11/24 朝霞市議会議員選挙に立候補しました
本日、朝霞市議会議員選挙に立候補届を提出し、私、黒川滋は、市議選の候補者となりました。7日間の運動期間、お騒がせいたしますが、大事な政治選択の機会ととらえ、ご容赦願えたらと思います。自分自身が市議を再挑戦する意味として以下のようなことを考えています。
市役所の提案より高い提案者として
市議会の4分の3近くが、市長の出した議案に全部賛成する議員となっているなかで、市役所の提案よりもっとよいやり方がある、と言えること、この政策は当面問題なさそうだけど長期的には副作用が大きい、というようなことをきちんと言っていく役割が、引き続きあると思っています。これを誰かがしないと、なんとなくよさげだけど、役人のにやりやすい方法しかない政策が次々に製造されることになります。
給与所得者のご家庭の感覚を伝える市議として
市民の大半が給与所得者であるにもかかわらず、市議会議員の半分以上がそれ以外の出身です。私は、給与所得者の家庭に育ち、かつ労働組合の職員を13年務めた経歴から、給与所得者の家庭の状況を理解し、その危機を想像しながら市民生活が底割れしない市民サービスをどう作っていくか、代弁していく役割があります。
市民が地域で活躍するときの壁を取り払う
8年間、議員の本分として、市長提出議案に是々非々で臨んできました。その結果、野党議員と位置づけられて「これを作った」というわかりやすくアピールできる政策成果はあまりありません。だからこそ、個別の課題だけに囚われず、市の財政やマネジメント、情報公開、公文書のあり方、公共施設の利用の手続き、当事者から意見を聴く仕組みづくり、市民との協働などの仕組みの改善に取り組めました。これらは、結果が直接出る話ではありませんが、地域で役に立ちたいと思って行動を始めた市民が、壁にぶちあたらないように制度を整えていく作業です。これも私の大事な役割だと思っています。
言いにくいことを代わりに言う
ときに地域の多数派の感覚では言いにくいことを、地域では言いにくいことを、私が言わなきゃならない、という仕事もありましたし、これからもあるだろうと思います。もちろん私の政治信条に全く反することを、市民の声だからとそのままは言いませんが。
得意の政策ではガンガン改善を言う
専門的な分野では、保育や地域公共交通、住宅政策など言っていくべきことはたくさんあります。
そのようなことを決意して、挑戦します。どうぞよろしくお願いいたします。
この4年間のことをバラバラと書きたいと思います。
・市長提出議案352議案のうち、21議案に反対し、「審査通過率」は91%となります。市議のなかで6番目に厳しい審査をしてきました。さらに①危険なブロック塀取り壊し費用の助成金の新設の議案で、再建費用の一部も助成するように修正、②二重審査になるので地域公共交通協議会に市議会議員の委員を削るように、2議案に関しては修正案を提案しました。残念なことに2つとも修正案は否決されています。
・1期目の4年間と違い、議会改革が停滞し、議員が本業で仕事ができる環境が整備されているかを測る議会改革ランキングは788位から814位に低下し続けました。現状維持を旨とする最大会派のブロックが大きかったです。2018年には与党議員が市長提出議案への賛成討論で、市職員の執筆した原稿を読み上げていたことが新聞紙上で問題になりました。議会のありようとして市民として放置できないことばかりでした。
・保育園が定員で1000人分増えたのは良かったことです。一方で、施設数が多く市職員が現場の監督が行き届かない、苦情がきちんと専門的な見地から処理されないという問題が多くありました。園側もそのことでストレスを抱えていました。そのことに対して、苦情解決委員会の設置を求め続けてきましたが、まだです。
・和光市とのごみ焼却施設の広域化は、1期目に断念されて、トータル40億円の余計な出費がかかる判断がされました。嫌がる市長の前に軌道修正を迫りましたが、2期目も粘り強く機会を捉えて軌道修正を促してきたなかで、2018年度に広域処理に向けて市長が決断して話が進み始めました。市民に負担をかけずに済んでほっとしています。
・東上線の改善では、和光市→朝霞間の輸送人員の増加の資料を提供しながら、市から和光市→朝霞間の混雑緩和を粘り強く東武鉄道に求めるよう後押しし続けています。時間帯によってあった朝霞駅を停車する電車が15分以上間隔のあく状況は改善されたり、普通電車との交換であっても日中の準急電車が増便されたりしています。夕方夜間で若干、増便が行われています。東京メトロにわたる遅延の影響で起きる和光市での混乱は解決できませんでした。この間、問題化しているなかで、県議会でも東上線の課題を取り上げる議員連盟ができていて働きかけが進められています。
・電車は便利でも、高齢者や妊産婦にとっては、地域内の移動が課題です。わくわく号だけではなくすべての地域の公共交通を包括的に改善する仕組みとして、「地域公共交通協議会」の設置を求めてきました。入間市などの事例を参考にしながら提案して、7月に発足しました。今はバスやタクシーの運転士不足で、増便をともなう改善は難しい状況ですが、その時間に、市内のバス・タクシーを使いやすくする構想がまとめられていくことになりました。
・非正規労働者だった配偶者の産後休暇終了後、育休取得で洗濯(の量)・炊事(の質)・ミルク(の頻度)と、産後の家庭が大変だと実感したことから、産後生活を支えるホームヘルパー制度の実現を求めてきました。サービスはありますが制度化されておらず、自由契約で高価な負担のサービスです。これを改善しなきゃと思っています。そこに至る半歩、母子手帳を交付するときに不便だけども保健センターに集約して、専門的な職員が相談できる体制を作ることができました。8年前、1期目からの公約が半分実現してうれしいと思っています。
なお、選挙運動に関して市民のみなさまへの釈明を3点いたします。
1つは、選挙人名簿から選挙運動用はがきをお送りします。
しがらみが少なく名簿をたくさん持っていないので、2000通の選挙運動用はがきで多くの方に私を知っていただきたいと思い、紹介者をいただいたはがき以外は、選挙人名簿から住所とお名前を転写してお送りいたしました。その転写した名簿は選挙運動用はがきの発送し、選挙運動期間終了後、数日おいて破棄処分する予定です。
1つは、選挙カーの運行をできるだけ抑えます。
朝は9:30前後まで選挙カーを走らせて名前を連呼することに使用することはいたしません(駅前ではハンドマイクで足りるので選挙カーを置いて音を出しての宣伝をすることはないと思います)。東京通勤者だったので、2駅しかない駅の周辺に大量の選挙カーがぐるぐる回られても候補者名を覚えようとしない自分の体験があるからです。4年前の選挙でも、8時から選挙カーに乗れという人とそのままでよいということで支援者間で意見が割れましたが、これは徹底しました。
日中は、全市域に支持者が散在するので使わざるを得ませんが、選挙カーの運行も可能な限り抑える予定です。
1つは、根性主義を見せびらかす運動はしません。
街頭演説やちらしの頒布などの基本的な選挙運動は(市民のみなさまには迷惑な面がありますが)努力しますが、あえて根性主義を売りにするような宣伝はしないと思います。朝霞市に課題を発見した市民が、市議に挑戦できると思える環境が大事です。今回の選挙、事前運動的なことが派手に行われました。これでは選挙至上主義ではない一般市民がますます市議に立候補しなくなるのではないか、と感じました。
あすは、これから取り組むことをご報告いたします。
あすから、期日前投票が可能です。8:30~20:00まで、朝霞台出張所または朝霞市役所で投票が可能です。入場券があるに越したことはありませんが、入場券がなくても本人であることが証明できれば投票できます。
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