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2020.09.10

9/7 市長の提出した議案への質疑が行われています~市議会本会議

7日9:00~22:25まで、市議会本会議で、市長の提出した議案に対する質疑が行われています。
詳細な質疑は、9~10日、11~14日の市議会委員会で詳細に質疑が行われるため、概要的な質疑でした。

決算議案には、決算書に現れない数字の確認と、2019年度の主要事業、支出項目の多くを占める民生費、人件費に関して質疑を行いました。

補正予算では、一向に改まらない朝霞市社会福祉協議会の事業部門からの残金全額返還と、その額が多額になることを問題視して質疑を行いました。新型コロナウイルス対策では、商工関係、医療関係には手当されているものの、業務量が増大している清掃関係、収入減に悩む公共交通事業者への支援が検討されなかったのか確認いたしました。

もともとの国のギガスクール構想と、新型コロナウイルスにともなう休校措置による通信授業の環境整備が必要、という状況のなかで、学校にICT機器の端末を入れるための議案が出ています。契約議案では、教育委員会の導入戦略に計画性が欠けて機械ありきになっていないか、確認する質疑を行いました。いささか機械を買った後のことに検討が手薄だなという印象を持たざるを得ませんでした。また入札に関しては、多くの議員から作為的な印象を受けた質疑が繰り出されています。

人事案件では教育委員会が3人提案されています。2人は継続案件ですが、1人の新人は3月まで市の幹部職員であった方です。教育委員会の独立性や、現在の4人の委員のうちPTA出身者3人となっているなかで、残りの1枠を学識経験者や教職経験者にしなくてよいのかと感じるところで、質疑を繰り出しましたが、具体的な答弁はなく、31日の市長の提案理由説明と同じ答弁が繰り返されています。

●7日の詳しいやりとりについては、続きを読む、以降にまとめました。
インターネットの録画公開は
その1 議案第46号 利根川、駒牧、黒川、本田、福川、外山、田辺議員まで
その2 議案第46号 石川、山口、斎藤、佐久間議員と、第47~64号議案

令和2年第3回朝霞市議会定例会付議予定案件(初日の市長提出議案)

【2019年度決算関係】
第46号 2019年度一般会計歳入歳出決算認定
  質疑者:利根川,駒牧,黒川,本田,福川,外山,田辺,石川,山口,斎藤,佐久間
  インターネット録画
    その1 8分46秒~5時間46分57秒まで
    その2 14分40秒~1時間09分10秒まで          
〈私の質疑〉録画 その1の40分48秒~2時間08分32秒
Q.単年度収支と実質単年度収支の赤字に対する認識は。
A(総務部長).その年度の収入で支出を賄いきれなかったのは好ましくないと認識している。改善するよう努めたい。
Q.総合計画の基本構想の実現度をどう評価しているか。
A(市長公室長).市民にモニタをお願いしていて、総合計画の特徴的な評価項目34項目中、22項目で前進した。
Q.この年度の事業は市役所周辺に偏在していないか。
A.オリンピック・パラリンピックの影響などがあり、単年度ではそうなったが、全体として発展させたいと考えている。
Q.市の財政の半分を占める民生費の成果を。
A(福祉部長・こども健康部長).障害福祉では、グループホーム、就労定着支援、保育所等訪問支援などで上回る結果、就労支援A、児童発達支援、放課後デイなどで計画値を下回った結果となった。子ども保育関係では、計画をすべて上回ったが、実需がそれをさらに上回っている状況で引き続き整備が必要。
Q.市債の発行の状況と、その償還財源の有無は?
A(総務部長).約18億円発行し、4.3億円が地方交付税で償還財源が手当されている。累計では、約269億円残高があり、約198億円が地方交付税で償還財源が手当されている。
Q.市債の発行額が予算よりかなり少ないが?
A.3月31日までに完工できないものがあり、繰越事業分10億円の市債が年度内に発行できなかった。
Q.借り上げ土地の状況は?
A.所有者へ返還した土地が458.14㎡あり、借入料として19万円減額している。
Q.クレジット納付が開始されたが、クレジット納付して破綻した例は把握できるのか。現金や預金振替の納付の場合滞納がわかり、必要な問題解決のアクションに結びつけられるが。
A.クレジットで支払った後、クレジット代金を払えなくなった人の把握はできない。
Q.資金繰りの状況は?
A(会計管理者)
.6月1日まで市税の歳入がないことから、2ヶ月間最大33億円他会計から繰替運用した。10月から3月31日まで事業完工の支払などがあり、他会計から最大25億円を繰替運用した。
Q.債券による資金運用が開始されたが、運用状況は?
A.2016年度から債券による資金運用をしているが、定期預金に33億円預け入れして、112万円の利息を得た。基地跡地整備基金の4億円を活用し、満期保有の原則で国債を買い入れ、1481万円の運用益を得ている。
Q.学校徴収金の公会計化の必要性は。
A(学校教育部長).徴収金全体のあり方の検討のなかで公会計化は注視している。徴収金の管理は教員の負担になっているので、会計補助のスタッフを各校1人配置して負担軽減を試みている。
Q.全庁的な業務改革の取り組みは。
A(市長公室長).引き続き市長公室が担当し、職員の事務改善提案等身近なところから取り組んでいる。リモート会議、業務のデジタル化など取り組む必要がある。
Q(総務部長).税収の動向は。
A.個人市民税は、納税者数も1人あたり納税額も上昇している。法人市民税は納税者数は増え、業種によって伸びが見られる。
Q.保育無償化の影響は。
A(こども健康部長).保育料が2.2億収入減、民間保育園の市超過負担の国負担で8500万円の負担減、公立保育園の副食費の徴収で1700万円の収入増、民間保育園の給食費の負担増に対する給付で650万円の負担増、幼稚園関係が450万円の負担減で、合計1億9650万円が市の収支マイナスになっている。
Q.社会資本整備総合交付金の使途が結びついていないので何を取り組んだのか。
A(都市建設部長).空き家調査、北朝霞陸橋の改修、島の上公園の改修、中央公園トイレの改修、シンボルロード南側区間の整備、第九小学校前歩道橋などの工事費に社会資本整備総合交付金を活用した。
Q.職員の人材育成は
A(総務部長).88口座にのべ797人の職員が参加。自治大学校や国土交通大学校などにも派遣し、4432万円使用した。この他各部門での研修も行われている。
Q.非常勤職員の報酬改善は。
A.賃金は、手話通訳者と代替教員は時間給20円、その他は10円引き上げた。
Q.委託先や発注先労働者の賃金・労働条件の改善は。
A.労働環境把握のための調査を一定条件より上の工事・委託事業者に義務づけていて、すべての業者で設計労務単価の80%を超えた。労働団体との懇談会ではこの取り組みに評価をいただいた。

第47号 2019年度国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定
  録画 1時間9分27秒~1時間25分31秒
  質疑者:本田,外山,田辺

第48号 2019年度都市計画下水道事業特別会
計歳入歳出決算認定
  録画 1時間25分51秒~1時間54分55秒
  質疑者:黒川,外山,田辺,山口
〈私の質疑〉その2 1時間26分14秒~1時間35分46秒
Q.2020年度の公営企業化にともない、決算剰余金の処理はどうしたか。
A(上下水道部長).通常5月31日まで出納整理期間を引っ張るところ、3月31日で打ち切り、現金/資本で公営企業会計に継承した。
Q.下水道経営計画は。
A.今後の資本設備の更新のためには、計画的な維持管理費用の把握が必要。
Q.市債が増加しているのではないか。
A.増加傾向にある。
Q.雨水総合管理計画の進捗は?
A.計画化して4ヵ所で事業化、用地交渉などを進めているところもある。
Q.台風19号の影響。
A.パトロール、現場貼り付き、浸水対策事業の効果確認などを行った。1日300㎜を超える雨量のときに課題があると認識。
Q.耐震化の進捗は?
A.今年度に全ての耐震化工事が終了した。

第49号 2019年度介護保険特別会計歳入歳出決算認定
  録画 2時間14分20秒~2時間38分24秒
  質疑者:本田,外山,田辺

第50号 2019年度後期高齢者医療特別会計
歳入歳出決算認
  録画 2時間38分25秒~2時間48分47秒
  質疑者:本田,外山,田辺

第51号 2019年度水道事業会計剰余金の処分及び決算の認

  録画 2時間48分48秒~3時間11分15秒
     6時間2分47秒~6時間3分30秒
  質疑者:黒川,外山,田辺
〈私の質疑〉
Q.水道事業経営戦略の進捗状況は?また有収率が大幅に改善しているが。
A(上下水道部長).2019年度では、年間有収水量が48万立米多く、収益的収支も資本的収支も想定より良い状況で進んでいる。有収率が大幅に改善したのは、漏水管の交換・補修を行ったため。
Q.企業債の残高は。
A.更新事業が増え、残高は増加している。
Q.耐震化の進捗は?
A.49.2%まで進んだ。
Q.県水道の(仕入れ)料金の見込みは?
A.現在のところ具体的な話はない。
Q.泉水常数上の設備工事は?
A.5期中3期目を終わったところ。
Q.溝沼浄水場の撤去は。
A.病院の移転を待って実施した。3月23日完工している。
※有収率・・・浄水場から配水した水量に対して、料金メーターに記録されて料金にできた水量の比率。

【2020年度補正予算】
第52号 2020年度一般会計補正予算(第4号)※前年度剰余金処理のほか政策予算あり
  録画 3時間11分15秒~4時間29分、4時間48分51秒~6時間2分46秒
  通告者:本田,福川,黒川,外山,田辺,大橋,石川
〈私の質疑〉3時間44分11秒~4時間23分10秒
Q.グリーンインフラ整備事業の説明がない。内容は。
A(都市建設部長).緑のまちづくりを推進するための補助制度で、これを活用して1000号線(丸亀製麺青葉台店前の通り)と市役所前庭を整備する。
Q.使用料・利用料の減免の内容は?
A(総務ぶちよう).新型コロナウイルス関連で事業が成立しない公共施設のレストランの家賃を減免した。またタクシーの駅構内占有料も減免を行う。溝沼子どもプールの入場料も見込めないためカットする。
Q.タクシーやバス事業者の苦境から、駅構内占有料のみならず、損失補償的なことをしないとなくなるのではないか。
A(都市建設部長).市内だけで営業していると言い切れず損失補償の考えが難しいからやらない。県が補助制度を検討しているというのでそれにお願いしたいと考えている。
Q.指定管理者である社会福祉協議会から福祉関係の事業で多額の返還金がことしも行われ、雑入に計上されている。仕様書等に定められた職員数にもとづき指定管理料を払っているのに、大幅な割合で返してくるというのは、職員配置等に問題が起きているのではないか。裁量権を渡す指定管理という制度の趣旨からも問題ではないか。
A(市長公室長・こども健康部長).モニタリングしているのでサービスの底割れはないと考える。過去、社会福祉協議会で多額の内部留保が出て精算金として返してもらう運用をしてきた。現在は指定管理料の剰余金の扱いについて社会福祉協議会と協議している。
Q.清掃費の増額補正は。
A(市民環境部長).新型コロナウイルス感染拡大にともなうリモートワークや自粛によるごみ量増加にともなう補正。
Q.収集労働者に負担かかっているので委託先事業者への委託料の積み増しはないか。
A.事業者とは協議している。臨時的なものか恒常的なものか読んでいるところだ。
Q.学校ICT機器導入を追加するがその内容は。
A(学校教育部長).すでに予算を通し、この後59,60号議案で審議してもらうが、当初の国の補助では全生徒数の3分の2までしか出なかったが、臨時交付金の関係で、残り3分の1を購入できる目途がたったので補正予算として提案した。
Q.これだけの規模の端末導入となれば、システム運用支援や、コンテンツ開発支援などの職員が必要になるが目途は立っているのか。
A(学校教育部長).機器が実際に納入されるまでに時間がかかるので、それまでに検討する予定。

第53号 2020年度国民健康保険特別会計補正予算(第2号)※前年度剰余金処理と保険料減免対策
  録画 6時間3分30秒~6時間14分41秒
  質疑者:本田,田辺

第54号 2
020年度介護保険特別会計補正予算(第2号)
  録画 6時間14分42秒~6時間23分13秒
  質疑者:本田,田辺

第55号 2020年度後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)
  質疑者:なし

【条例改正】
第56号 市税条例改正
  録画 6時間23分14秒~6時間32分14秒
  質疑者:駒牧,本田,田辺

第57号 都市計画税条例改正
  録画 6時間32分14秒~6時間36分3秒
  質疑者:本田,田辺

第58号
水道事業及び下水道事業の設置等に関する条例改正
  録画 6時間36分3秒~6時間39分
  質疑者:黒川
〈私の質疑〉
Q.条例改正しないと起きる不都合は?
A(上下水道部長).水道事業認可を得るためには給水量を条例で制定していることが必要だが、人口増で実態が大きく上回るので改正提案している。

【契約関係】
第59号 財産の取得について(中学校のICT教育端末購入契約)
  録画 6時間39分~7時間0分24秒
     7時間13分41秒~7時間21分45秒
  付託委員会 教育環境
  契約の相手方:リコージャパン(株)
  2206台 1億1000万円+税
  質疑者:黒川,外山,田辺,大橋
〈私の質疑〉
Q.導入機のスペックは?
A(学校教育部長).教育関係者の使用が多いOSのIOSで、記憶装置は32GB、10インチの画面と、キーボード付カバー、OFFICE365をインストールしているものを購入する。
Q.入札結果に疑義はないか。
A(学校教育部長・総務部長).規模からして金額による入札が適当とした。164社を指名し、7社が応札した。他市に比べて応札業者は多く、公正な入札であったと考える。落札価格が高かったことから、設計金額の公表をどうするかは課題だと思う。

第60号 財産の取得について(小学校のICT教育端末購入契約)
  録画 7時間21分55秒~7時間36分6秒
  付託委員会 教育環境
  契約相手方:(株)ライオン事務器
  4963台+管理用1台 2億4753万9551円+税
  質疑者:黒川,外山,田辺,大橋
〈私の質疑〉
Q.59号とスペックとして異なるものがあれば。
A(学校教育部長).59号の考え方で小学校に導入するが加えて管理用端末が加わっている。
Q.小学校の配置ということで、先行する3分の2はまんべんなく全クラスに3分の2ずつとせず、高学年から4学年のような配置をしないのか。
A.今回補正予算で購入する残り3分の1と導入が同時期になりそうなので、特段そうしたことは考えていない。
※第59、60号の入札状況
  入札結果 中学辞退事業者 小学辞退事業者

【人事案件】
第61号人権擁護委員候補者の推薦に関する意見を求めることについて(久瀬委員の継続)
  録画 7時間36分7秒~7時間37分59秒
  質疑者:田辺

第62号
育委員会委員任命に関する同意を求めることについ(平木倫子委員の継続)
  録画 7時間38分~7時間40分32秒
  質疑者:田辺

第63号 教育委員会委員任命に関する同意を求めることについて(高橋松久委員の継続)

第64号 教育委員会委員任命に関する同意を求めることについて(欠員に対して上野正道前市総務部長)
  録画 7時間40分56秒~7時間45分2秒
  質疑者:黒川
〈私の質疑〉
Q.教育委員の構成などなくてよいのか。また、つい3月まで市長部局の幹部職員を教育委員に送り込むことをどう考えているのか。
A(市長).人格高潔で識見のある人物として指名した。

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