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2023.10.19

10/18 教員逮捕を受けて

16日、校区での中学校の教諭が逮捕されました。
事件の内容は報道されていますが、教諭自身が否認しているということもあり、確定した判断、断定的なものいいは現時点ではできません。
保護者や関係者には、衝撃を与えご心配をおかけしている状況であり、自治体の運営に関わる市議会議員として、このような事態を招き入れてしまったことに申し訳なく受け止めています。捜査の推移を見ながら、価値判断をしていきたいと思います。

学校側は、中間テスト前の事件、進路指導への影響に対処するのは当然のことです。さらには逮捕された教諭の部活動での功績は大きく、所属する部活動の子どもには多大な注意力を求めつづけた教諭であったため、報道内容からは、子どもたちの価値観のベースにも大きな影響を与えることになると思います。子どもや保護者には衝撃が走っており、教育委員会、学校からはそのケアに当たることが表明されています。

●事故の多さや子どもの時間・注意力を奪いすぎることで問題になってきた過剰な部活動に対して、文部科学省の通知、市教育委員会の対応で、近年、活動が抑制されるようになってきました。それでも市内のいくつかの中学校部活動では、文部科学省の通知を空洞化させたり、過剰に上回る活動時間を設定する部活動が見られ、具体的な相談を受けて、市議会でも私を含む何人かの議員から活動の制御を求める質問が出ておりました。

教育委員会も、議員ばかりではなく保護者や関係者から、過剰な部活動に様々な相談が寄せられ、対応してきたのですが、対外活動で高い成果を上げた部活動に関しては、保護者や地域社会が盛り上がってしまい、水を差しにくい状況でもありました。指導した管理職が孤立しかねない環境もないわけではありません。
私自身も何度も過剰な部活動に質問をしてきましたが、一般的な答弁をするしかない教育委員会のおかれた状況はわからないでもありませんでした。

国レベルで、スポーツ選手経験者などが、適切な選手育成の観点から提言し、あわせて教職員の働き方改革として提言してきた部活動の規制が、最近は、単に「教職員の働き方改革」として議論されるようになってしまっています。
子どもの育ちにとって、子どもへの負荷をかける許容度や、子どもにとって必要な他の社会活動との並立という観点での見直しが二の次になっているきらいがあります。
朝霞市内でも同様の傾向があり、単に外部指導員にシフトさせる議論になりがちです。
改めて、義務教育課程にある中学生にとって、適切な部活動とは何かという問題意識から、部活動の規制・見直しを再点検することが必要です。

●強い部活動を通じて、不登校になったり、ドロップアウトしてしまう中学生が一定数います。10代中盤に、一生の道楽として趣味やスポーツに出会い、必要ならもっと大人になる過程で技を磨いていくのりしろがあればと思うものです。その観点での部活動に留めるべきではないかと思っています。

●教諭が逮捕されて欠員となる事態に、すみやかに代替教員が手配されず、学校内で補強するしかない県の教育委員会の人事体制には疑問を感じています。代替保育士の確保が常に求められている保育所などの制度とついつい比較してしまいます。
心のケアも大事ですが、それとともに日常を継続できるようにすべき課題です。

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