9/12 ブロック塀取り壊しに補正予算~市議会建設常任委員会
9月11日、12日と市議会の建築、道路、都市計画、公園、交通の行政分野を集中して審議する「建設常任委員会」が開かれて、2017年度の決算や事業の評価、補正予算、道路の変更など審議いたしました。
2017年度の決算審査では、おおむね事務は妥当だったものの、当初予算の財源不足から人命に直接関わらない建設事業にしわ寄せが来て、道路の修繕、歩道の整備、適格な私道の舗装要求などに応えきれていない実態が明らかになり、前年度の剰余金が出てくる9月の補正予算で事業化されているものが目立っていることが明らかになっています。
水道・下水道では、計画的な経営へのシフトが進み、下水道での企業会計導入が進められ、インフラ維持コストが減価償却費として明確になっていきます。これに対する資金的手当ができず構造的に市債が増加する体質になってきています。このことの対応策が課題であることが明らかになりました。たたしそのなかで私からは、値上げの話がくすぶっているが、ずっと値上げしていないからという理由だけで値上げさせろ、というのは1997年以降デフレ経済にある市民感情からは理解されない、と警鐘を鳴らしておきました。
余談ですが、水道・下水道のクレーム内容も確認させていただきましたがダントツに多いのは「クレジット決済させろ」というものでした。料金のうち3~5%も金融業者に手数料を払わなくてはならないので、そういう要求を多数いらっしゃって実現するにあたっては、独立採算の上下水道の運営では、多少の料金値上げの口実になります。コンビニ収納ではダメなんでしょうかね。
補正予算では、大阪北部地震の影響を受けて、建築基準法の基準で安全ではないとされるブロックの撤去費用の80%%助成、四中前の観音通線道路の最終段階の工事費用などが追加されました。ブロックの撤去費用の追加は歓迎すべきですが、再建費用はないことから年金生活者などが取り組めないこと、実施できるかどうかはともかく予算規模の問題などを指摘しました。また議会で議論が別れましたが、早急に対応するためにあくまでも提案通り時限対応であることを変えないことも明確に確認しました。
道路の新設は第六小学校の線路を挟んで向かい側の岡の畑地が宅地化されることからの市道認定、宮戸交番前の旧農道の隣地への売却にともなう市道の廃止などが審議されました。
最後に市街化調整区域にある自衛隊の汚水を朝霞市の下水道で受け入れることに関連する議案があり、従来浄化槽できれいにして越戸川に流れていた水がなくなるので、越戸川のカワモズクに影響がないか注意するように要請いたしました。
●2017年度一般会計決算では私と獅子倉議員が賛成討論を、2017年度水道決算、下水道決算、一般会計補正予算では私が賛成討論をいたしました。全議案、全会一致(総員)の賛成で委員会可決しています。
●建設常任委員会は、市長与党ではない議員が私1人というところで、ほぼ1人でツッコミを入れて議案の「ストレステスト」みたいなことを続けていかなければならないので、余裕がないところがあります。
これは大丈夫だろう、と思うようなことでも、思わぬチェック漏れがあっては議会は何をしていたんだ、となるので、多少疑り深い質問を繰り出していかなければなりません。昔、システム部門で働いていたことがありますが、深夜に納品されたシステムプログラムに、様々な負荷をかけてテストした思い出がよみがえりました。信じて使うべきと思い込んでいるものを疑い続けてとんでもない操作を考えては繰り出す、という作業はつらかった思い出です。
●委員会の補正予算審議ではブロック塀の撤去費用に関して、さらに予算追加と、再建費用の追加を求めて修正案を出すことを試みましたが、朝霞市議会は予算を各委員会に分割して審査する仕組みであるため、歳入項目が他の委員会にまたがることから、委員会提出を断念しました。そのことに納得できないものがありますが、他の道をさぐろうと思います。
●おとなりでは総務常任委員会が開かれていて、11日は2017年度決算の歳入項目と、議員の討論原稿を行政が書いていた問題で丸一日かかり。その審議が遅れ気味だったところ、12日は、15時には請願審査に入り、請願者が議会に来てもらっているからと、のこりの課題と、他の議案の審議がそれまでに終わらせています。余計なお世話ですが、「ストレステスト」という観点では大丈夫なのだろうか、と心配になっています。
もちろん請願審査で請願者を招いてお話を聴く、ということは大事なことで、議会改革の一環としたものです。
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