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2017.12.08

12/7 持ち家を握って離せない日本社会の住宅政策の病理を聴く

Dscn99397日夜、景観と住環境ネットワークさんが主催した「岐路に立つ「古、遠、狭」の大規模分譲団地」というテーマで松本恭治先生の話を聴いてまいりました。松本先生は、分譲マンションや団地のコミュニティーに入って経年的にフィールドワークをしてきた方です。高齢化と住宅の問題で、非常に参考になる話を、漫談調で抱腹絶倒で聴かせていただきました。

私が言い続けている朝霞のマンション問題に、さらに違う切り口ができたみたいです。
今の朝霞市の220棟の分譲マンションが、築50~60年になる2050年頃までに、高齢化や相続に対処するスキームを作っておく必要がありそうです。近隣のマンションとの協同組合を形成しながら集約、解体のスキーム、筐体が築100年ぐらいまではもちそうなので、人を入れ替えを誘導していく仕組みなどが必要なのかと思いました。

神奈川県内のマンションコミュニティーと管理業務を必死にやってきた団地でも、高齢化によるコミュニティーの崩壊、担い手の空洞化に耐えられない、という事例を紹介しながら、以下のような指摘をされていました。

・日本人はいつまでも持ち家に住むことで手入れがされずに家を一代で老朽化させてしまう。
・体力・気力に限界がある高齢者。高齢化したマンションにコミュニティーなんかできませんから。
・団地は空き家が以外と少ない、小規模の分譲マンションが後から入る人がいなくて危ない(朝霞には団地が少ない割に分譲マンションは220棟あります)。
・高齢になればなるほど持ち家率が高いのは日本の異常。先進国は住宅が社会保障になっていて、高齢になると持ち家を処分して住宅保障を受けながら狭くて、利便性の高い賃貸公営住宅に引っ越していく。日本には住宅が社会保障なんて考え方を言ったら、否定はされないけど…。
・高度成長期の団地は住宅すごろくで9%の転出入があったが、今は1%。
・築30年ぐらいまでのマンションは敵が外部にあり団結できるが、それ以降は内部の「敵」に悩まされる。管理組合のもめごとは警察呼ぶぐらいの元気がないと、じわーっと潰れていく。
・老朽マンションを救っているのは、空き家をまとめて買い上げて管理組合を乗っ取り、バリアフリーなどの加工を強引にやってリフォームさせて、処分価格を上げる善良な地上げ屋。ただ善良と悪質の線引きが難しい。
・コミュニティーづくりに苦労されて、いいものも作られるが、住んでいる人の歴史は変わっていく。つくったコミュニティーは永久だと思うな。ないときはないと割り切れ。
・管理組合の仕事に、内部の人に金を出すようになったら終わり。そのうち金もらってもやらなくなる。年数の経過とともにやることの増大とともに気力と体力がなくなるからだ。
などなど、これまでの定説みたいなことを裏切る話ばかりでした。

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