7/25 市の様々な分野での政策変更が議論される夏、傍聴はいかがでしょうか
主権者である市民のみなさま、みなさまに影響のある市の政策はどこで変更されているかご存じですか?
法律では、自治体の政策決定する場は、議会と行政の2ヵ所に定義されています。
基本的に地方自治法第96条に書かれていることは議会で決めます。予算、決算や、税金や土地利用など市民の権利義務に関係する条例、訴訟、大型契約案件をおこすときなどです。
単純に言うと、議会で決めるべきもの以外は、市長以下行政職員が権限にしたがい一方的に決めて運用する法律の建て付けになっています。
ただし、福祉や教育や公共施設の運用のように、市民に影響の大きい政策を、行政職員だけで勝手に決めてはまずいだろう、市民からも協力してもらう政策はあるだろう、というようなことで、行政の内部に審議会や委員会を設けて、専門家や利害関係のある団体の代表者、一般市民などを入れて、市のやろうとしている政策が妥当かチェックしたり基礎的な判断をしてもらっています。
そうした審議会・委員会がこの夏、相次いで開かれます。ご紹介しますので傍聴してみてはいかがでしょうか。発言はできませんが、専門的な資料を入手したり、ときに人脈を広げる機会にもなります。
平日日中しか開かれていないのが心苦しいところです。ただ後日、ほとんどの審議会委員会で詳細な議事録もネット公開されています。
審議会・委員会は、御用学者ばかり集めて行政の都合のよいことばかり言わせている、という印象も強くあります。本当にそうなのか、ご自身でご確認されるよい機会だと思います。
●教育行政施策評価会議
2018年7月25日(水)15時~ 市役所別館5階 大会議室
(1)平成30年度朝霞市教育行政施策評価調書の説明及び質疑応答
(2)朝霞市教育行政施策評価に対する意見等について
(3)その他
●オリンピック・パラリンピック競技大会支援実行委員会
2018年7月26日(木)10~11時 市役所別館5階 大会議室
(1)朝霞市オリンピック・パラリンピック競技大会支援計画及び実施計画について
(2)その他
●廃棄物減量等推進審議会
2018年7月26日(木)10~12時 リサイクルプラザ3階
※ごみ行政全体を審議する会議です。
(1)第5次朝霞市一般廃棄物処理基本計画の改定について
(2)その他
●産業振興基本計画策定委員会
2018年7月26日(木)15~17時 市役所別館5階 大会議室
(1)朝霞市産業振興基本計画における施策及び想定事業(案)について
(2)朝霞市産業振興条例(案)について
●子ども・子育て会議
2018年7月27日(金)10~12時 市役所別館5階 501会議室
※保育園、学童保育、幼稚園などに関する政策を全体的に審議する会議です。
(1)保育園保育料について
(2)平成31年4月に向けての保育園等整備について
(3)朝霞市保育認定利用調整基準表の見直しについて
(4)子ども・子育て支援事業計画の進捗管理について
(5)その他
●スポーツ推進審議会
2018年7月30日(月)14時~ 総合体育館 会議室
(1)平成30年度スポーツ事業計画について
(2)東京2020オリンピック・パラリンピックに向けた朝霞市の取組みについて
(3)第63回朝霞市民総合体育大会体育祭について
(4)その他
●児童館運営協議会
2018年7月31日(火)14時~ 総合福祉センター2階 会議室
(1)新児童館の管理運営、児童館危機管理マニュアル見直しについて
●国民健康保険運営協議会
2018年8月2日(木)13時~ 市役所別館5階 502会議室
※国民健康保険を経営する方向を協議する会議です。
(1)会長の選任について
(2)会長代理の選任について
(3)平成29年度朝霞市国民健康保険特別会計歳入歳出決算(案)について
(4)平成30年度朝霞市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)(案)について
(5)その他
●男女平等推進審議会
2018年8月2日(木)14時~ 中央公民館・コミュニティセンター 1階展示ギャラリー
(1)男女平等の推進に関する顕彰者の選考について
●都市計画審議会
2018年8月2日(木)15時~ 市役所別館5階 大会議室
(1)朝霞都市計画用途地域の変更について(朝霞市決定)
(2)朝霞都市計画防火地域及び準防火地域の変更について(朝霞市決定)
(3)朝霞都市計画地区計画の変更について(朝霞市決定)
(4)朝霞都市計画生産緑地地区の変更について(朝霞市決定)
●まち・ひと・しごと創生総合戦略審議会
2018年8月6日(月)14時~ 市役所別館5階 501会議室
(1)朝霞市まち・ひと・しごと創生総合戦略の効果検証について
(2)その他
●市内循環バス検討委員会
2018年8月9日(木)14~16時 市役所別館5階 大会議室
(1)内間木線社会実験について
●保育園等運営審議会
2018年8月10日(金)10時~ 市役所別館5階 501会議室
※保育園行政に関して詳細事項を調整する会議です。
(1)保育園保育料について
(2)平成31年4月に向けての保育園等整備について
(3)朝霞市保育認定利用調整基準表の見直しについて
(4)その他
●高齢者福祉計画及び介護保険事業計画推進会議
2018年8月30日(木)13~15時 市役所別館5階 501会議室
※介護保険と高齢者福祉に関する政策を総合的に審議する会議です。
(1)委員委嘱
(2)委員長、副委員長の選任
(3)第7期朝霞市高齢者福祉計画・介護保険事業計画の概要及び進捗状況の説明
(4)平成30年度介護保険制度改正について
(5)今後の会議スケジュールについて
●学校給食用物資選定委員会
2018年9月6日(木)13時40分~15時 溝沼学校給食センター2階食事室
(1)平成30年度10月分物資選定について
●上記、子ども子育て会議と保育園運営審議会の「保育料について」と「育認定利用調整基準表の見直しについて」が、その後議会に何が出てくるんだろう、と気になるところです。まだ何も説明をうけていなくて、この審議会・委員会を通ると、可決させることを前提で議会に出てきますから、要注意です。
●こうした行政内部の審議会・委員会に議員を送り出すということに、議会は議会、行政は行政とする地方自治法上の疑義を感じています。議会の決めですから私もそうした役割は引き受けていますが、本来は議会内でそれぞれの委員会などで専門的に調査して、チェックして、必要なら提言をするべきものだと思います。
●予算を縛る、自治体の計画の具体的な内容を、朝霞市では何ら議会にかけません。それを上記審議会・委員会で決めているからいいんだ、というのが朝霞市の行政側の論理ですが、まずいんじゃないかと思っています。他の自治体のように、地方自治法第96条第2項にしたがって、自治体の予算を中長期的に縛ることになる計画や、予算書ではさらっとしか書かれないのに実は膨大な事務量になるような計画、審議会や委員会の意思決定は市議会にかけるべきではないか、と思ったりしています。
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