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2024.02.12

2/8 会派「あさか未来」さんの勉強会でお話しました

Line_album_r628_240209_10最近、街を歩くと、市や地域に関心のある市民の間で話題になっているようなので、報告記事を書きます。

朝霞市議会の会派「あさか未来」の主催の、議員向けの予算審議の学習会でお話をしてきました。私の所属するのは「立憲歩みの会」なので会派を超えた取り組みです。
選挙も議場も競争的な関係でもあるので、会派が違う人たちへの技術流失になるかも、とは考えましたが、朝霞市議会全体の議員たちの技術水準を上げるためには、そんなこと言わないで基本的な方法論は伝えた方がよいと割り切り、話し手を引き受けしました。

私自身も、議員になったばかりの頃は、議員にできるだけ元資料や根拠となる情報を渡さない状態で、可決してくれと議案を提示する市の執行部に困惑してきました。何人かの先輩議員から「こんなことも調べていないんだ」というさや当てを受けながら、予算の分析、ツッコミ方、取り寄せ資料などの芸を盗んできましたし、そのことを一つひとつ潰しながら、方法論を積み重ね、質疑を繰り出すようになっています。

私自身の趣味道楽から芸は盗めという感覚が強いのですが、改革が遅れている朝霞市議会の進歩と改革のためには、他の議員に芸を盗ませて時間をかけるより、基本的な方法論を注入形式で身につけてもらった方が、市民のため、と思いました。

予算審議の方法論の構築には、最初の就職先である文具店のシステム部門で、上司に「予算管理」を勉強してレポート出せ、という30年ぐらい前の経験が役に立ちました。民間の営利企業の予算で一番難しい売上高の見積りが、市民や企業の前年度収入に課税する日本の自治体は、不確実な売り上げ見込みの算定は法則式でできるので、それに比べれば考え方としては難しいことは少ないです。

話した内容は、我が会派とあさか未来さんは、イデオロギーや政局論は違うことも多いので、純粋に技術論のみです。ただその中で、自らが依って立つイデオロギーや地域や社会階層は、予算を読み取る基本的な視点づくりに大事だし、議員どうしの多面的な立場からの検証に重要な意味を持つので、中立性にこだわらず立脚点は大事にせよ、と冒頭もうしました。

今回、話をした内容は、方法論としては議会内の議員どうしでしか使えない技術で、大した話ではありません。どこの職場でも気に入ろうと気に入らなかろうと、先輩が後輩に、仕事の仕方を教えるのとやった意味は変わりません。
ただし、この技術を使いながら獲得した情報、バランス感覚は、長期的には、市民と行政に誠実に向き合うコミュニケーションをするために必ず役に立つと確信しています。

問題はこうして繰り出した質疑やその準備に、行政側が誠実に向き合うか、ということだと思います。12年間で徐々に開かれた情報提供かがされるようになりましたが、一方で、各課からの事業採択結果など、予算要望を事前に提出させないようにして、不採択情報をなかったことにして、不都合な情報を消し去るような兆候が最近増えています。
議場で多少追及されることを恐れて、消し去り的なことを繰り返すと、いつか組織的に大事故を起こし、隠蔽的な対応をしてしまいます。やめた方がよいです。

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