7/18 市立図書館の評価をしました~図書館協議会。予約貸出のルールが1月から変更へ
18日午前、あて職の図書館協議会が開かれ、委員として出席いたしました。
市立図書館の運営に評価をすることと、予約貸出のルールの一部変更が協議されました。
予約貸出については、一部で懸念は示されたものの、現在の予約後2週間まで引き取りに来ないと取り消されるものを、1週間に短縮するものです。流れても他の人が借りていない本なら現場で貸出は受けられるので、実際に弊害があるのは、希望者が殺到する流行の本に限られるのではないかということで、最終的には異論がありながらも認めるという結論を出しました。
図書館の評価は、評価指標が「目標冊数の本を購入した」みたいな質も中身も問わない指標ばかりだね、という議論が多かったように思います。そのなかで、学校との連携、障害者への支援、外国人利用者への支援、議会資料の充実などが話題として出ました。
利用者の減が大きくなっているのが課題という状況ですが、子どもと50歳以上は増加、著しく低下しているのが18歳から49歳の層という報告もあり、現役世代向けの働きかけが必要という意見をいたしました。図書館のリピーターを増やすためには、単なる貸本業務から脱して、文学部系のイベントばかりではなく、図書館の活用法やレポートの書き方などの講習が必要ではないかとも申し上げました。
他の委員からは、選書を市民にさせてもよいのではないか、という意見が出て、司書としてのプロを信頼してほしいという答弁があり却下。それに対して私から、選書はともかく、市民と協働する事業を広げていかないと今のスタッフによる図書館でよい、という話はどこかで危機が来る、と申し上げた上で、フェアや映画会などの企画運営に市民をかませていく必要を申し上げました。
〈追記〉
校長会代表の委員さんからは、学校教育の年間計画とすりあわせて、フェアを開いたり、関連図書の学校図書館への送り込みをやっていただければ、というご提案もありました。
学校図書館だけでは解決しきれないことを、市立図書館と連携しながら、子どもの知的関心をさらに深掘りできるようにしていく役割が果たせれば、と思います。学校図書館の職員の資質向上や待遇改善などとあわせて、学校図書館の機能強化を市全体で取り組み、子どもの知的能力が向上すれば、将来、調査・提案能力のある人間になることで、社会や税収に必ず還元されるものです。
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