3/24 デジタル化と学校のノーマライゼーションが課題~新年度予算の審議が終了しました
24日朝霞市議会3月定例会最終日、議案への討論と採決が行われました。25本の市長提出議案のうち24本が原案可決、1本が継続審議、1本の議員提出議案の可決、請願1件が継続審査となりました。
毎年3月の定例市議会には、4月からの朝霞市役所の仕事を網羅した、予算書を審議しますが、そのボリュームでこの1ヵ月はほとんど身動きとれない状態が続きました。
一般会計予算の審議では、いくつかの重大な問題点があり、当初は反対するのみで終わらせるつもりでいましたが、他会派ともデジタル化推進経費が貧弱であること、私どもの会派でこの1年取り組んできて、国も法律でやるように、と位置づけた、医療的支援の必要な児童に対する小学校への看護師配置がなかったことで、私どもの会派で約2250万円の増額の修正案を出すことにいたしました。
その結果、市議会では、
①修正案に賛成(立憲歩みの会2人、あさか未来6人、佐久間議員、大橋議員)
②修正案の趣旨に理解するが修正案が可決されても予算原案は賛成できないので反対(共産党3人、田辺議員)
③修正案に反対(公明党5人、進政会3人)
と3つのスタンスに分かれ、採決の結果、修正案は賛成10人、反対12人で否決されました。結果は残念ですが、修正案に過去最大の賛成が集まったと思います。
予算の原案は修正せず採決し、その結果、予算原案に
賛成16(あさか未来6、公明党5、進政会3、佐久間議員、大橋議員)
反対6(立憲歩みの会2、共産党3、田辺議員)
という結果で可決しています。
私どもの会派では、予算案について、
・デジタル化推進の必要の見積りが不十分である(修正案提出の理由の1つ)
・公共施設のマネジメントがうまくいっておらず、前後・重複する工事が多い
・支援を必要とする子どもが学校に通う環境整備が不十分(修正案提出の理由の1つ)
・産後の人的ケアに関して何も進んでいない
・計画策定の市民参加が担保されているか確証の取れなかったこと
などを問題視しました。一方で、
・会計年度任用職員(正規職員でない公務員)の賃金を時給30円上げたこと
・道路関係の予算を補正予算送りにしなかったこと
・マンション管理支援や住まいを失いかけている人への住宅政策が始まること
・公立放課後児童クラブの人員確保や運営改善に社会福祉協議会本部の職員を増員したこと
などは評価しつつ、問題点が大きかったので、原案のままでは反対としました。
採決に先立つ討論では、
斎藤議員(共産党・修正案反対/原案反対)
野本議員(進政会・修正案反対/原案賛成)
須田議員(あさか未来・修正案賛成/原案賛成)
田辺議員(無所属クラブ・修正案反対/原案反対)※会派拘束なし
本田議員(立憲歩みの会・修正案賛成/原案反対)
利根川議員(公明党・修正案反対/原案賛成)
佐久間議員(無会派・修正案賛成/原案賛成)
黒川(立憲歩みの会・修正案賛成/原案反対)
と全会派が討論に参加しています。同じ会派の本田議員が内容について討論しているので、私は討論に参加しない予定でしたが、他会派から、修正案の内容ではなく提出に疑義を示す発言があったために、内容よりも、提出が正当であること、提出者として最終的に賛成を呼びかける話を補強する討論をいたしました。
その他、特別会計5本の予算、家庭保育室、保育所の設置基準の条例改正2本、個人番号制度の利用に外国人の生活保護受給者の医療給付を追加する条例改正1本が、賛否が分かれました。私の所属する立憲歩みの会は、これらの議案には全議案賛成いたしました。
●自分が勝手に思っているだけかも知れませんが、プレッシャーの強い議会でした。新会派誕生後の初めての本格的な議会で、多元化したパワーバランスの変化を敏感に感じ取りながら、会派内で本田議員と相談しながら、言うべきことをどこまで行動にするか、言葉にするか、一つひとつ迷いながら前に進んできました。報復を辞さない強い権力の前に、また壊すべきかも知れないものを壊してよいのか、作り直しさせることでよいのか、言うだけでよいのか、悩みに悩んでの議会対策でした。
●4月1日からの市職員の人事が内示されました。公務員の最大の関心事であり、悲喜こもごもです。
再任用しない定年退職者が多いこと、信賞必罰が逆ではないかと思ったり、全体的には心配な感じもしています。
長期政権となる富岡市政のなかで、風通しの良さとバランス感覚が取れるような人材配置にすることが求められると思います。
●書きかけで、各議案の審議状況の詳細は後刻追記します。