9/26 きょう議案への採決が行われます~今期最後の定例会
まずお詫びです。19日の一般質問の要約をまだアップしておりません。報告することは大事なことなのに、遅れてしまい申し訳ないと思います。
さて、きょう9:00~市議会定例会の最終日として本会議が開かれます。今任期4年間の最後の定例市議会で、12月17日まで大きな問題でもなければ、これが最後の市議会となります。
市議会のインターネット中継・録画公開
きょうの日程は、
・各委員会の審議の報告(4つの委員会の委員長から) 約30分×4委員会で約2時間程度
・各議案への討論(賛否の理由表明)・採決(市長提出議案20本、市民提出の請願4本) 昼前後スタート
が行われ、今期最後の定例会ということでもあり、最後に慣例として
・今期をもって退任することを決めている議員のあいさつ
が行われる予定です。各議案の概要は「続きを読む」以降に掲載してあります。
今定例会では2つ大きな問題が浮上していると思います。
1つは、議案の取り下げ再提出ということがありました。背景に国の制度改正にともなう市の条例改正で、国の制度改正にミスがあり、提案された条例もドミノ倒しでミスが見つかったからです。法律の書き方がより厳密に書くようになり、法律用語を超えた法律独特の専門用語が満ちあふれ、引用条文による定義だらけの今の法律、政令のもとで自治体の条例づくりはますますミスを誘発しやすい環境におかれています。
一方で、そうした精緻なつくりになっている議案だからこそ、委員会を通じた実質的な審議が必要だし、そもそも制度改正の趣旨や要綱はすでに知られていて、そこが自治体内でどんな運用になって副作用がないのか、審議することはできたと思われるし、そのために時間を取る必要があったと思います。
今までのように、提出議案にミスがあったら議案の取り下げ再提出ということで、大きな制度改正にともなう議案が、厳密な審議機会が宙に浮くようなことはあってはならず、こうしたミスにしなやかに対応しながら実質的な審議ができるような議会慣習の確立が課題だと思っています。
再提出された議案の修正箇所もわずかで、私は今回は、与党会派の議員から修正案が提出され、議案のミスが訂正される方が良かったのではないかと思います。
もう1つは、一般会計の、決算審査と補正予算審議で、1委員会で採決が否決されています。全国で多くの市議会が予算・決算は特別委員会を設置して、1つの委員会で審議していますが、朝霞市議会は決算、予算を各常任委員会で分割付託しており、議案は一体という地方自治法のタテマエのなかで4つ採決されていることになります。今まではすべて可決されることが前提でしたが、今回採決がずれたということで、予算や決算の審議のあり方について改革課題が出てきたように思います。地方交付税の交付団体になって補助事業の割合も増えて、歳出にひもついた歳入も増え、分割付託の弊害が目立ち始めたなと思っています。
以下、きょう採決される各議案の紹介です。
2019年第2回朝霞市議会定例会審議議案 〈〉内担当委員会名
〈市長が提出した議案〉
【決算審査】
第13号 2018年度一般会計歲入歲出决算
第14号 2018年度国民健康保険特別会計歲入歲出決算〈民生〉
第15号 2018年度都市計画下水道事業特別会計歳入歳出決算〈建設〉
第16号 2018年度介護保險特別会計歲入歲出决算〈民生〉
第17号 2018年度後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算〈民生〉
第18号 2018年度水道事業会計剰余金の処分及び決算〈建設〉
【補正予算】
第20号 2019年度一般会計補正予算(第3号)
保育無償化に関する歳出増と受入補助金、市道8号線の拡張であるシンボルロードの延長の建設費、市道8号線の舗装費用、障害者福祉の追加、風疹予防接種など。
収入確保のための貯金取り崩し1.7億、借金の追加2.1億、前年度予算の剰余金の受入
第21号 2019年度国民健康保険特別会計補正予 算(第1号)〈民生〉
前年度剰余金の精算、予算追加
第22号 2019年度都市計画下水道事業特別 会計補正予算(第1号)〈建設〉
前年度予算の剰余金の受入と市道5号、8号線の下水道工事追加
第23号 2019年度介護保険特別会計補正予算(第2号)〈民生〉
前年度予算の剰余金の受入・処理と介護給付費の追加と連動する国・県・市の財源投入
第24号 2019年度後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号) 〈民生〉
前年度予算の剰余金の受入・処理
【条例改正】
第25号 印鑑条例の一部を改正する条例〈総務〉
印鑑登録証に旧姓併記をし、旧姓の印鑑を登録できる改正。住民基本台帳法にもとづく政令の改正よる。
第26号 地方公務員法等の一部改正に伴う関係条例の整備に関する条例〈総務〉
一般職非常勤職員を会計年度任用職員制度に移行させるための条例改正
会計年度任用職員にすることで、最大2.6ヵ月/年のボーナス支給が可能に
成年後見制度の被後見人でも該当職に職務遂行能力があれば公務員となれる法改正を受けての改正
結核の病気休暇適用を1年から90日に短縮(病気休暇終了後は休職扱い)
第27号 市長及び副市長の給与等に関する条例等の一部を改正する条例〈総務〉
特別職報酬審議会の審議結果に従う改正提案
市長 90.3万→93万
副市長 76.6万→78.8万
教育長 70.1万→72.2万
市議会 議長 46万→47.3万
副議長 40万→41.2万
常任委員長・議会運営委員長 38.9万→40万
議員 37.9万→39万
第28号 市税条例の一部を改正する条例〈総務〉
低所得の未婚ひとり親を住民税非課税世帯にすることと、軽自動車税の環境性能対応
第30号 家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例〈民生〉
家庭保育室の要件の変更。連携施設の相手の条件緩和など。
第31号 下水道事業に地方公営企業法の規定の全部を適用することに伴う関係条例の整備に関する条例〈建設〉
地方公営企業にすることで下水道事業の独立採算を高め複式簿記会計に変更する。
第32号 施設等利用費の支給に係る認可外保育施設の基準を定める条例〈民生〉
認可外保育所やベビーシッター事業にも国による公費助成が入るにあたり、質の基準を設定して対象事業者を絞ることを朝霞市として設けるための条例
【認定・承認等】
第33号 市道路線の認定〈建設〉
積水化学工場跡地開発関連のニュータウン部分に作られる17本の道路を市道とすること
第34号 工事請負契約の締結について〈教育環境〉
市立体育館の第2期改修工事を入札落札した斉藤工業と工事契約
第35号 人権擁護委員候補者の推薦に関する意見を求めることについて〈全体会議26日〉
1991年~現委員の司法書士の栗山昇さんの再任提案
第36号 教育委員会委員任命に関する同意を求めることについて〈全体会議26日〉
2003年~現委員の岡野忠正さんの再任提案
第37号 教育委員会委員任命に関する同意を求めることについて〈全体会議26日〉
森島史枝さんを新任の委員として提案
〈撤回〉第29号 幼児教育・保育無償化に伴う関係条例の整備に関する条例
(再提出〉 第38号 幼児教育・保育無償化に伴う関連条例の整備に関する条例
保育無償化に関する用語の変更、3歳児以上の保育料の無償化、給食費負担の追加などの改正
※元になる政令の記述ミスで5日冒頭で市長からの議案取り下げを承認。20日または26日に再提出の見込み。
※第19号 一般会計補正予算は、参議院議員補欠選挙の予算であるために、8月29日議会初日に可決済みです。
市民が提出した請願(本会議審議順)
請願第3号 永住外国人に地方参政権を付与できるよう公職選挙法の改正を求める請願
請願第1号 朝霞市多文化共生会議創設を検討
請願第5号 少人数学級の実現を求めル請願
請願第2号 国民健康保険税の値上げ中止を求める請願
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