8/24 知事には大野もとひろさんが良いと思う
埼玉県知事選、最終日となりました。私は様々な点から知事には大野もとひろさんがふさわしいと考えて、まだ投票されていない方の参考にしていただけたらと思っています。これまで何度かお会いして知事に適任と思うばかりです。ただ人柄や私の接した実感だけを言っても仕方が無いので、いくつか大野さんを選ぶべき理由を申し上げます。
1.行政のトップに選ぶべきは民意を代表できる実務者
まずは、実務者的な姿勢をもつ、大野もとひろさんが知事にふさわしいということ。自治体の首長は、まず実務能力が問われ、そこが議員と大きく違うところです。行政職員の長として行政職員を統率していくのに、実務的な対話ができるということば重要な能力です。私はこれまで、大野さんと様々な場面で接することがありましたが、フェアで理を重んじる政治家です。会話をすると、研究者から難しい中東外交で調査員・書記官としての経験が生きていると思うことが多くあります。考え方がすべて一致するとは申しませんが、研究者の経験が生きていて、先入観を持たず、様々な立場の人の考え方を受け止める力がある方です。
2.全国をリードしてきた貧困対策やひとり親家庭の政策の継承を
・2期目後半からの上田埼玉県政は、貧困対策やひとり親家庭への支援、教育支援など、先進的な知見を持つ職員を活用して、パンチは弱くても全国をリードする政策を採りました。その結果、様々な県民の困った状況をおかれたことを示す指標が劇的に改善しています。そうした県政の延長でこれからも仕事する知事が必要です。高齢化や格差が広がるこの時代に、自治体の長として、何かと自己責任を言い募りがちな人々に応援された人を知事にしないことがこれからの埼玉県には大事なことだと思っています。
3.相手候補のいう県庁の建て替えなんてナンセンス
政策的には、県庁の建て替えが争点になっていますが、いろいろ不便があるにしても、古い建物をリノベーションして使っていくということが大事ではないかと思います。他県に比べて見劣りする政策が多い埼玉県、財源問題がネックです。そのなかで県庁の建て替えをあえて打ち出すという相手候補のセンスがよくわかりません。
先日、地方に行く機会がありましたが、高齢化が進んで低成長の地方では、動物園にコンビニを入れ賃料を取り、道路のメンテナンスはできていなくて、もはや公共施設を新しく作るなんてことは難しいと感じたところです。人口増となんだかんだと税収が増えているなかで発想がぬるいんじゃないかと思っています。
4.埼玉の民主主義の健全性を保つために
議会のとの関係も重要です。県議会は自民党が圧倒しています。そのなかで自民党の首長が選ばれたときに、誰が喜び、誰が問題解決が遠のくのでしょうか。原発推進決議を出したり、教育の自由に介入することをいとわない県議会に、その多数派の上にのっかる首長となったときに、議会と首長の緊張感がなくなるように思います。
上田知事の3期目が、野党過半数のもとで成果を挙げられたのは、議会との緊張感があり、行政も善政競争をせざるを得なかったからだと思います。貧困者対策、不登校児へのケアなど大きく前進した面があります。社会的な弱者の対策が、また昔のように精神訓ばかり県庁から降りるような状態にならないか心配です。
5.官僚機構のトップの応援は問題
相手候補の応援に、官房長官の菅義偉さんが北朝霞駅に応援に来たということですが、官僚機構のトップである現職の官房長官が官邸を留守にして地方選挙に介入してくるということが、不愉快でありますし、また危機管理としてどうかと思ったりもしています。私は社会党出身の官房長官、五十嵐広三さんを尊敬していますが、在職中に官邸を空けることは本当に例外的な場面でした。そこまでして官僚機構のトップが地方選挙に介入するということがどういう意味をもつのか、考えなきゃならないと思います。
6.民意を代表する人から選ぼう
政治業界のどうでもよい倫理観かも知れませんが、政治的には、テレビに出てくる人を担ぎ出せば、という広報戦略しかない、知事選挙をめぐる首都圏の政党の態度は良くないと思っていて、そのなかで埼玉県は過去、テレビに出てくる人を担ぎ出すことをしてきませんでした。その美風を残したいと思っています。
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