12/31 この一年ありがとうございます
もう年末です。
28日の年末最後の開庁日、今月末で退任となる田中副市長に、ごあいさつに伺いました。ゆっくり遅めではありますが、田中副市長が政策企画室長になって以来、基地跡地の市内の対立を解消し、朝霞市の市民参加や情報公開が進めてきました。そのことの感謝の意を伝えました。
やり残したこどはたくさんあります。
12月定例市議会の一般質問の報告まとめ記事がまだで申し訳ないです。お正月中にまとめたいと思います。
今年は色々なことに自信を失うことの多く、仕事の遅い一年でした。
最近、ようやくその状況を脱して持ち直しつつあり、一緒に作業した仲間から励ましの言葉をいただいたり、おしゃべりをしながら進むべき方向が見いだしたりできたりすることができてきました。人と話していくということが、何よりも力になったように思います。
こうしたことにおつきあいくださった方々には本当に頭が下がります。感謝しています。
また、静かに見守って応援してくださる有権者の方々にも感謝しております。
そんなことを感じる1年でした。
●昨年後半ぐらいから、本や新聞、資料などを読む集中力が続かず、テキトーなこと言っているのではないかと自分でイライラすることが多くありました。老眼だということが判明し、夏にはオーダーメイドで老眼鏡を作りました。このことで欲求不満のかなりが解決したように思います。
●今年読んだ本で印象に残っているのは・・・
・「民主主義の死に方」
今日のような民主主義の徹底がポピュリズムを防止できず民主主義が自死していく、プロ政治家としてのおかしなものを拒絶するセンスが重要というような内容。安倍政権が単なる権威主義じゃなくて、下からの排外主義や他人への不信感情をベースにした政治運動によって熱狂的に支えられていることから目を奪われてはならないように思います。
・牧久さん「昭和解体」
国鉄の分割民営化のルポ。労働界にいた者としては、勝ったときにこそ脇をしめる注意力が必要と思い知らされる本です。また、動労の化身、JR総連の脱退者が続出しているなか、国鉄の分割民営化の残課題を考える上で参考になりました。
・向大野新治さん「議会学」
衆議院事務局長の書で、議会運営の様々なルールや慣習、歴史をまとめて海外の方法などと対比しながら分析しています。議会制度ってこんなもんだという思い込みを相対化するのに役に立ちました。
・山本亨兵さん「実践例にみる公会計」
おとなり和光市での貸借対照表等財務諸表の導入などを柱とする公会計改革の実践の紹介。行政運営に関する本ではいつも議会がおいてけぼりで、優秀な職員とものわかりのよい市民しか相手にしていない改革論ばかりなのですが、公会計という行政内部の実践に見えてしまうこの問題を市民だけではなく議会も対象にどう改革したかということを示す、良書でした。
●映画は6本のみでした。
・「教誨師」
大杉連さんの最後の作品。死刑囚と対面する教誨師のシーンが続く。生と死を重く考える作品でした。埼玉県西部がロケ地のようです。
・「スターリンの葬送行進曲」
コミカルな面白さはありましたが・・・。ソ連共産党の権力層のドタバタと、独裁政党と文化、軍事との関係を関心持ちながら拝見しました。
・「日々是好日」
映画のように半年程度ではなかなか身に付かない茶道。師匠に聞いたらうちは月1回だからねぇ、と。なるほど。芸事を細く長く続けていくと、自分の人生の様々なできごとがそこに溶け込んでいく感じがよい作品。
・「武蔵野」
三富新田を守る農家の方々をドキュメントした映画。人の手が加わるからこそ自然が生かされる暮らし方に頭が下がりました。
・「ジェイン・ジェイコブズ:ニューヨーク都市計画革命」
ニューヨークの自然発生的に作られてきた街区を大事にしてきたジェイコブの都市計画の運動のルポ。再開発してキラキラしているビルより、ゴールデン街や川越ばかりに観光客が来るのはなぜか、と考えるのによい作品。
| 固定リンク
コメント