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2019.11.21

11/21 いろんな詐欺に注意~議場の賛否を紙で公開しない自治体の課題

特殊詐欺に注意ということがここまで徹底しているのか、と痛感することが続くこの頃です。

結果がついてくれば人に正直でないことを何でもする、という点では最近、いろいろなもやもやを見聞きします。
昨日、朝霞市内で脱原発運動が活動をされたネット記事を拝見しました。そのなかで、選挙を控えて宣伝活動をしようとやってきた最大会派の市議が乱入して、「脱原発に保守も革新もい」と演説したらしく、運動団体が拍手喝采していました。でもこの議員さん、原発再稼働反対の意見書採択を求める請願に、所属会派の方針に従い、すべて反対したんですよね。選挙を前にびっくりです。
街頭では勇ましい正義に寄り添い拍手喝采を浴びながら、議員としての本来の権限のある議場では正反対の行動をする。おかしいことこの上ありません。考え方を変えたのなら、街頭演説では、過去の採決の自己批判と、そうした会派から離脱するぐらい宣言をしてからにしてもらいたいです。
市民の前で言っていることと、議員としての最終的な権限である、採決での賛否が矛盾して平気なこをする、そんなことで市政が良くなるわけがありません。

市議会では、市の広報に背乗りして発行している「議会だより」で、議員の議案に対する賛否を掲載しようと提案があり、公明党、共産党、絆、無所属クラブ、無所属の会の議員が賛成するなか、ただ一つ輝政会という自民・民主・維新・N国が同居する与党最大会派が抵抗し続け、実現に至りませんでした。どんなに開かれた市政や開かれた議会を作っても、議場での採決の賛否という議員にしかない権限と責任を公開しない弊害というのは、こういうところに現れるわけです。市民の目にふれる「議会だより」で原発の意見書に関してどう対応したのかが、市民が目に触れることが日常になれば、平気でその行動と矛盾する街頭活動などできなくなるはずです。
選挙の前だけ正義によりそい、選挙の後の議会活動では、全然違うことをする、それで市民は幸福になる道があるのか、市民は公正に議員を選ぶことができるのか、頭を抱えるばかりです。

ちなみに朝霞市は議会ランキングで、アンケート回答した約1300自治体議会のうち、780位から841位に順位を下げています。中位以下です。議会改革というと、議員の質問時間規制の強化ばかり話が出て、市民との選挙での「契約」「信託」という観点で最低限必要な改革がまったく進んでいないからです。

●運動体にしてみれば、味方が増えてよかったよかったなのかも知れませんが、こうしたことを何の約束も取らずに礼賛するのは、採決をめぐる様々なストレスに耐えながら決断している議員からしたらたまらない話です。

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