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2021.07.30

7/29 江田五月さんの逝去を悼みます

衆議院議員、参議院議員、参議院議長をつとめられた江田五月さんが亡くなりました。

非自民でまともな政権を回そうとしたらこの方が首相になってほしいと思いつづけていました。人の話を聴き、説得ができ、待つことができ、人を育てることができる方でした。大学生のときには江田さんの一挙手一投足を横路さんとともに追い続けていました。父・三郎さんと五月さんの書かれたものは折りにふれて参考にしてまいりました。

まだ80歳。お年寄りとはいえ、今の時代はまだまだの年齢です。参院議員になってからは、後輩の政治家たちが迷っているときに支えになったともききます。

意外に思われるかも知れませんが、そこまでファンであった江田五月さんとお会いしたのは選挙で応援に入った岡山と、自治労の組合員に頼まれて一緒にお伺いした少年法改正の対応での2回だけです。少年法改正のときには、少年司法が刑罰の前に取り組んだことで立ち直らせた功績にもっと光が当たってほしい、そんな運動つくれませんか、と懇々とお願いされたことが心に深く残っています。

我欲としては、三権の長を務められたにふさわしい江田さんの逝去の伝えられ方をしてほしいと思っています。オリンピックとコロナ報道で尺がないとは察していますが。

旧ホームページに江田さんにまつわる様々な資料がのこされ、良質な政治資料庫となっています。

●民主党政権の後半、10年前の今頃、ある衆院議員と友人に呼び出される機会で、次の総理って誰がいいかねぇ、という雑談になったことがありました。菅政権の末期で、東日本大震災の災害急性期が過ぎ、いつ総理を交代するか、ということが話題になっていた頃です。他のメンバーは若返りの政治家名を挙げたのに、私は江田五月さんの名前を挙げたことがあります。非自民がもっと弱かったころには何度も非自民の首相候補として名前が挙がってきました。攻撃的な政局のなかで、民主党政権の内部矛盾で崩壊過程をたどっていたので、自民党と対話姿勢をきちんと出しつつ理想主義的なものがもつ権威がある江田さんが望ましいという判断で申し上げました。

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2021.07.08

7/8 水道料金改定の考え方が示されました~上下水道審議会

8日午前、上下水道審議会が開かれ、傍聴してまいりました。前回予告されたとおり、水道料金改定の考え方が示されました。内容は、向こう10年、諸々の工事案件を積み上げて割返し資金不足に陥らないために、2022年10月から12%の値上げ改定をするものです。

8月4日午前中に開かれる次回の上下水道審議会で答申を出す予定が示され、その後、細部の内容を調整して、今年度中の市議会に提案になるものと見られます。

今回の提案は、2012年から30年間の水道事業計画によって資金不足解消を目的に、29%(2022年に15%、2026年に14%)の値上げが書き込まれているものに対応するもので、2022年分を値切りして提案されたものと見られます。値切りができた原因として、自己資本(全資産-全借金)の保有水準を4億円下げたことや、借金の返済額を抑えたこと、さらに計画より上回った人口増による水道収入増によるものと説明されています。
一方、水道事業計画で予定されている2026年の値上げ分に関しては説明はありませんでした。水道の設備投資は、60年サイクルで交換するもの、20年サイクルで交換するものなど、長期にわたる採算の計算が必要なので、10年程度の未来予測では何とも評価が難しいところがあります。

さらに次回8月4日からは、下水道事業経営計画が公表、確認作業が行われ、それによって下水道料金の妥当性も検討されます。

●また、幸町2丁目の膝折浄水場(停止中)の今後も議論されました。5案提案されましたが、役所の誘導的な説明でこの案にしているのだろうと感じるところです。私は管理コスト、事業の注意力が分散すること、近隣に公園がたくさんあることから全廃・売却が望ましいとは思っていますが、そうもいかないようです。

●水道民営化の是非論のなかで、水道料金が上がる下がるという議論がありますが、私は民営化に絡めるのはナンセンスだと思っています。水が自分たちの手で制御されて入手できるかどうかが一番大事なことです。その論理に民営化があうのか・あわないのか、コストはどの水準が望ましいかということを考えるべきだと思います。その結果として、水道管や浄水設備、送水ポンプが追加負担なく維持できる水道料金があるのだと思います。その丁寧な議論から逃げて、料金と経営形態の議論に集約してしまうと、とても危険な結末を迎えると思っています。

●人口密度も高く、東京一極集中のおこぼれで人口増も続いている朝霞市で、水道事業の難しさは実感しにくいところがあります。全国の自治体では人口減、高齢化、人口密度の低下というなかで、水道事業をどのように維持するかをめぐって、あらゆる設備のリストラと、それに経費削減が追い付かないことでの料金水準の設定に苦しんでいます。そういうなかでは朝霞市はまだ良い方ですが、設備の更新に関しての資金確保をあいまいにして、水道事業の借金増を続けてきたことは、他の自治体と同様の問題を抱えています。

●水道は、すべての人が生きるために使わざるを得ず、都市部では水道事業に水道料金として払わなくてはならないものなので、値上げに関しては十分精査して必要な裏付けがあって決めるものだと思います。「もう○年値上げしていないから」という役所の都合みたいな言い方は謹むべきだと思います。多くの人はデフレ経済でめぼしい賃金改善もないまま20年過ごしています。

●一方で、飲める水を供給しているなかで、プラスチックに詰められたペットボトルの水を、水より安いガソリン使って運搬させている飲んでいる現実も考えてしまうものです。

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2021.07.06

7/1 いわゆる「30万円給付」などの補正予算通りました~6月市議会定例会最終日

7月1日9:00~11:30、6月定例市議会の本会議最終日、14本の市長提出議案、1本の請願、1本の国に対する意見書が通り、1本の請願が不採択となって終了いたしました。

新型コロナウイルス対策では、いわゆる「30万円給付」と言われる、総合支援資金貸付を2回受けて期限を迎えた人向けの給付金など3本の補正予算が可決されました。そのうち補正第2号に関しては、提案している内容には賛成するものの、年度途中に急きょ支出を求められた橋の修理に関して追加支出が提案されていないとして、財政ガバナンスがなっていないことから、私の所属する「立憲・歩みの会」として反対いたしました。

一般議案7本のうち、国民健康保険税条例はCOVID19の名称変更が不適切として反対、公共施設総合管理計画検討委員会廃止は、みんなのものである公共施設を検討する場がなくなったとして反対しました(それを問題視した私のブログ記事)。その他国の法律改正にともなう税条例改正2本、印鑑廃止にともなう条例改正1本、マイナンバーカードの手数料収受に関わる条例改正1本、図書館の工事契約1本は賛成しました。

人事案件は人権擁護委員の推薦の同意が3人(要害さん、奥村さん、飯倉さん)と人事異動にともなう固定資産評価員の選任の同意1人も賛成しています。

請願は、生理用品に軽減税率を適用することを求める請願に反対、再生可能エネルギーの割合を高めるエネルギー基本計画の改定を求める請願には賛成しました。

可決された請願を受けての、市議会としての国に対する意見書「脱炭素を進め、再生エネルギーの割合を高めるエネルギー基本計画の改定を求める意見書」は全会一致で可決しています。

詳しい内容は、「続きを読む」以降に記述しましたので、ご覧ください。

●議事外ですが、会派代表者会議で、①議会改革の基本的な考え方をまとめて8月に持ち寄ること、②各会派が提出した議会予算の要望項目をどうするか各会派で持ち帰って検討すること、という宿題があり、8月中旬ころに提出することになります。

●今回の議会は、答弁のあり方、電子機器の使用マナーなど、議会という場を大事にしていないと感じることが多々ありました。

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