9/27 堅調な財政運営を評価~9月定例会が終わりました
9月定例市議会が27日、議案に対する討論・採決を行い、閉じました。
最大の議案である、2016年度の決算には、無謀な投機的支出がなかったことと、決算結果が好調で、ベッドタウンの自治体の西東京市が資金繰りの指標として設定している、財政調整基金(自由目的積立金)が標準財政規模の10%という数値をクリアしたことから、資金繰り面の不安の解消もめどが立ったこととして賛成しました。
また、第四小学校跡地利用に関して、1000人規模のメーカーの研究施設がやってくることの準備として、土壌汚染調査や土地鑑定が焦点となった補正予算には、猫の避妊手術補助金の新設や保育園の処遇改善費の取り扱いに注意点を指摘して賛成しました。
その他市長提出議案のすべてに重大な問題がないとして賛成いたしました。
また、市民団体から出ていた、国保税を引き下げることを求める請願は、実行できる保障がない、国の制度設計を見直してもらうしかない、として反対、子ども医療費を国が負担することを求める請願は、ナショナルミニマムとして子どもの医療を保障することが必要として賛成しました。
🌑9月定例市議会は、決算審査で市役所の仕事を点検する機会なので、是々非々主義の判断をする私にはとても大量の書類と格闘します。決算書のほか、事業評価、監査人意見書、外部評価、内部統制、福祉を中心とした詳細な内訳、要綱、さまざまな一般的な資料など、積み上げると2㍍近くなります。
🌑第四小学校の跡地利用は、基地跡地の緑地を購入して守っていくこととリンクしているので、土壌汚染調査や土地鑑定の必要性を認め、私は賛成しました。また、無害だからと空いた土地にはマンションばっかりできる朝霞市に、職場ができるということは大切なことではないかとも考えています。
一方で、反対された議員の主張する、土地の賃貸借契約を議会に通さないのは問題、という指摘も首肯できます。地方分権をふまえて、いくつかの自治体で、政令で定める議決基準を引き下げて、実質的な内容にしている事例もあります。また、これが売却であれば議会にかけざるを得ないのです。
企業名と研究内容が明らかになって、市の重要な財産をどう処分するか、ということを間接民主制のもとでの最高意思決定機関である市議会に諮るのは当然ではないかとも思っています。
賃貸の可否の前提として避けられない土壌汚染調査と土地鑑定をめぐって議会で攻防戦をしなければならないのは、話の本筋から外れすぎるように思います。
また、第四小学校の跡地利用は、都市マスタープランの改正で、基地跡地利用とワンパッケージで出て、私などはその資金が基地跡地の土地購入資金と説得されてきました。その収入は、きちんと基地跡地利用のための基金に積んで、買い取りや基地跡地に必要なものを建設する資金としていくことが必要です。
🌑猫の避妊手術助成は、ここ1年、野良猫の保護活動をする市民活動団体が活発化をしたことを受けての補正です。ただ残念なのは、全体の不幸な猫の数をどう減らしていくかという計画や数値もなく補助金を先行してスタートさせたことです。3~5年程度の野良猫の寿命と、1年間に1匹のメスが25匹殖やす可能性のある猫の生態から、不幸な猫を減らして、適正数で地域猫としていくためには、初動で避妊手術をきちんとやっていく必要があります。中途半端に初めても政策効果が上がらない可能性があります。
また、野良猫を駆除から減らして保護していく政策は、市民にとって生活環境行政の大きな変化です。そうしたことの周知も重要だと考えて、賛成しつつ指摘いたしました。
🌑保育園の処遇改善に関しては、国の予算の対応です。1階部分として、2%の賃上げがあり、これには異論がありませんでした。もう1つ、保育士の能力評価をして能力の高い人を賃上げする意図だとは思いますが、5分の1の保育士を人事発令して4万円の加算、3分の1を5千円の加算とする補助の活用となっていますが、チーム労働である保育士現場に分断をもたらすこと、中小法人の保育所ではなかなか難しいこと、賃金表の確立という公平な人事処遇には扱いが難しすぎる補助金であることから、執行権のところで慎重に運用することを求めて賛成しました。
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