7/21 市民にごみ焼却施設の和光市と共同で改築する考えが説明されました
6月定例市議会の前に、議員に示されたごみ焼却施設の改築を和光市と共同で進める、という考え方への変更の説明会が市役所本庁舎内であり、出席してきました。
15年間の間に分散されるとはいえ、年収400億円の朝霞市役所が、200億円を使う事業に説明会を行って、率直な意見交換をしたことは評価したいと思いますし、地味なテーマなのに、少なくない市民が参加したことはよかったと思っています。
その結果、和光市と「広域化」することに、大筋異論がなかったこともよかったのではないかと思います。
質問から出てきた市の話では、ごみ焼却施設について、
・1回目の改築は和光市、2回目の改築は朝霞市
・朝霞市として読んでいる財政効果、現時点での概算では、15年間で219億円から167億円(人口比で按分)と約50億円の節約になる
・焼却施設以外の施設のあり方も含めて、ごみ収集体制などはこれからの協議
・候補地の確保がいつも問題
・できるだけ早く改築したいが、用地交渉、都市計画の変更(2年)、交付金の申請、設計書作成、建築(4年)など積み重ねると10年先の話なり、まずは現在の焼却炉の延命化工事に入る
ということが明らかになりました。
今回の説明会の難点は、資料があまりにも貧弱であったこと。市が決めたことしか書いておらず、政策決定にあたって、どのようなメリット・デメリットがあってこの判断に至ったのか、どんな時間経過に進んでいくのか、何ら文書提示されませんでした。
その結果、参加者の市民からは、だんだん「言うこと聞け」モードになってしまったことが、もったいなかったと思います。
●今回説明不足とみられる点については、議会での一般質問等で確認していきたいと思います。
●私は財政効果から、和光市と共同でごみ焼却施設の改築は避けられない、と踏んで主張してきましたが、これまでは単独でやるという市から強く否定され続けて、この問題はタブーみたいに扱われてきました。結果、よかったけれども、当時の意思決定は何だったんだろうか、と複雑な思いです。
結果、私の言う通りになったでしょ、と思えばいいのですが。
●参加した市民からは「ごみを燃やすな」という主張がされましたが、朝霞市においては無理な主張だと思っています。もちろん、市民にはごみ行政についてあまりない機会なので自由に議論してもよいのかと思いますが。
今回は焼却施設が建設されても、炉は傷み20~40年で再び改築し続ける施設なので、まずは現実のごみ焼却量を想定して作り替えればよいと考えています。結果、処理量が減ればいいと思います。
今すぐには実現する可能性のない理想の話をからめすぎて、前提条件だらけになって、意思決定を複雑にしてしまうと、都内某市で起きているように、ごみ処理場を主体的に確保できず、結果として、遠い自治体に、さんざん嫌み言われて、割高な処理費用を払って、ごみを燃やしたり埋めてもらうことになります。ごみは主体的に始末できないと、自治体や地域の品格が問われますし、長期的には市民サービスを抑制して無駄なお金を使い続けることになります。
こみ政策全体の話は、「廃棄物減量推進検討委員会」というところがあり、どうしてもというならそこへの委員参加をする道をさぐった方がよいのではないかと思います。
●二酸化炭素排出は抑制しなければならないと思いますが、二酸化炭素を出さないために、お金がかかったり、さらになる有害な処理方法など、副次的に様々な問題を引き起こす手段を選ぶぐらいなら、光合成の力を借りることを選ぶべきです。原子力サイクルの開発コストに比べたら、はるかに安いのではないかと思っています。
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