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2017.11.02

11/1 予算は取ってきていませんが…猫の避妊手術をめぐって

201709広報あさかの11月号に、市議会の議案質疑で、補正予算に突如盛り込まれた猫の避妊手術助成のことに質疑しています。
これをご覧になって、政策実現のお礼のメールをいただいたのですが、それは誤解なので説明をしたいと思います。
私も地域猫の活動をしている団体からアプローチをいただいて、何とかしたいとは思っていた案件ですが、この予算化は私の頭を越えて、市長与党系の議員の働きかけで実現したものと思われます。お礼はそちらにしていただきたいと思います。

予算化されたことは喜ばしいことなのですが、急に出てきたものなので、活動している団体が求めている、地域猫にしていくための効果的な政策になるかどうかの確証が得られず市の姿勢を問いただしているものです。

野党系議員の言う政策が実現することなど稀にしかありません。そういう意味で無力ですが、出てきた政策に対して、それを実行する行政に緊張感を持たせて、政策が政策たる形をなしているのか質しながら、本来、地域が求めている課題への解決に近づけていくことも大事な役割です。

本来、新しい市の事業は、昨年から始まった5カ年の総合計画で位置づけるのがベスト、それができないときには毎年秋に締め切られる事業実施計画で位置づけて、新年度予算に入れるのが必要条件です。
総合計画の策定では、スローガンみたいなものはていねいな検討がされ時間がかけられましたが、細目にあたる個別の事業の採否について、十分な市民参加も、審議会での詳細な検討もなく、議会の審議対象にもならずに決められてきました。地域猫活動はその前からスタートしていますから、その結果こうした政策の漏れが発生しているとも言えます。

国や県の押し込みでもなく、市民の生命維持や生活環境の急激な低下につながらない市の単独事業の追加は、単年度ごとに事業実施計画に盛って、他の予算との調整をきちんとやりきって、それで新年度予算で乗せていくべき事業です。
急な押し込みをやるとどういうことが起きるかというと、捻出する予算額にあわせて政策が矮小化されて実現してしまったり、予算不足の年度には簡単に切られるということが起きます。

猫の避妊手術をしながら猫を適正数にするためには、初動で地域を決めて、市民活動団体と協働しながらある程度徹底的に手術できるぐらいの予算を使わないと、予算不足で避妊できなかった猫が、野良猫を殖やしてしまいます。そして一定頭数以下に抑制して、市民が迷惑だと感じない程度になれば事業の終期です。
その計画性がないと、結局は予算のムダ遣いになったり、その結果として、財政の帳尻が合わなくなり始めると、事業打ち切りみたいなことになりかねません。

今回の猫の案件も、そうしないために、
・地域猫にするための政策としてなっているのか
・計画的な避妊手術の計画があるのか
・野良猫の駆除から頭数抑制と放牧による地域猫に政策転換していることが市民に認知されているのか
などを質疑しました。
この質疑応答で、補助金をつけて仕事しています、という水準の事業ではなくて、政策としてきちんとやらせる、という補強になっていくのではないかと思います。

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