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2024.02.27

2/29 来年度予算など市長提出議案への質疑が行われます~市議会本会議2日目

29日9:00~市議会本会議が開かれ、市長提出議案への本会議質疑が行われます。

本格的な審議は、各常任委員会でやることを前提に、全議員が知っておいた方がよいこと、大綱的なことを、全議員のいる場で聞くという場です。
今回、改選後ということもあり、第6号議案2024年度一般会計を中心に多くの議員が質疑に立ちます。
傍聴もできますが、インターネット中継・録画公開もあります(朝霞市議会youtube)。

2020年頃から2022年12月議会まで、私の所属する立憲歩みの会と田辺議員しか質疑がないということが常態化していた時期もあったので、多くの議員が質疑に立つということはよいことだと思っています。

事実確認や立法経緯の確認を超える焦点となる議案は、2024年度一般会計予算の財政不均衡と、教員逮捕事件を受けての教育長再任議案の2本と、水道料金関係の議案ではないかと見ています。

自己の意見は討論で言うということになっているので、この本会議質疑がきちんと全議員の共通認識を形成する課題確認の場になるか、質疑で示された課題が委員会審議にリレーされるかが問われます。

●和光市議会、議員18人中13人が退席して2日程も空転し続けている、との情報。行政の側は法律で議場に出続けるしかありませんから、議員の側が妥協するしかなく、落とし所があるのだろうかと心配しています。

●29日に審議される議案と質疑通告者

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2024.02.23

3/22 議案への確認に忙殺されていました~

3月定例市議会は、来年度一年間の市の事業メニューとなる予算案が示されます。16日の提示、21日の議会初日の提案を受け、400以上ある事業名を精査するのに追われています。また市職員からの逆の問い合わせも多く、15分入替えで対応しているような状況です。

そのなかで議会初日のご報告が遅れてしまいました。
21日9時から市議会3月定例会が開かれました。定例市議会の初日は市長提出議案の提案理由のみです。

議事に入る前段に一般質問の日割りが議長から初日9人、2日7人、3日目4人と宣告があり、それにしたがうと
3月12日(火)9:00~福川,小池,兼本,飯倉,田原,西,宮林,遠藤,陶山
3月13日(水)9:00~増田,獅子倉,権,渡部,高堀,本田,黒川
3月14日(木)9:00~石川,外山,田辺,利根川
との割り振りで、通告順から当てはめると私は13日の午後最終となりました。

終了後、2024年度一般会計予算、2023年度一般会計補正予算を除く39議案への質疑通告を会派として本田議員と割振り提出しました
前夜、書面で準備したものをそのまま出しましたが、他の議員が本会議中に議会事務局に送信した、と割って入ってきました。議会事務局は申し合わせ通り整理してくれましたが、議事の最中に通告書を送るモラル、課題です。
この4年ぐらい、内職程度では留まらない、議事中のスマホはじめ通信機器の操作がめだちます。会議手法の進歩を制約してくるので、厳格に規制したくありませんが、通信機器をひっきりなしに操作している人もいます。その議員の行動が議場外からコントロールされているとみなされても仕方がありません。

10時40分から全員協議会が開かれ、教員逮捕「事故」の報告書の説明が教育委員会から行われました。
教育逮捕の「事故」報告書の報告には、詳しい内容は別記事に書きましたのでご参照ください。
この件については、当該校の保護者の感覚を伝えるため、13日の私の一般質問でも取り扱います。
説明は20分ほどでしたが、昼食をはさみ14時20分まで、質疑応答が続きました。
途中、市長が声を荒らげる場面もある緊迫のある全員協議会でした。

その終了後、議会運営委員会を傍聴しました。
議題は提出された「朝霞市議会の秩序とモラルについて市議会で議論を求める請願」の審議がありました。

先の市議選で市民の選択肢を奪うような選挙戦術を多用したり、長時間駅を占拠して市政に無関係な他党派や宗教団体を誹謗中傷することにあけくれ市民に呆れられています。抗議したり公選法にもとづき場所の明け渡しを求めた陣営や候補者に、動画撮影で脅かした所属党派・陣営の振る舞いもあり、市民として是とできるものではなく、市議会として議論せよ、という内容です。
正規委員の全会一致で可決しています。
討論的なことは休憩中に行われましたが、
私の所属する会派の本田議員からは、市民の選択肢を保障する観点で選挙が行われる必要だと考え採択に賛成するが、その具体先はきちんと議論していく必要とする意見表明を行っています。全委員から意見が求められています。
本田議員からは、議決権のない無会派のオブザーバーからも意見を求め、認められました。
無会派議員の石川議員からは「駅頭の混乱の実情をよく知らないので判断できない」、外山議員からは「自分たちのことだと思うが、道路使用許可を取っている」などとの意見が出されています。
その後については、公明党の利根川委員長が、次回には他自治体の政治倫理条例を参考に審議に、と提起したところで、本田議員から、持ち寄るかたちで作られなければならないのではないか、と意見を言い、これから各会派で案を持ち寄りながら、倫理条例になるのか申し合わせになるのか、検討が開始されることになります。

●今議会で審議される議案一覧
※会派:立憲歩みの会では、議案ごとに担当議員を決めて、大きな議案、問題の深い議案以外は会派で1人質疑者を絞ることにしています。
所管委員会のものは委員会所属議員、委員会のないものは得意分野や他の議案の負荷などを加味して決めています。また本会議は所属委員会の質疑はできないことになっているので、別の議員が質疑をすることにしています。

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2024.02.22

2/21 教員逮捕「事故」の報告書が説明されました

21日本会議終了後、10月の教員逮捕事件の報告書ができたというので、市議会全員協議会(議決の必要のない案件を扱う会議)で教育委員会から説明が行われました。一般的な性犯罪だけではなく、顧問をしていた部活動を通じての長年の生徒への精神的な抑圧、ハラスメントが行われ、それらの相談案件が放置され続けてきたことから、教育行政の根幹に関わる大問題となって、改めて再発防止の報告をする事態になっています。

一同違和感だったのは「教職員事故を受けた再発防止策の検討報告書」というタイトル。今回の話は、性癖の抑えができなかった教員がわいせつ行為をやったということに留まらない事件で、部活動を中心に周囲に支配的な関係を構築するなかでハラスメント的関与を続け、子どもを不登校に追い込んだり、心に深い傷を負わせるような関わりかを続け、果てに生徒に性的加害を加えたという、構造と継続性のある事件で相当に根深い問題です。それを「教職員事故」と片付けることが専門用語なんだと説明する教育界の文化に、議員の大半が違和感を持ちました。
ハラスメントを「厳しい指導」と「行きすぎた指導」とわかりにくい定義を行い、厳しい指導はOKで行きすぎた指導をしなければいいんだ、行きすぎたというのは一様に定義できない、という話で、世間でのハラスメントの理解とかけ離れた状態なのが驚きでした。
教育委員会からは、子どもたちには「加害者にならない、被害者にならない教育をする」という説明が繰り返され、教員に加害者がいて、生徒に被害者にならないとはどういうことなんだ、と怒る議員もいました。私もそう受け止めています。

田原議員、小池議員、西議員、飯倉議員、利根川議員から問題点や疑問点、おかしな表現について指摘が続きました。
私からは、
①「事故」報告書には「人権」という言葉が一つも出ていないことを指摘しました。12月議会で市長が今回の事件を受けて子どもの人権相談窓口を設置する、と答弁し、人権侵害が続いたという認識があったにもかかわらず、あえて人権という言葉を使わず、人権に背を向け続けているとしか思えません。教員に倫理を持たせるらしいのですが、倫理という正義がときに上下関係を押しつけ、今回の教員犯罪の背景にあるような支配関係が肯定される、それを相対化する概念として子どもの人権という考え方が必要ではないか、ということを指摘しましたが、書き直すことにはなりませんでした。
②「事故」報告書を書くにあたって、リスク管理に関する参考図書や専門家の明示を求めましたが、教育委員会内部にある県教委、市教委、指導提要以外は参考にしたものはないということで、ハラスメント対策としてはあまりにも我流な報告書のとりまとめだと確認しました。
③部活動での勝利至上主義が教員にプレッシャーをもたらした、というロジックになっているなかで、勝利至上主義をどうするかという記述は報告書にありませんでした。教育委員会からは、勝利至上主義が問題という答えはありましたが、勝利至上主義をどのように緩和していくか、副作用を無くしていくかという具体策は答えがありませんでした。
④報告書は犯罪を行った教員がプレッシャーを受けたというような書き方です。それに対して、事件の状況は、部活動で賞を取ることを繰り返すなかで教員の非道な指導に周囲の教員がプレッシャーを感じて何も手を出せなかったのではないか、と疑義を示しました。
⑤子どもへのケアを心のケアだけしかしていない問題点を指摘しました。リーガルサポートもあるべきだったのではないか、という指摘をしましたが、次の本田議員がコンプライアンスの問題ではないか、と指摘するまであまり意味がわかっていただけなかったようです。
⑥これから導入が拡大していく部活動の外部指導員に対して、指揮命令系統の外にあるなかで、今回のような事件を起こさないためのコンプライアンスは徹底できるのか、すべきだと意見を申し上げました。
⑦12月定例市議会で、私が住民相談から指摘した問題案件などに学校教育部長が存在したと同意したにもかかわらず、問題として取り上げられていないことを指摘しました。
同じ会派の本田議員からは、
①ハラスメント案件や児童虐待として認識すべきなのに「行きすぎた指導」となっているのは問題ではないか。世間的に通用するか。
②コンプライアンスの問題を、生徒の自己防衛法の教育などにすり替えていないか。
③犯罪を行った教員が様々な副業をしていたことは把握されていたのかと確認し、一部、正規の手続きは取られていると答えられていました。
④報告書の作成に改めて第三者入れるべき、と指摘しましたが、教育委員会内部の組織運営のための資料とし、「内部統制」のためなのでいらない、と突っぱねられました。
⑤教員の在籍履歴の記述から、最初の第五中学校在籍が記述されていないのはなぜか、と問うと、あわてて掲載する、と答えました。事実関係の記述すら正確なのか疑わせるやり取りでした。

続いて外山議員、田辺議員からも意見や質疑が続きました。
最後、飯倉議員から、今回の全員協議会での議員から指摘された意見をうけて欠落しているところが多いので修正すべきではないか、市民に公開に耐えるのか、公開すべきではないか、と問うたのに対して、教育委員会内部の組織運営に使うのが主目的なので修正はしない、公開も校長会に徹底してから、という答弁。後ろ向きなので、私から、教育委員会で議決し、さらにはもう直さない決定稿というのであれば政策決定過程という言い訳もできずに公文書なのだから、情報公開の対象ではないか。この状態で直ちに市民に公開せよ、と求めると、執行部でしばらく意見調整があった後、HPなど公開する、と答えがありました。

●折しも市議会で、任期満了を迎える教育長の再任人事が市長から提案されています。その状況でもあることから、人事問題になりやすいのですが、私は一歩引いてトラブルシューティングの観点で「事故」報告書をチェックしました。従来の教育委員会の予定調和的な文章よりは踏み込んでいるものの、そのなかで不十分な調査、調査や再発防止の我流なやり方、自分たちに都合が良く甘い言葉に逃げる態度など、この報告書で了という判断にはなりませんでした。

●一番の課題は、性的加害の前に十年以上も様々な生徒への暴言、精神的なハラスメントに関して訴える生徒や保護者がいたにもかかわらず、握りつぶされてきたか、ということが解明されるべき問題の一つです。

●この事件を受けて、12月定例市議会で市長が言明し、今回提案されている予算にも(他市の子ども相談機関や子どもオンブズマンの運営経費に比べたら微々たる金額で)実施が決められている、子どもの人権相談窓口政策を担当する課は、説明要員として来ませんでした。再発防止の重要な鍵にもかかわらずです。教育委員会以外の相談窓口とされたこども未来課も来ませんでした。
相談窓口が第三者機関として問題解決に当たれるかの確証を得ることは、今回の「事故」報告書のなかからも、今回の全員協議会のやり取りからも読み取れませんでした。また他議員の問いの答えのなかで、子どもの人権相談窓口も、教育委員会の答弁では連携していくというような第三者性を損なう関与をしていくような答弁があったので、それでは意味がなくなると牽制入れました。
こうした機関を設置するなら、子どもの人権をどう守るか、という子どもの権利条例や子どもへの暴力防止条例みたいなものが必要なのですが、ないので、安心できる相談機関だと証明しきれるものがありません。

●この報告書のとりまとめ、10月に事件が起きたにもかかわらず2ヵ月以上も内部で事件を放置し、12月定例市議会開始後の12月28日に着手し、3月定例市議会開会日に公開するという、政治的にやりましたよ、という存在なのではないかとも見ています。

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2024.02.21

2/21 きょうから3月定例市議会が始まります

きょう9時から市議会本会議が招集、3月定例市議会が始まります。きょうは議案の提案のみです。
終了後、市議会全員協議会で教員逮捕事件をめぐる調査報告書の説明が行われ、その後、議会運営委員会で、先の市議選の荒れを問題視して議会として対応するよう求める請願の審査が行われます。

議案は市長提出議案が41本、請願が1本、議員提出議案が1本審議されます。

日程は
2月26日 議案質疑の通告締切
2月29日 本会議議案質疑
3月4日~各4つの常任委員会での議案質疑
4日~ 総務常任委員会、建設常任委員会
6日~ 民生常任委員会、教育環境常任委員会
3月12~14日 本会議一般質問
3月19日 本会議最終日委員長報告・討論・採決

●議会に提出される予定の議案・請願の一覧

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2024.02.17

2/16 一般質問に20議員がエントリ

各市議会議員が抱える市政の課題を行政に問う「市政に関する一般質問」が各定例会で3日確保されています。3月定例市議会では12~14日の3日間が設定されていますが、そのエントリが締切られました。
エントリした議員(掲載:エントリ順→質問順)
福川,小池,兼本,飯倉,田原,西,宮林,遠藤,陶山,増田,獅子倉,権,渡部,高堀,本田,黒川,石川,外山,田辺,利根川
※過去の質問の長さなどから議会事務局が調整し、日別の区切り・割振りは21日本会議冒頭で議長から宣告されます。私は13日最後か14日最初になりそうです。

また、私からは以下の7項目を通告しています。
①公共交通の課題②子どもの人権③福祉の事業運営について④公共施設は誰のものか⑤公文書管理と公正な行政⑥住宅政策⑦諸計画の策定状況
です。

また16日には、3月定例市議会の議事と日程を整理する「議会運営委員会」が開かれ、定例会に提出される市長提出議案の説明を受け、議事日程が確定しています。

●議会運営委員会終了後、教育委員会から教員逮捕事件の報告書が届けられました。これから読み込みですが、数日前倒しすればよいのに、大量の議案を読み込むべき渦中にこのようなもの配るかなと思うばかりです。しかもタイトルは「学校教育事故」です。首を傾げざるを得ません。

●夕方、北朝霞駅で連合の春闘アピールの手伝い。今年は本田議員の拡声器が投入され、私が能登半島地震のカンパの呼び掛けと、連合、春闘がんばるから、みんなでインフレ超える賃金めざそう、と話し続けました。
その後連合朝霞・東入間地域協議会の幹事会。志木市議選で中村とものりさんが推薦候補予定者となることが報告され、ご本人のあいさつがありました。

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2024.02.13

2/12 介護保険をチェックする自治体議員の学習会を設定しました

S__13312004_0年に1度の自治体のこれからを審議する3月定例会を前に、いろいろなことやっておいた方がよいだろう、ということで続いてます。
この3月、3年に1度の市町村の介護保険事業計画が改定されます。それにあわせて、例年より慎重な視点で、市町村議員が介護保険特別会計と介護保険料改定の審議に向き合う機会がやってきます。それに対して県内の自治体議員を中心に参加者を募り、学習会を設定しました。

私が議員になってから思っていますが、市町村の介護保険特別会計の予算書が何を書いているのかさっぱりわからない抽象的な記述で、これでどこまでホームヘルパーが確保れさたのか確認できませんでした。他の自治体では、これを補うための資料があって、気づく人は気づいて取り寄せて確認できていました。朝霞市では、2018年の第7次計画まで、資料は不存在と、市議会で答弁席の担当部長に首まで傾げられて存在を否定されて、中身を確認する以前のところで、水掛け論が続いていました。介護保険料もどう決まっているのかさっぱり情報が公開されず、政治判断としての作為を感じることも少なくありませんでした。

そこから少しずつ道を開いて解明したことを他の自治体議員に話をしました。

分権・自治の産物ということで導入された介護保険制度ですが、近年、制度の複雑化と、議会への実質的な審議を軽視した予算書の作り、制度の自動化で、自治体議員が十分にチェックして、創造的に地域の福祉を形成しているとは思えないところがあります。議会はまだ可視化されている一般会計のごくわずかな高齢者サービスの攻防戦ばかりに明け暮れ、高齢者福祉の骨格となる介護保険制度についての議論は、介護保険料の話ばかりが盛り上がる傾向にあります。

それからコロナ以降、負担と給付に関してアンバランスな議論が横行しています。ワイドショーで介護保険制度も、介護保険料をターゲットにして30年前になかった制度としてやり玉に挙がることが出てきました。一方で高齢化にびびるあまり、介護保険制度がもたない、というカタストロフィ的な欲求による議論もそこそこあったりします。
30年前の介護地獄、「長男の嫁」の計り知れない負担感、老人病院への劣悪な環境での社会的入院などを挙げながら、現実を見ないノスタルジーでは、また悲惨な社会に戻るだけだ、ということもお話ししています。

正社員がたくさんいた時代に制度設計され、リストラで大量の労働力が余っていた時代にスタートした介護保険制度。負担側が非正規労働者4割で収入変動が激しい時代の「基準額」という均一料金からスタートする負担のあり方、介護労働者の自己犠牲で支えれているサービスをどう改善するかが、24年経って大きな制度変更が必要と思われる点だと指摘もしました。

予算チェックの技術的な話は、この2年、ノウハウを詳細に積み上げてきた同僚の本田議員にお願いしました。
本田議員からは予算書、介護保険事業計画から介護財政とそれが形成するサービスのチェックの方法論をお示ししました。また次の2024年4月から3カ年の第9期計画での変更点もお話してもらいました。

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2024.02.12

2/8 会派「あさか未来」さんの勉強会でお話しました

Line_album_r628_240209_10最近、街を歩くと、市や地域に関心のある市民の間で話題になっているようなので、報告記事を書きます。

朝霞市議会の会派「あさか未来」の主催の、議員向けの予算審議の学習会でお話をしてきました。私の所属するのは「立憲歩みの会」なので会派を超えた取り組みです。
選挙も議場も競争的な関係でもあるので、会派が違う人たちへの技術流失になるかも、とは考えましたが、朝霞市議会全体の議員たちの技術水準を上げるためには、そんなこと言わないで基本的な方法論は伝えた方がよいと割り切り、話し手を引き受けしました。

私自身も、議員になったばかりの頃は、議員にできるだけ元資料や根拠となる情報を渡さない状態で、可決してくれと議案を提示する市の執行部に困惑してきました。何人かの先輩議員から「こんなことも調べていないんだ」というさや当てを受けながら、予算の分析、ツッコミ方、取り寄せ資料などの芸を盗んできましたし、そのことを一つひとつ潰しながら、方法論を積み重ね、質疑を繰り出すようになっています。

私自身の趣味道楽から芸は盗めという感覚が強いのですが、改革が遅れている朝霞市議会の進歩と改革のためには、他の議員に芸を盗ませて時間をかけるより、基本的な方法論を注入形式で身につけてもらった方が、市民のため、と思いました。

予算審議の方法論の構築には、最初の就職先である文具店のシステム部門で、上司に「予算管理」を勉強してレポート出せ、という30年ぐらい前の経験が役に立ちました。民間の営利企業の予算で一番難しい売上高の見積りが、市民や企業の前年度収入に課税する日本の自治体は、不確実な売り上げ見込みの算定は法則式でできるので、それに比べれば考え方としては難しいことは少ないです。

話した内容は、我が会派とあさか未来さんは、イデオロギーや政局論は違うことも多いので、純粋に技術論のみです。ただその中で、自らが依って立つイデオロギーや地域や社会階層は、予算を読み取る基本的な視点づくりに大事だし、議員どうしの多面的な立場からの検証に重要な意味を持つので、中立性にこだわらず立脚点は大事にせよ、と冒頭もうしました。

今回、話をした内容は、方法論としては議会内の議員どうしでしか使えない技術で、大した話ではありません。どこの職場でも気に入ろうと気に入らなかろうと、先輩が後輩に、仕事の仕方を教えるのとやった意味は変わりません。
ただし、この技術を使いながら獲得した情報、バランス感覚は、長期的には、市民と行政に誠実に向き合うコミュニケーションをするために必ず役に立つと確信しています。

問題はこうして繰り出した質疑やその準備に、行政側が誠実に向き合うか、ということだと思います。12年間で徐々に開かれた情報提供かがされるようになりましたが、一方で、各課からの事業採択結果など、予算要望を事前に提出させないようにして、不採択情報をなかったことにして、不都合な情報を消し去るような兆候が最近増えています。
議場で多少追及されることを恐れて、消し去り的なことを繰り返すと、いつか組織的に大事故を起こし、隠蔽的な対応をしてしまいます。やめた方がよいです。

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2024.02.09

2/7 新しい施設の入居者はほとんど社会福祉協議会~市議会全員協議会

7日9:00~市議会の全員協議会が開かれました。公式な会議ではないし、議題ではないが、議員に重要事項を説明しておきたいという会議です。
議題は2つで、①2024年度朝霞市実施計画策定の報告、②朝霞台南口の福祉複合施設の基本設計。

①は予算の前提になる、どんな事業が選ばれて実施に移されるかという解説で、予算規模と新規事業を示されました。
2月16日から実質スタートする3月市議会の議題でありそちらで議論をしていくため、私の方から2点追加的資料請求をした他、特に意見もなく終わりました。
②は、約10人の議員から多面的な質疑が飛びました。何をやるかということが固まらず、施設だけ作られていくという感じがしています。ハコモノありきで、24億円も経費をかけます。当初4000㎡確保できると見込んでいましたが、建物を斜めにカットするため、かなり面積が減る印象です。
その中身も、ほとんど朝霞市社会福祉協議会の関連事業が入る様相になってきました。業務改革も、サービス水準の改善も全然進まず、議会の問題指摘にもほとんど対応しない社会福祉協議会へのプレゼントとしては過大ではないかと思います。実質的にはあとぴあの放棄と、焼き畑農業的に新しい施設を作って、今どきの自治体の行政改革の流れを理解していないとしか言わざるを得ません。
一方で、公共施設不足が言われているこの地域のメリットといっても、地域住民向けの会議室は2室の確保に留まり、引き続き、朝霞台駅南口地区の公共施設不足は続きそうです。

終了後、会派代表者会議が開かれ、各会派持ち帰り調整した選挙管理委員の人選が行われました。
現在の選挙管理委員4人は留任となります。
同数の補充員が1人欠員しているので、わが会派とあさか未来の2会派に打診があり人選を行った結果、あさか未来から選出することが決まりました。
選挙とせず、議会で全会一致で指名推選とすることで合意しました。
その他として、議会ICT化の提案がありましたが、事務局はタブレットを買うなんて言い出すので、タブレットではなくシステムを買えということをあさか未来の田原団長、立憲歩みの会の私から強く申し入れました。
すでにパソコンを持ち歩いている議員が何人もいるなかで、ハードにこだわりいくつものアイテムを担いで歩くなら、紙の方がましということになります。

●新しい公共施設に関しては、朝霞台中央病院移転にあわせて、市が民間土地保有者にも頭を下げ、もう少しまとめた土地として再開発すべき案件だったのではないかと思います。朝霞市の仕事、何十億円も投じて、問題解決のされない案件が多すぎます。

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2024.02.07

2/6 ワゴンバス「ねぎし号」が走り出します

19日から新しいワゴンバス、ねぎし号が朝霞駅と根岸台七丁目の河岸段丘の地域を結びます。実証実験としてスタートし3月23日まで無料で運行します。
バスダイヤも、水久保公園8:00~12:15発と、13:35~19:10発まで45分間隔、朝霞駅東口9:00~12:00、13:40~18:55まで45分間隔と頭に入れようと思えば入れられるダイヤで走ります(バスダイヤのリンク) 。
高低差のある地域に住まいの高齢者の視点を大事に住民参加で開発したバスですが、1点だけ大きな課題が残されています。
朝霞駅東口にアクセスする地域に2つあるスーバーのどちらの前にもつかないという問題があります。ヘッドタウンでは、公共交通というと、通勤での利用しかイメージしか湧かず、駅至上主義の固定観念、深刻です(選挙運動も)。この路線の事前調査では、原案にある1乗車300円という料金への批判意見はごくわずかで、それよりも多く寄せられたニーズはスーパーにつけてくれというものでした。市はその調査結果を取り入れずに固定観念のまま突破しました。市の公共交通協議会で問いましたが、実証実験での改まった調査はせず、要望は運転士に言ってくれ、と言わんばかりの回答でした。
ニーズへの対処を現場におしつけ、調査しようが何しようが、必要性に対してホワイトカラーが設計者としての責任を負わない今の社会の閉塞感や成長できない文化を象徴する案件です。

雪によるわくわく号の遅延の予告記事が昨日、市のHP、SNS等で案内されました。
計画的な減便はしなかったので、遅延予告のみでしたが、わくわく号に導入したバスロケーションシステム(バス位置案内)を見よ、という案内が添えられておりました。いいですね。
バス待ち環境が悪いのに遅延が出やすいときに、ロケーションシステムの威力を発揮するな、と思っています。
わくわく号の値上げの見返りとして実現させました。

●5日晩は自宅周辺の除雪に取り組みました。
2014年の大雪から慣習化させてきたので、この日もすでに同じ集合住宅の方が取り組まれていました。一緒に作業するといろいろな話も出ますが「東北出身なのでこういうときにはやるもんだ」という言葉が出てきました。私も札幌に9年住んでそういう感覚があります。
規約にも契約にもないのに、住民から管理員に広大な敷地の除雪を押しつけられる、という悲鳴を上げているマンション管理員のSNS記事が目に触れました。非常時みたいなもので、作業としては単純なので、住民どうしで作業をして連帯感を作るためにも、やれる人、やりたい人が、やれる体力や時間の範囲でやる、ということが大事なように思っています。
後半は雪がみぞれに変わり、溶ける状況に変わってきたので、雪を固めてしまうことより、溶かす力を利用し、排水路周辺の除雪に取り組みました。

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