3/5 予算と条例の疑念を整理する作業~市議会本会議の議案質疑
昨日は悩ましい一日でした。
冒頭、議会運営委員会が開かれ、議事日程の変更が行われました。来週の日程を開けて、その代わり、委員会日程を再来週に飛ばし、その次の週に一般質問です。市長からの要請を受けて、議長が日程を組み直したものです。2人しかいない会派なので、新人なのに議運になってもらった本田議員には負担をかけました。
行政に負担をかけない、という理由から始まって、県内の20近い自治体議会が一般質問を中止したり、質問時間は確保しても質問しないように取り下げさせる動きがあります。「危機意識」を誠心誠意話せば通るものが、日常の少数会派への抑圧へのスタイルそのままに話をするので、協議不調になるばかりです。真剣、嫌になることも言われますが、そう感じたら政「敵を愛せ」という言葉を何度も何度も言い聞かせました。
まずは14万市民の代わりに、予算という市民が強制的に取られたお金の使い道に問題を起こさない、条例という市民に権利を制限し義務を課す可能性のあるものを慎重に決める、という議会の本務を果たしつつ、市長が議運で求めた発言で心配していたとおり、第一は「議場が感染症拡大の場所にならないために」が大事なところです。そのため、議案に向き合う大事な仕事をしながら、具体的な危機が近隣に表出したら、新たな対処が必要という機動的な対応が必要だ、という認識です。
9:30~本会議が開かれました。
その重苦しい雰囲気を受けての質疑、どうしても深掘りしたい質問の言葉を考え抜いて発しなければ、ということと、時間との闘いという感じでした。市民的権利を保護する立場である我が会派は非常時において「危機意識のない奴ら」というレッテルを貼られやすい立場にいます。冗長なことをすれば、たちまちその批判に見舞われます。
全会計630億円の市の予算を決めれば、使い方は市の職員に授権することになります。疑念を整理しておかなくてはなりません。事前情報の十分な提供がない予算審議のなかで、質疑のどこをうまく削っていくかという問いでした。一般会計予算の質疑では共産党議員の市長選を前にと値上げに関する質問に、水道料金や介護利用料をめぐって市長がかなり困難な約束をする答弁があり、それを受けての水道や下水道の予算質疑では、債務が肥大化する水道、下水道の予算案に市長にも市民に向けても厳しい現実を直視させる質疑をせざるを得ませんでした。
市民の権利変更である条例審査では、権利変更にともなう副作用を確認していく作業を続けていくことが求められます。残土条例の抜け穴となりそうなところをふさぎ、印鑑証明で成年被後見人が詐欺にあわないように運用を確認し、市営住宅で見直された連帯保証人の廃止では、市の様々な手続での連帯保証人を求める事務の見直しを確認し、水道指定工事業者の更新制導入では、消費者問題を起こした業者を排除できないものの、教育やチェックを怠らないようにすることを確認しました。
●いつもより早い時間に終わった議案質疑でしたが、日常の議場での答弁対応者への負担に心苦しく思うことに加えて、精神的には大変な重圧でした。中年になってストレスに弱くなっています。疲れた疲れたの報告で申し訳ないものです。
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