8/14 恐ろしいサマータイム
政府のトップがサマータイムをやるんだ、と言い始めてしまいました。今の政権のありよう、政治のありようから言って、もうこれは撤回されることはなく、マンセーマンセーとサマータイムに向けてどんどん進んでいくのだと思われます。
私は最初の職場がシステム部門だったので、日の変わり目、月の変わり目、年の変わり目に必ずコンピューターがトラブルを起こすのを見てきました。変わり目にシステムの起動の仕方が変わったり、データ量が変わったりして、トラブルを起こします。そんなことを見てきたので、コンピューターの時計がどのように動いているのかということを認識するのはとても気になるようになりました。
サマータイムは人間ががんばって2時間ずらして生活するだけでは済みません。ATMの起動時間、鉄道のダイヤや運行を管理するシステム、電力やエネルギーの供給制御、ありとあらゆるところでコンピューターの時計が制御していて、それらをすべて2時間ずらして調整できるか、調整して様々なプログラムがうまく動作するのか、本当に心配です。2000年問題とか、官庁での改元問題などと同じです。
2000年問題のようなシステム設計で想定していないことが追加されているので、もっと深刻な社会的混乱が引き起こされる危険も予感しています。改元問題みたいに、閉鎖された世界でのシステム制御の問題でもないことも心配です。
サマータイム言い出している人たちが、このコンピューターが何もかも制御している時代における制度に対する認識が全くないということが言えます。人間が頑張ればナントカなる、そんな認識しかないのでしょう。システム部門だけに過剰な負荷がかけてしまうのは、消費税の軽減税率などもそうです。システムを支える仕事のことが想像できなくて、よかれと思うだけの人とそれに迎合する細かい配慮をする政治家という立場でしかものを考えていない結果なのではないかと思います。
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