5/7 朝霞市の新型コロナウイルスワクチン接種が部分的に始まります
本日、市のホームページに接種日程が公開されています。
医療従事者に引きつづき、高齢者の接種が始まりますが、ご存じのとおりワクチンの生産が追い付かないことによって、輸入が遅れていることから、本数が限られます。
朝霞市としては、接種希望者での予約合戦にならないように、第一波として、90歳以上約1700人を対象に5月17日から接種が始まります。この数であれば90歳以上の方は全員落ち着いて接種できますので、10日から始まる予約では接種には焦らず、移動手段や、ときに移動支援者などの都合などを調整してから、ご予約いただけたらと思います。
続いて、ワクチンの入荷のめどがたつたびに、65歳以上の方には、5歳刻みで時間差をつけて予約・接種をスタートしていきます。予約開始に関しては仮置きの日程が市から公表されていますが、事情変更も大いにありますので、そのときにはご容赦ください。
●ワクチン接種をめぐっては、国が、選挙を意識して焦るあまり、楽観的な情報と、実態の情報が入り乱れて、情報が錯綜しています。正確な情報と、待たされるのであれば落ち着いて対応することを呼びかけてもらいたいものです。
世界中がワクチンを欲しがっている、ということはメーカーは140億本を生産しなければならないはずです。インドなど日本より感染が深刻な国もあり、そうした国を放置してよいのかという国際世論もあるなかで、日本は不利な状況にあります(第四波が強烈なので、扱いが変わるかも知れませんが)。諸々のことを考えると、日本だけ優先してワクチンを売る、ということが難しいことはちょっと考えれば国民も理解できます。
楽観的な見通しを立てて、民や自治体がわさわさトラブルを起こす要員をまくより、あまり快適な情報じゃなくても難しいことは難しいと伝え、多くの人が接種することが終わるまでは、感染対策をできるだけやるように伝えることが政府の役割ではないかと思います。
●ワクチンの配り方ですが、全国の自治体にまんべんなくワクチンを配っているのはどうかと思ったりします。東京都の接種済み者数と和歌山県の接種済み者数がほとんど同じという結果です。
政府は接種の遅れを、責任回避のために、あたかも自治体の接種体制や、医師会の問題であるかのような情報宣伝をしていますが、原因はワクチンの輸入が思うようにならない、ところに集約されます。政府派、少ない入荷量のなかで、何を優先すべきかジャッジして、いろいろ言われても、まず感染対策した方がよいというところを定めて、そこに集中的にワクチンを投下すべきだったのではないかと思います。考え方としては両極端で、少数しか入らないので、感染症が広がっている都会の高齢者施設や入院施設、または、逆に、人の出入りの限られた地方自治体に集中的に投下して、出入りのない限られた集団のなかからウイルスを追放すべきだったのではないかと思います。
メディア、とくに民放ワイドショーは三鷹駅の北口・南口みたいな、付随的だけどわかりやすい境界線問題ばかりキャンキャンやるので、まんべんなくという判断になるのだろうとは思いますが。
●自治体に関しては、入荷量と関係なく接種を受け付けてしまい、予約業務のパンク、さらには電話回線をダウンさせたり、医療機関に直接電話される市民が出てしまっているところがあります。ワクチン接種の開始にあたって、個人的な嗜好を重視した議論をしすぎた結果だと思います。
会派・個人として市に少し口酸っぱく申し上げたのは、集団接種会場の接種の設計をちゃんとやろう、ということと、ワクチンの奪い合いみたいなことをしないように、対象者を計画的に区切って接種を案内せよ、と申し上げました。朝霞市としては、高齢の人から段階的に接種を案内することになり、混乱が起きないと断言するつもりはありませんが、電話で奪い合いをやっている自治体よりはるかに安心して接種予約できるのではないかと思います。
また市には焦るな、ということと、モノが日本に届いていないワクチンがいつ来るかなんて誰も本当の約束できないので、方針転換を恐がるな、とも申し上げています。時間さえ気にしなれば、いつかはワクチン接種は希望者全員に行き渡ります。できるだけ早く終わった方がいろいろな傷は小さくて済みますが、住民どうしや医療機関でトラブル起こしてまで焦って進めるべきではありません。
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