12/11 市議会一般質問を終えて
市議会議員が自らの問題意識を持ち寄り質問する「一般質問」の日程が3日間終わりました。
私の質疑応答は別の記事に書きましたが、その他印象的なことを書きたいと思います。
今回の市議会の一般質問は、市長選前の最後の機会ということで、選挙を意識させて市長から約束を引き出したい議員にとっては力の入るものだったと思います。ところが来年度の予算編成は、新規事業をほとんど始められないという税収見込みのなかで、ことごとく要望に終わる展開でした。
また来年2月の市長選に富岡市長が再選出馬をする意向を示しました。当選すれば5期20年となります。富岡市長の清潔さと決断力は評価しているのですが、一方で風通しの悪さみたいなものが気になるところですし、在任期間が長くなり、庁内に対抗できる職員が減っていくなかで、職員たちも失点を恐れて新しいことをやりたがらないという感じがしています。そのなかで、与党議員の軋みを感じる質問もありました。
また審議会の委員の長期任期化も、市政のマンネリ化を招いているようなところを感じさせ、続投するにしても新しい人たちの参加を意識づけていかないと、と感じるところです。
来年の予算不足をまざまざと見せつけられたのが、35人学級の小学校3年生までの拡大が撤回されたことです。9月定例会で市長が「指示する」と強い表現で実現をめざしていたものが、ロジスティックと予算の制約でなくなりました。
新型コロナウイルス対策で、飲食店の苦境を訴えたり、年末から3月にかけての生活破綻などを心配して対策を求める質問も多かったと思います。こちらは予算不足云々とは別枠で、規制など必要性と苦境の状況に応じて切り出されるのか、という感触の答弁です。警戒すべきは専決処分で、臨時議会が必要と思われるところです。
それでも実感のなかった水道料金の部分的な値下げに1億円を使ってしまったのはもったいなかったと感じるところです。
来年度からの計画書に関する議論もありましたが、地域福祉計画以外は、あまり代わり映えのしない3年なり5年が始まるという感じでした。なかには向こう5年ということではこのまま走っていてはと思うものもあり、ギロリとしたことを書かざるを得ないのではないか、と思うものもありましたが、市長選を前に波風避けたという感じがしてなりませんでした。
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