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2024.08.31

8/30 史上最大の赤字決算をどう評価するか~9月定例会始まりした。

きょう9時から市議会9月定例会が始まりました。9月27日までです。初日は、市長からの議案の提案で終わりますが、冒頭議長から9月19日、20日、24日の自由論題「市政に関する一般質問」の日程が割り振られました。

一般質問日程(敬称略)
9月19日(木) 福川,兼本,小池,飯倉,田原,西,高堀,渡辺,駒牧
9月20日(金) 宮林,遠藤,外山,獅子倉,増田,陶山,本田,黒川
9月24日(火) 権,石川,田辺,利根川

私の質問日は20日最終となります。時間的には16時くらいからになるかと予想しています。中継もありますし、24日以降は録画公開もあります。

9月市議会は、市政野党の議員にとっては、地味だけれども重大な作業、決算書の検証のがあります。市民の代表として昨年の朝霞市の仕事を評価し、次年度の仕事の改善点を指摘する作業です。与党議員は、どうしても市長と市役所のやっている仕事に厳しくなりきれません。これは役割です。
2023年度には、企業でいう純利益みたいな「実質単年度収支」が15億円の赤字という決算が出ています。バブル景気みたいな時代のなかで、普段にない金を手にした役所が、無秩序に財布を緩めている可能性があります。本来、財政は景気の良いときに蓄えを残し、景気の悪いときに民間の需要の落ち込みを補うべきです。朝霞市役所は景気の悪いときに締め上げ、景気のよいときにチープな事業の乱発に歯止めをかけない傾向が否めません。チープな事業に「ありがとうごぜえますだ」と言うのではなく、もっとアウトカムがしっかりした仕事ができないのか、という指摘も大事です。

●本会議終了後、会派代表者会議でした。
市議会のカメラの更新が事務局から提案されました。これもまた今あるものを新しくするだけの提案になってしまっています。委員会室や全員協議会室も録画・中継できるようにすることを求めて、改めて仕様書他議員に示してから予算取りするように求めました。提案のとおりやると、また数年後、委員会室や全員協議会室をどうしよう、そのときにはまた別システムを入れようと余計なコストがかかる話になり、運用が重複するからあれもできないこれもできない、そんな話になりそうです。何度もそういうことを経験してきました。
続いて、議会のオンライン化、ICT機器利用のための会議規則変更の提案もうけましたが、法律の定義用語の羅列で、その中身がどのようなものかも説明なく、中身を理解して了承できるようなものだったので、会派持ち帰りも拒絶しました。議長から事務局が各会派に説明しなおすということで、次期議会までに検討することなりました。

●その後、懲罰委員会でした。
外山議員への懲罰の検討ですが、謝罪したことを丸で否定し批判するような言動を行っていたりするので、改めて本人を参考人として呼んで検証しようということになりました。次回の開催日は未定です。

●市長から提案された議案は以下のとおりです。

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2024.08.28

8/27 朝霞市役所の仕事の検証をみなさまと行います 9月1日13:30~

9月定例市議会の最大の議案「2023年度決算」の精査をしています。
自治体の決算は、単にお金の検証にとどまらず、事業評価の意味ももつので、お金には表出しない事務のあり方、仕事の問題点を検証する機会です。2023年度にどのようなトラブルがあったか、改善せずにしたことがあったか、振り返る作業もしています。

こうした検証を、市民のみなさまと共有するために、会派「立憲歩みの会」として、朝霞市役所のしごとはどうだったの、というレビューを9月1日に行います。
・自分たちの払った税金や、地域の貢献がどのようにかたちになっているのか、
・日頃の問題意識がどのように扱われているのか、
・みんなで解決したらいいと思っていることが問題として認識されているか、
そのような地域や自治体への心配がある方はぜひご参加いただけたらと思います。

会派での調査、参加者他市民のみなさまからいただいた意見をベースに、9月6日の議案質疑、10日からの委員会審議で取り上げて、よい市役所づくりのための反省材料に使いたいと思っています。

市議会立憲歩みの会 2023年度決算・朝霞市役所のしごと説明会
日時 9月1日13:30~16:00
会場 産業文化センター 2階研修室
内容 前半1時間 2023年度決算、福祉、公共施設、水害対策の話
   後半1時間半 参加者との自由な意見交換
   中締めして、終了後、おしゃべりの時間を1時間弱用意します。
話し手 参加者のみなさんと、市議会議員の黒川、本田です。
※途中入退場ができます。
※お子様連れも大歓迎です。
※駐車場が小さめなので、使える方は公共交通機関、徒歩・自転車でお越しになるのがおすすめです。
※資料準備のため、出席いただける方はご一報いただけると助かります。
台風の進路によっては中止することもあります。

●9月19、20、24日の一般質問のエントリが締め切られました。エントリの順番は下記のとおり(敬称略)で、発言はエントリ順となります。発言日の割り振りは30日の市議会冒頭で議長から公表されます。
福川,兼本,小池,飯倉,田原,西,高堀,渡部,駒牧,宮林,遠藤,外山,獅子倉,増田,陶山,本田,黒川,権,石川,田辺,利根川

●私の一般質問は大項目で7つ提示しています。
1.7月31日の水害対応について
2.朝霞台の課題
3.安全な道路の整備
4.公共施設の課題
5.障害者の人権が認められる街に
6.職員の賃金

●今年は決算で議員に提供される資料が改善されています。これまで行政側でうまくいったと思う仕事の列挙を中心に提供されていた「主要な施策の成果に関する報告書」が、事業ごとの事業量や実績量×単価などの基礎情報が網羅的に掲載される内容に改革されています。
他市のこうした報告書に比べるとまだまだですが、基礎的な資料の取り寄せを今年は大分省略できます。議員の方も基礎的な情報の質疑をしなくて済みます。

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2024.08.23

8/23 史上最高の15億の実質単年度収支の赤字決算

23日議会運営委員会が開かれ、30日に初日を迎える8月定例市議会の議案が提示されました。実質審議が始まります。
同日、市議会議員に議案書が配られていますが、一番の驚きは、2023年度の一般会計決算です。企業の純利益に近い概念である「実質単年度収支」が15億円の赤字。過去最大です。積立金が25億円ぐらいしかありませんから、こういう決算を3回続けたら、朝霞市は資金ショートです
今週末、何がそんに赤字をもたらしたのか、検証してみたいと思います。
来年2月に市長選があり、激戦になるのではないかという見込みです。それを見越して、身の丈を超えるような持続可能性もアウトカムもない財政出動を求める人たちと、それに呼応して際限なく現金的なものを配って市民に歓心を取ろうとする安易な動きが近年強いなかで、財政が締まる見通しも立ちません

今年度の予算から、児童手当と児童扶養手当の給付金が足りなくて補正予算が出てきました。3月定例市議会で私たちの会派・立憲歩みの会が児童手当・児童扶養手当が例年に比べて予算不足ではないかと指摘して修正案を提出し、揶揄されるような批判をうけて否決されましたが、いわんこっちゃないという展開です。

保育園が子ども子育て新制度となったときに、認可外保育園の人員配置基準の緩和を厳しくするために独自に市条例を設定しましたが、このたび国の基準が追いついて、廃止の提案が出ています。
最近、何でも全国統一の基準を求めるようなきらいのある保育・福祉行政ですが、本来は、住民の必要性に応じて自治体が独自の基準で制度設計して、それが良ければ国が合わせていく、という地方分権での大事な対応が、この廃止条例ではできたと思います。

議決を怠っていた支出の事後追認議案が3本提案されています。私は日頃の市役所の議会軽視の行政(もちろん市職員たちは議員にいろいろ気を遣うのですが、議会軽視というのはそういうことではなく、議会になんか決めさせるか、という意味で)のなかで、考えもせず、みんなそろって決裁してしまったという感じがしています。民間企業だったら会計部門が法的正当性を最終チェックしていくものだろうなぁと見ています。

もうまもなく9月定例会が始まるなか、9月1日午後に会派として、オープンミーティングで、決算や市政の評価などを報告し、みなさまと市政・政治の課題の意見交換を行いたいと思っています。詳しいご案内は後日アップします。

《9月定例会の議案》

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2024.08.15

8/15 79回目の終戦の日・首相退陣と総選挙

79回目の終戦の日を迎えました。
先の大戦に思いをはせ、今年も千鳥ヶ淵にお参りに行ってまいります。

●昨日、岸田首相が退陣を表明しました。支持率をここまで下げて首相を続けられたことや、安倍前首相が始めた憲法を踏みにじる国会との関係をさらにパワーアップしたことなど、あまり良い首相とは思えませんでした。強引な手法であっても白を黒と言わせたがる安倍派を無力化したこと、最後に、強制不妊手術をした過去の政府の判断に謝罪をしたことは評価されるべきことかと思います。

前回の衆議院議員選挙が終わってから3年になろうとしています。戦後、首相による国会の解散は平均すると3年であることから、そろそろ衆院解散があってもおかしくありません。
自民党政治の矛盾や、安倍政権のやったことの歪みが解消されていないこと、ミクロでは自民党を支える社会団体の弱体化からことから、長期的なトレンドは自民党の支持率が低下する傾向にあると思います。そうしたなかで、派手に総裁選をやって、(自民党員しか投票していないのですが)みんなで選んだ新首相の支持率が高い総裁選の直後に衆院解散、そして自公で300議席以上の獲得、という流れにもっていくのだろうと思います。

日本国憲法は国民が選んだ国会議員が首相を選ぶ、つまり衆院選→首相選出、という手続きになっています。しかし、首相の一方的な解散権が好き放題行使され自民党政権が続くなかで、自民党のなかで首相を選び、その新首相が都合のよい議会を創るためにイメージダウンが始まる前に解散して政権を安定させる、首相選出→衆議院解散という手続きが続いています。

野党も野党で頭が回っているのか、首相の支持率が落ちると「衆院解散に追い込む」などとおかしな常套句を言います。そして首相が勝手に交代されて、一番支持率のよいときに解散を打たれ、衆院解散に追い込んだ上に惨敗するわけです。海外では首相がなっていないときに野党が言うべきは「首相の総辞職を求める」です。
自民党の都合の良いときに解散打たれて惨敗して、首相解散権の制限と提言したのに、また支持率のトレンドがちょっと良くなると「衆院解散に追い込む」なんて自社なれあい政治のときの常套句を言いだすことに、過去との矛盾も考えずに常套句に飛びつく民主党の体質は変らないと思うところがあります。

●三権分立という考え方からいうと、多くの国では議会での不信任決議→対抗策としての国会解散、という制度になっています。したがって首相による解散がこんなに乱発されているのは日本、イタリアで、制度としてあっても滅多にやらないのはイギリス、カナダとなります。
新首相を選んで、それに協賛する議会を選ぶというのは、戦前の帝国憲法下の首相と議会の関係でした。この時代は、首相の選任権が最終的に天皇にあり、ある政党の首相が運営に失敗すると「憲政の常道」で対抗政党の首相が天皇によって任命され、衆院が解散される、ということが繰り返されました。それが新与党によるひどい利益誘導選挙をもたらし、潰し合いの政争を繰り返して問題解決能力を失い、軍部の政治進出を招き、先の大戦の悲劇となって終わったところがあります。
戦後、最初の衆院解散は、野党の指摘やGHQの指摘を受けて、首相不信任を決議した上で行っています。しかしそれ以後は一方的解散を繰り返し、野党も安倍政権が出てくるまでこれといって批判することもありませんでした。
憲法のすき間を突き、首相による一方的な解散を容認してきたのは、戦前の政治の前提を蒸し返したいところから来ているのではないかと見てます。
イギリスも国会解散は自由(一時期制約をかけていました)ですが、国王が首相と頻繁に意見を聴き、最終的な判断者として儀式的にでも振る舞っていることから、その権威の前にデタラメな解散はできない、ということを書かれた本があります。朝霞市立図書館に所蔵されています。

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2024.08.09

8/8 日向灘地震にお見舞い申し上げます

災害の話題が続きますが、日向灘地震のお見舞いを申し上げます。
日南市は、20代の頃、寅さんの映画の舞台になり、その美しい映像から行ってみたいと思って訪ねたことがあります。被害が少なくおさまりますよう、祈る気持ちばかりです。
くわえて、南海トラフ地震に注意喚起がされています。心穏やかに過ごすことができない、紀伊半島から九州にかけての太平洋側の方々に思いをはせています。

7月29日から8月7日まで、所沢市の障害者の相談支援事務所で実習をしてきました。短期間なので相談員の同行レベルでしたが、勉強になることばかりでした。
介護保険制度が導入された直後、所沢市は全国でも先進的な福祉自治体として有名でした。相談員によると今は「先進自治体ではない」が「標準の自治体より少し上」「これやろうねと全国的に話題になった制度が入るのは早い」ぐらいの水準だということでしたが、朝霞市では聞かない仕組み、実現できていない仕組みが多く、朝霞市の福祉行政の立ち後れ、問題解決能力の低さ、潜在化させられている福祉の問題があることを改めて痛感してきました。福祉の現場には裁量性があり、その役割のなかで最善を尽くせるように仕事をしている現場が多くありました。お金をかける話題になりやすいですが、お金の差よりむしろ仕事のレベルという感じです。
福祉の改革はこのあと30年かけて高齢化していく朝霞市の重要な課題です。

9月定例市議会に向けた動きが始まっています。9月の定例市議会は決算議案が出てくるものと見られ、2023年度の市役所の仕事を、市民としてどうだったのか、という視点で検証します。
そのために様々な補助資料が必要なのですが、朝霞市の場合、その出し方が非効率で不親切です。
その不親切な資料を前提に、400頁の決算書を他の議案とともに1週間であたりをつけて、質疑通告書として提出して質疑をしなければなりません。

地方自治法で決算書と同時に議会に提出することになっている「主要な施策の成果に関する説明書」という資料があります。
他の自治体では、事業ごとの政策目的、単価×量情報、財源構成、住民の利用状況などの基礎情報が網羅されており、情報も勝手に削ったりせず、補助資料として有用です。しかし朝霞市では役所の「成果」と感じる情報がセレクトして羅列されているだけでした。少しずつ改善していますが、毎年指摘したところだけ直る感じで、抜本的な見直しはされてきませんでした。その結果政策的な効果よりも「どのくらいやったのか」的な基礎的な質疑が山ほど出てくる非効率な議会審議にならざるを得ません。今年はそれがどうなるのか、というところですが、多分そんなに大きくは変わらないでしょう。議会に力を持たせたくないのでしょうが、情報の出し惜しみが審議を手間取らせます。それを質問が長いとか、役所ベースの批判ばかりされるのでかないません。
市民から強制的に集めた税金をどのように使ったのか、という説明をし、評価を得る場としてそれがふさわしいのか、使う側の態度として、問われるべきことです。

さらには役所の自己評価である、過去には全員協議会が開かれ8月中旬には配布されていた「事務事業評価シート」が、昨年は議会始まるギリギリに、今年は議会始まって議案書が配られて、質問通告書の締切直前に配布されるような話になっています。こうなると、決算書の数値から異常値を発見して、その理由を突き止めることができないため、質疑の取捨選択ができません。決算書400頁、総当たりで質疑をかませていくしかありません。
あるいは個別の事業ごとに資料請求をかけていくしかありません。何のメンツでそんなことしているのかわかりませんが、非効率極まりありません。

先日の水害対応で、市の出している災害関連のHPやそこからダウンロードできる説明資料を実地検証する機会になりましたが、資料づくり、情報提供の悪さが、市民が自立的に問題解決することを妨げています。

情報を十分に出さない、そんな仕事の仕方は変えなければなりません。

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2024.08.07

8/7 災害対策の要望書への対応が少しずつ始まっています

4日に副市長に提出した水害対策の要望書にいくつか対応が始まっています。

罹災証明書の申請に求められる写真の形態
「調査までの間に片付けや修繕が行われる場合、調査員が判定できなくなることがあるため、片付け等の前に記録として写真撮影等をお願いしています。
調査の際に調査員が状況をお聞きし、写真の提出が必要と考えられる場合には、プリントアウトしたものの提出、又はメールでの送信等を依頼することがあります」
という案内が入りました。メールで送信できれば、プリントアウトしなくても対応できます。

災害ごみの収集に関する情報
・災害ごみに関しては、申込制で個別収集も可能となりました。
・災害ごみのクリーンセンター搬入に、罹災証明書が入手できなくても本人確認で可能となりました。
・災害ごみの収集に関して、8月6日現在の方針が文書化されています。
大雨の災害ごみに関するご案内(朝霞市・8月6日現在)

これらの返答にあわせて、今回の水害に遭われた方の市のHPの案内が訂正されているところがあります。

●大雨の対策に関する市の案内です リンク

●災害ごみ収集にあたっては、災害の翌日早朝から収集業者の自発的な取り組みを見ることもありました。
厚く感謝申し上げます。

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2024.08.05

8/4 水害罹災地域を回り、行政に課題を伝えてきました

20240804 7月31日のゲリラ豪雨で、朝霞市内各所で水害が発生しています。
わが会派「朝霞市議会・立憲歩みの会」では、所属議員の本田議員や私黒川が、地盤としている地域のなかの水害の被災地域を回り、今の課題やご意見を伺って歩きました。

その結果を要望書としてまとめ、8月4日14時から副市長に面会を求め、手渡ししています。
要望書としては、以下の点の緊急対応を求めています。
・住宅再建に向けて火災保険や損害保険の手続きに必要な、罹災証明書の発行の早期化と手続きの透明化、手続きに関する情報の詳細
・その他の申請で罹災証明書の提出を求める市役所内の手続きでの、証明書の提出の省略または後での提出を可能とすること
・被災者への総合窓口を出先機関に設置すること
・災害ごみの収集の追加、持ち込みの際の罹災証明書の省略
・床下浸水の水抜きの案内をすること
・家財道具搬出のボランティア募集と派遣

この他、抜本的な水害対策や、三原4丁目では新座市側からの流入水が多量だったこともあり近隣市との協調解決を中長期的な取り組みとして求めています。

要望書の中身は続きのとおりです。

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