8/25 朝霞台の新しい公共施設、花火の中止などの話~市議会全員協議会
25日午前中、市議会の全員協議会がありました。市議会の本会議で扱う議案にする条件を満たさないが、議員に報告したり了承を取り付けたい話があるときに、議長の権限で開かれます。
今回のテーマは4つ。①総合体育館での顔認証システムの導入の見送り、②中断していた野球場の防球ネットを増築する話、③朝霞台南口の福祉の複合公共施設建築の内容、③8月5日の花火の中止でした。
①体育館のトレーニングルームに顔認証の入退場管理システムを買ってしまった後始末で、入退場管理でカードレスにしようと思った顔認証は稼働させないという話でした。指定管理先が節約して余ったお金で買ってしまったが、個人情報保護の問題をチェックしていなかったというものです。
②野球場のフェンスのかさ上げのための増築は、昨年失敗したものをやり直す話でした。杭を打とうとしたら障害物が出てきて中止になっていたものです。今回は、それとは別の位置に柱を設置するので工法的には問題なさそうです。近々予定されている大規模修繕に影響がないか確認しましたが、大きな障害にはならないということを答弁されました。竣工図面の話をしたら、設計図面しかないという話で、やはり最初のチェックがダメだし、そもそも公文書管理がなっていない状態を認識しました。
③朝霞台駅南口の「福祉複合施設」の基本構想のレビューがされました。近隣住民のニーズなどへの基礎的調査が薄くて、行政の都合のよい意見だけをを拾うような対象者の選定と設問で「住民ニーズ」が確認されている計画でした。前より良く聞こえたのが、1階にテラスに民間飲食ブースが入れられるようにすることぐらいかなぁ。この施設を作るために「立地適正化計画」なんて大仰なものを書き始めた経緯があるので、朝霞台駅徒歩5分の場所に無機質な公共施設を建ててないことを願っていたので、ここは評価したいと思います。問題は良質なテナントです。
中に入るのは、児童館、子育て包括支援センター、ボランティアセンター、社協の地域福祉係などです。子育て包括支援センターは今の母子手帳を交付するだけの業務から、産後の生活の支援にどこまで寄り添う脱皮ができるかが課題です。近隣市と機能が見劣りしたまま、母子手帳の交付の利便性だけが話になっているのはあまりにも低レベルです。
社会福祉協議会も、こんな便利な場所に一部とはいえ事務所を移すなら、全国的な自己改革の波に乗ってほしいと思います。地域の民生委員や日常のなかで困った隣人を支援している市民など、専門的な支援・コーディネートを誰もしてくれず困っています。年間1億以上の補助を出しています。
朝霞の本庁舎と連携すべき事務は朝霞にもっていって、コロナの生活支援のときのように、同じ問題であっちこっち行くようなことはないようにしてほしいです。
私からは、地元ということで、これまでこの構想づくりに、朝霞市三原、東・西弁財の一般市民に何のレビューもされず、8月30、31日に計画ができてからやるレビューの機会が市のHPにしか広報されていないことを問題として指摘しました。行政マニアしか見ない市HPで案内しているなんて言い訳でしかありません。地域の掲示板などに広報したというのですが、同じ地域の議員とそんなの見たかなぁ、という話でした。やっているという当局と水掛け論になっていましたが、他の議員も見たことが無いと証言してくれました。
建築のタイムスケジュールを問う議員がいて、その答弁では、2028年秋頃の完成だということです。建築関係の人員不足が深刻だということに起因します。
田辺議員からは、小さなこども図書館ぐらい開設したらどうかという提案がありました。この地区のこどもたちは公共図書館に触れる機会がありませんので、それぐらい聞き入れてもよいのではないかと思っています。
やはり、ニーズの確認などプロセス的にやり直しが必要な課題じゃないかと思っています。
④花火の打ち上げの中止の報告。当局側が雑踏の恐ろしさを認識していなかったことがいろいろな答弁から浮き上がりました。今後検証報告書が作られるようです。選挙を挟みますが、議会としても報告書の検証が必要ではないかと思う案件です。
市議の側で、雑踏の恐ろしさを指摘したのは限られた議員でした。明石市やソウル市梨泰院の事件など、何十万人もの来客があったら危険な事態があり、人々にどう正確で落ち着いた行動提起ができるかを真っ先に考えるように申しました。
業者の落ち度が強い案件だったので、花火の中止の責任問題が議論の中心になりました。山口議員が、花火業者が3年苦境に立ち、人材が離れているなかで、寛容に振る舞え、と指摘したのはその通りだと思いました。業者の責任ではなくても、気候や安全確保から、突然中止にすべきときもあるわけで、そのときに安全に来客者を帰すということに最大の注意を払ってほしいと思いました。
●全員協議会が終了し、議長から議員だけ留め置かれたところ、議長から、維新の佐久間議員が、市長に近い「進政会」入りしたことが報告されました。この間、市議会では新人1人で是々非々を行動に表していただけに、もったいない思いばかりです。
今度衆院選で候補者を出す維新が、市長とのなかで何らかのやりとりがあったのではないかと思います。
公務員宿舎の建設問題のときもそうでしたが、当時は民主党が同じようなスタンスで、日頃の公共事業を抑制する主張がありながら、反対の声を拾ってくれないという問題に直面していました。小選挙区で勝つためなら首長を味方にというもっともらしい話ですが、系列の自治体議員たちは、与党にさせられて、地域で自民党っぽくなっていく構図だなと思わせられる話でした。
●議会運営委員会が開かれ、議案の説明が行われ、9月市議会の日程が決まりました。
最近、議会対策が面倒なのか、議会日程にいろいろなものをぶつけてきます。議案提示の日に、こんなてんこもりの全員協議会を開くのは勘弁してもらいたいです。質疑項目を絞る検討の時間が削られた、と思って対応します。
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