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2023.12.07

12/6 困っている人は困っているけれどもそれでよいか~市議会臨時議会

6日9:00~朝霞市議会臨時議会がありました。岸田政権が住民税非課税世帯に7万円を給付する補正予算を提案、11月30日に国会を通過し、政府からも自治体に年内給付をめざせ、と「通知」されていることを受け、年内給付のためならと、開かれた市議会です。

臨時議会では、一般会計補正予算(第4号)として、1万1000世帯に7万、事務費込みで約8億円の支出に、全額国庫補助金が歳入となる内容が提案されました。
これに対する質疑者は、田辺議員、石川議員、外山議員、大橋議員、本田議員、黒川、田原議員の7人でした。
その答弁内容からは、10月の非課税世帯3万円給付の対象者には12月27日口座振り込みで送金する予定、その後の振込先変更がある人は18日まで訂正を求めること、口座番号がわからない人には2月末まで受け付け、3月末までに支払をすること、銀行口座のない住民には職員立ち会いのもと現金支払をすること、などが確認されています。

採決の結果、可決していますが、私ども「立憲歩みの会」2議員は、防衛予算確保の玉突きで赤字国債が原資であること、4万円の所得税減税との組み合わせがわかりにくい手法であり混乱を招くことなどから、全会一致で可決すべきではないとして反対としました。
討論者 本田(反対),野本(賛成),大橋(賛成)
採決の結果
賛成:20 あさか未来,公明党,進政会,共産党,無所属クラブ
反対:2 立憲歩みの会

●報道では、さらに住民税非課税世帯の子育て家庭に5万円を給付するという話が飛び込み、こういう場当たり的な現金バラマキでよいのか、疑問ばかりです。先日、朝霞市の子ども子育て会議でも、この話がくすぶっている段階で、子育て世代のためといってバラマキをやるけれども結果としてそれは赤字国債なら子どもの未来を苦しめるだけではないか、という委員の発言があったそうで、むしろ不安感や将来に対する不透明感を強めてしまっているのではないかと思います。

●朝霞市7万世帯に住民税非課税世帯が1万1000世帯もあるということですが、大半が年金生活者で、税の年金控除を使うと、住民税非課税世帯に該当してくるという方の割合が高いと思われます。現役世代で住民税非課税世帯として暮らしていくのには、持ち家でもなければ相当な困難があるのではないかと思われます。

●物価高騰は、物やサービスに対してお金がだぶついているから発生しています。物価高騰で儲かっている分野からの税収を確保せず赤字国債で給付金を出せば、市中に流れるお金を増やしむしろますます物価高騰を誘発する環境を作ってしまいます。「国民が困っているから政府が身銭を切る」という美談・義務感で何もかも政策を進めていくのがよいのか、立ち止まって考える必要があると思います。
通常、物価高騰の対策は、お金のだぶつきを回収する緊縮財政政策が取られるものです。そうした緊縮財政政策を回避するなら、物価高騰に連動した賃金上昇や税収増がなければ、どこかで誰かがお金をだぶつかせているわけで、それを政府が代わりに払うのではなく、そこにお金を吐き出させる政策が必要なはずです。

●臨時議会終了後、議会だより編集委員会、議員会役員会に役として出席。これで2019年改選の議会任務は天変地異でもなければ終了です。また会派として、今後の方向性を打ち合わせいたしました。引き続き立憲民主党所属の本田議員と「立憲歩みの会」という会派を組む方向を確認しています。本田議員の足を引っ張るのではないかと、思うところもあります。また、他会派の交渉も増えるなかで、どのように向き合うべきか基本原則を確認しました。
18日の初議会から、新任期の開始となります。

●先の市議選の得票の大幅減について、多くの方からご心配いただきました。支持者の自然減や運動の弱点を原因とした減少分を上回る減りについて理解しきれず悩み続けてきました。多くの議員他から、他候補に関連する同姓の活動家が、youtubeを舞台に炎上狙いの活動を市内の駅頭で展開して、そのイメージダウンをかぶって票が溶けたのではないか、という指摘、証言をいくつもいただきました。他責的な結論はいやですし、いろいろ考えましたが、残余の理由がそれしか考えられません。選挙中たまたま遭遇した公明党の元議員からも「何が何でも生き残りなさい」という忠告がありました。他候補の方が私から離れた票が見えやすかったのではないかと思います。情報提供に感謝しています。呆れて「黒川」という名前を忌避した票ですから、溶けてしまった500票を次の4年で挽回する自信は失っているところです。信用第一の仕事だなと痛感しています。
ただ臨時議会で落選したり引退した議員たちと同席する前で、いただいた議席は大事にすべきものと恐縮しました。4年間の議会活動、それにともなう広報等の政治活動は引き続き精一杯取り組んでいきます。

●議案質疑の際、議長が私を指名する際、「外山さん、失礼黒川さん」と言い間違える場面がありました。私は上記のような事情があったので議長も「そう間違えられましたか」と冒頭申し上げました。うっかりの勘違いとは存じていましたが、議長からは後ほど丁重なお詫びをいただきました。それくらい、混同されていたんだと改めて自覚しました。昼食中にも、息せき切ったような女性から、参政党の街頭宣伝活動に対処しろ、という電話がかかってきて、わけわからないのでどなたにお掛けかと問いましたら「つばさの党の黒川さんではないのですか」と言われました。

●週明け月曜日の朝、朝霞台駅に立った後から不特定多数の方々の前に出ると震えが出ています。いろいろ報告しなければならないこと、遅れてしまうことをお詫び申し上げます。

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