10/23 朝霞市でこどもがおとなの問題行動を解決してもらえるために
自分の選挙準備が遅れているなか、何をしているのかと言われそうですが、23日は午前中、近隣市への保育施設の見学の道案内、午後は教員逮捕をめぐる市議会の会議、夜は自治労の用務としての自治体の非正規職員「会計年度任用職員」の制度改正の学習会でお話をしました。
23日午前中は、自治労旭川市職員労働組合の4人の方が、和光市の保育センターを見学したいというので、道案内をいたしました。旭川市では公立保育園の再編と、センター保育園の設置が構想されています。職員組合としては業務実態がつかめず、先行事例を検証したいということでお見えになりました。機能や構想を具体的に示して始めた和光市の保育センターのうまくいっているところ、うまくいかないところが見えて、職員組合としてセンター保育園に何をチェックしてよいか具体的に見えてきた、という見学後の感想をいただいています。
午後は、市立学校教員の逮捕を受けての市議会全員協議会でした。教育委員会からは、すでにマスコミや文書で通知されもので確認できている情報と同等の報告がされました。
報告の後、議員からの質問や意見がありました。私や本田議員のほか何人かの議員からは、これまで住民相談から受けた様々な当該教員の部活動での問題行動と、それに対して十分に対処せずに「注意した」「厳しく指導した」という言葉で、どうなったかわからないその後の状況が吐露されました。
それに対して苦しい教育委員会の答えが繰り返されましたが、教育委員会が双方代理のような立場になって、結果として「二度としないと約束させて厳しく指導した」にとどめる対処をしてきた積み重ねがあったのだろうことがうかがえました。
利根川議員、私、田原議員、本田議員、田辺議員からは、教育行政から独立した、子どもが問題を相談できる第三者機関での真相究明や常設の問題解決にあたることが必要ではないかと指摘され、教育委員会、行政側の対応が求められると思います。仮に設置できるときも、委員選任を行政におもんぱかる人選をすれば、第二の問題封じになって、川口市のいじめ案件のような問題の泥沼化は避けられなくなると思います。
事件がどのような場で起きたのか、被害者の個人情報が判明するということを楯に、コンクールとして参加した部活動なのか部活動の関連活動なのか学校行事なのかは判明せず、とりまく過剰な部活動に問題があるのかどうかは答えませんでした。管理責任が不明です。
授業の穴埋めや進路指導に関して私が聞きましたが、県教委に人材募集をかけてもらいながらも、現有の当該校の教員たちだけで行うことが示されました。田辺議員が教育委員会に来ている職員の派遣等を検討すべきと指摘しましたが、給与の原資が違うという理由で拒絶されました。
教育委員会の答えに「生徒の気持ち」はじめ抽象的な言葉が多かったので、それを詰める質問もありました。解決されるのが心の問題としてとらえ心の持ちようとして解決されるだけでよいのか、やり方や構造の問題もあるのではないかと思う問題です。
生徒からのアンケートの結果で重大な案件が出たらどう対処するかという私の問いに、「厳しく指導する」というような答弁が繰り返された後、「刑事事件に該当するものは警察等に対処を求める」という答弁もされています。
大橋議員からは「まだ容疑者で確定したわけではないだろう」という指摘がありました。これも大事な視点だと思いました。
●こうして議員にいろいろきつく言われると、情報統制を強化することがよく行われます。二見教育長が教育長就任後推進してきた、地域に開かれた学校をはじめてする学校の改革の基本を崩さず、子どもへの過度な負担をどう解消していくか、という観点での問題解決を望むものです。
●議会としても、各議員が相談者から指摘され、相談者に対する責任を背に個人の一般質問として個人情報もあったりして抽象的な指摘で解決を求めることを繰り返してきたことになりますが、構造的な問題を個々の議員に分断されて対処しているうちは、このように個別案件ごとに「厳しく指導した」と対処して、再発しない対応が行われないというよい教訓だったのではないかとも思いました。重大な問題の予兆となることへの早期の段階で、議会としての組織的対処が必要だった案件かも知れません。
●23日夜、さいたま市議会会派立憲のみなさまから求めがあり、私がアドバイザーをつとめる自治労埼玉県本部主催で、自治体の正規職員以外の「会計年度任用職員」に勤勉手当の支給が可能になる法改正の学習会をオンラインで実施し、お話をしました。議会として何をチェックすればよいか、というお話をいたしました。そもそも会計年度任用職員とは何かという質問も多く出され、理解を深めていただいたと思います。
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