67号 2024年度国民健康保険特別会計補正予算(第1号)
議案第68号 2024年度介護保険特別会計補正予算(第1号)
議案第69号 2024年度後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)
【条例改正・廃止】
議案第70号 市職員の育児休業等に関する条例改正
議案第71号 市税条例改正
議案第72号 家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例改正
議案第73号 国民健康保険条例改正
議案第74号 水道事業の布設工事監督者の配置基準及び資格基準並びに水道技術管理者の資格基準に関する条例改正
議案第75号 下水道条例改正
議案第76号 施設等利用費の支給に係る認可外保育施設の基準を定める条例の廃止
【道路認定・契約承認】
議案第77号 市道路線の廃止について(膝折町2丁目市道)
議案第78号 工事請負契約の締結(仲町市民センター大規模修繕)
【人事】
議案第79号 教育委員会委員任命に関する同意(平木倫子さん・続投)
議案第80号 教育委員会委員任命に関する同意(高橋松久さん・続投)
【広域自治体関連】
議案第81号 埼玉県後期高齢者医療広域連合規約の変更について
【コンプライアンス】
議案第82号 和解することについて
議案第83号 財産の取得について(追認)
議案第84号 財産の取得について(追認)
議案第85号 財産の取得について(追認)
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