« 5/24 神谷大輔県議を悼む | トップページ | 5/27 14:30~市政オープンミーティング(議会の報告と意見交換の場)を開きます »

2018.05.25

5/23 入間市の交通再編と地域公共交通会議の取組をヒアリングしました

23日、入間市役所を訪れ、都市整備部さんから入間市の公共交通の再編と、それを動かした地域公共交通会議の運営のヒアリングしてまいりました。

入間市のすぐれているところは、地域公共交通会議がきわめて生産性の高い議論をしていることと、数字を見極めながら市内の公共交通の見直しに、バス会社やタクシー会社と連携しながら取り組んでいるところです。朝霞市も地域公共交通に関する政策は努力しているところですが、民営バス会社やタクシー会社との恒常的な協議体制がないため、どうしてもパスモチャージと市営のコミュニティーバスをどうするか、しか手を打てない状況で、これを打破するのが入間市の事例かなと思っています。

印象的だったのは、西武バスでさえ埼玉県内は赤字路線ばかりで、できれば都内の団地路線や儲かる路線に運転士や車両を集中させたい環境のなかで、なんとか都市計画道路の整備とともに既存バス路線の一部経路変更を実現したことです。これには利用者がどう動くかという数字での裏付けが重要だったと言います。
バス会社との良好な関係がないと、朝霞市でさえどうなるかわからない今後ではないかと思います。

わずか1年半で15回も開き、運賃改定、既存バス路線の経路変更、コミュニティーバスの再編成などを住民、事業者、自治体、警察等関連行政機関で話し合う「地域公共交通会議」の生産性の高さの背景に、委員どうしでの非公式なコミュニケーションが役に立ったということも確認しました。本当の意図を認識しあう関係性のなかで非生産的な議論が陰をひそめるのだと思いました。

ワゴンタクシーによるバス運行を始めていますが、あまり欲張らないスペックを設定すれば、朝霞市の狭隘道路しかない地区にも投入できるかなと思っています。ただし採算は厳しい。このあたりは、指定地域の移動困難者を福祉サービスの利用認定などとからませながらタクシー券を配ることとの効率性の比較次第だ、ということも助言いただきました。

ドアまでのお迎えなのか、バス停まで歩ける人までを対象にするのか、そのあたりの見極めも大事だということでバスを強化するなら割り切りが必要、という点も明確に示していました。

改革によってこの3ヵ月、利用者は微減にとどまっていて、経路変更を伴う改革やると3割減るという業界の常識からはまずまずの成果だということと、ワゴンタクシーの1路線は乗り残しを出して、タクシーによるチャーター便を追走させることもある、という状況です。

最後に大事なことで、バスは経営なのでどうしても割り切らざるを得ない。そのなかで議員さんからは個別要求ばかりが挙げられてくるが、どうやって理念を伝えて改革に取り組むかが大事なことと、交通政策に精通している議員が調整役をやらなきゃダメだという示唆を与えていただきました。

|

« 5/24 神谷大輔県議を悼む | トップページ | 5/27 14:30~市政オープンミーティング(議会の報告と意見交換の場)を開きます »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 5/24 神谷大輔県議を悼む | トップページ | 5/27 14:30~市政オープンミーティング(議会の報告と意見交換の場)を開きます »