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2018.03.23

3/23 特養の建設と教員の時間管理がいらないという県議会自民

今朝の埼玉新聞で、県議会の予算案は可決したものの、議会過半数を握る自民党と、3人の「改革」という会派が、附帯決議を可決して、県予算を含む特別養護老人ホームの建設と、県立高校の教員のタイムカードシステム導入が当面、停止されることになったと報じています。

予算を議会が厳しくチェックして、おかしなところを止めるという行為そのものは否定されるべきではありませんし、知事への対抗勢力が力を持っているというのは行政権の暴走を止めるのに大事なことだと思いますが、今回の止めた予算は、必要な予算です。
県議会自民は、特別養護老人ホームは余っている、というのが論拠ですが、県内でムラがあるのではないかと思います。土地の安い県北はがんがん施設が作れて「余っている」のかも知れませんが、県南はそもそも施設がない、家族介護もしにくい生活環境。県南の自民党の議員は誰を向いて仕事をしたのでしょうか。朝霞市でも特別養護老人ホームの入所待ちが120人以上います。少し減ったぐらいです。保育所待機児童が始まった頃も少子化だ何だからいらないと議論して、今とても難しい問題になってしまっています。

タイムカードシステムの導入を止めたこともひどい話で、教員が教員としての仕事の質を上げられないから十分な休息時間を作りましょう、というのが自民党政権のもとでも進められた「教員の働き方改革」のはず。その第一歩は県教委が使用者として時間管理しなければ、労働安全衛生上問題があるということで、実施不可避で、「教員はもともと奉仕業」(埼玉新聞に掲載された提案者田村議員のコメント)などとイデオロギーをふりかざして、人を育てる仕事をこのまま介護や保育が今みまわれているような不人気職場にするつもりか、と聞きたくなります。

一日も早くこの附帯決議を解消する決議をあげて、県民を人質にするようなことはやめてもらいたいものです。

●12月には原発建設推進の意見書を出している埼玉県議会。来年は県議選ですが、市議選以上に低調な県議選の結果、こんなセンスの議員が選ばれているのかも知れません。選ぶ方の責任が問われているような感じがします。

●あわせて賛成したのが、「無所属改革クラブ」というところなのですが、ここに所属する1人の議員が立憲民主党の集会によく参加して、リベラルな主張をされています。こんな話にまんまと乗るのかとがっかりしています。

●3月定例市議会でも教員の働き方改革や夏休みの短縮をめぐって、公立学校の教員の労働問題が話題に。そのなかで教員組合との交渉を、教育委員会は「話し合い」と言い張り、あくまでも交渉と認めないスタンス。地方公務員の場合、労使交渉の結果を役所の側が遵守する義務は負わないけれども、労使交渉は応じ誠実に交渉しなければならない立場。不当労働行為と言われかねない危険な答弁だと思いながら聞いていました。

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