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2017.07.20

7/20 わくわく号の改革が10月から

6月の定例市議会で、朝霞市のコミュニティーバス・わくわく号の改革が10月からスタートすることが明らかにされているが、14日の検討委員会で詳細が明らかになっています。

取り寄せた資料では、検討委員会報告書の改革提言35項目のうち、見送りは台数を6台から7台に増やすことの1項目、実現に向けての検討を継続する(当面保留)は13項目、条件が整い次第実施が2項目、その他が10月から実施されます。

主な変更点
【膝折溝沼線】
・栄町のルートを四中前の「観音通線」からイイダ前に変更。新たに「栄町三丁目」「栄町市民センター入口」バス停を増設。
・わかりにくい本町関係のルートを整理
・北朝霞駅からわくわくどーむへの直通を廃止(無料のりかえ券で対応)
・朝夕に膝折5丁目・北朝霞駅間などの区間運転を行い、乗り残し問題への対応を行う。
(膝折5丁目バス停は、朝霞駅方面からの6:50、7:55、9:06の間に、7:22と8:27の始発を追加)
※この区間運転の追加はよい工夫だと思いますが、北朝霞駅から膝折5丁目に送り込む回送運転の一部営業運転をすれば保育園送迎等に活用できそうな感じはしています)
【根岸台線】
・バス停の増設(実施済)
【宮戸線】
・始発・終点を1本除きわくわくどーむに変更
※北朝霞駅起終点でなくわくわくどーむ起終点となることで、わかりにくく、バス停によってはわくわくどーむで分断されるので、利用率が低下すると心配するところがあります。人口密度も高く、駐車場などのインフラが弱い地域なので利用者の発掘が可能な路線だと思うのですが…。
【内間木線】
・北朝霞駅・内間木公園間の幹線と、内間木地域の循環バスとの分離
・循環バスは無料
・幹線部分は経路を朝霞市斎場・博物館立ち寄りに変更。
【全般】
・運賃改定は消費税10%改定のときに実施し、同時に割引制度の実施
・北朝霞からわくわくどーむへの乗り継ぎ割引を実施
など。
・北朝霞駅の乗り継ぎ時間の調整はかなり困難ですべての時間で十分な対応は難しい
ということも明らかにされています。

台数の増加がなかったので、本数の増加は、乗車率の少ない区間のカットや大回りのルートを短縮化した効果と、通勤時間帯の区間運転の実施で捻出した、運用面の改善による1路線数本程度にとどまり、利用者のニーズとして高かった、おおむね30分間隔の運行の実現はできませんでした。また都内のコミュニティーバスで採用されているようなパターンダイヤも実施できませんでした。
宮戸線は、ほとんどの便の起終点が「わくわくどーむ」になったことで、宮戸地区から北朝霞駅に行くのに反対側ルートを利用することが難しくなり、駅利用者には、反対回り路線が使えず、利用できる便数が半減する案となっています。とくに宮戸のわくわくドーム寄りの地域は、北朝霞駅に大きく迂回するルートとなり、バスを利用する意味を見いだせるのか疑問です。
事前調査で、北朝霞駅・朝霞駅を中心に利用者は利用して、駅をターミナルにする運用をすべき、という結果にもとづいた提言がぐらついているように見えます。

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2017.07.11

7/10 保護者制裁論で充溢した保育園政策の議論~保育園等運営審議会で18時以降の追加保育料が決まる

10日午後、朝霞市保育園等運営審議会が開かれましたが、その提案のあまりにもずさんさ、あるいは困った人への想像力が欠けた内容に、唖然としながら傍聴していました。

今後、7月28日10時からの子ども子育て会議での意見聴取を経て、8月21日頃に開かれる保育園等運営審議会で決定となりますが、内容は
1.18時以降30分ごとの「延長保育料」の導入(2018年度から)
2.希望順位が下がった保育園でも兄弟姉妹が同園になるようにする処理のとりやめと点数加算の導入
3.市内在住で市内勤務の保育士の優先入所の点数加算
の3点です。1点目は昨日の会議で、経済的弱者に配慮することなどを付帯決議として決定してしまっています。

市外通勤者にペナルティーを科す内容ですし、困った状況にある人ほど大変な思いをするものです。また審議会の議論も感情論に任せる内容があり、あまりにも当の利用者が聞いたら唖然とする話もありました。
そもそもの目的が不明確なまま提案した行政の稚拙な対応も、保護者制裁論のような議論が横行する結果となった上、一部については決定にまで至ったということに、朝霞市の保育行政に絶望的な感情を持ったものです。

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2017.07.10

7/10 前職の先輩が政治家に~奈良市議選で阪本みちこさん当選

20170710sakamoto_tosen2奈良市議選、朝6時に開票が終わって、私の前職の先輩「阪本みちこ」さんが3551票で上位当選できました。応援してくださった方々にお礼申し上げます。
20170710sakamoto_tosen1これまでの仕事ぶりから、議場を通じて、コツコツと政策畑の議員として取り組まれることと思います。
浮つかず、基本をきちんと押さえた選挙だったと思います。結果をきいて嬉しい限りです。

20170710maemiki那覇市議選があり、議会改革や自治体学会で親交のある前泊みきさんの当選、自治労女性部副部長時代にお世話になった宮平のり子さんが、仕事で間接的にお世話になった徳島県三好市の黒川市長が当選されてほっとしています。

●先週からどよーんとした絶望的な深緑の霧が晴れたような感じがしています。東京の選挙が異様なんだと改めて認識します。

●奈良市長選も、市民派受けしそうな乱入候補が出ていましたが、現職が逃げ切ったようです。現地で事情を聴くと、挑戦者の政策が焦土作戦みたいな内容で、火葬場や市民病院をめぐって大混乱にならずによかったのではないかと思いました。

●安倍政権の支持率が急速に低下しています。第二次安倍政権の驕慢は太平洋戦争より長いんだ、と改めて感じました。何やっても許される権力主義も支持率が高止まりしていたからこそ。みんながこれでいいのかと思い始めたときに権力主義はいつまでも続くものではないんだと思います。

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2017.07.06

7/6 いったい保育料は誰の許可を取って値上げするのか

保育園の保育料の値上げ、体系変更を検討する、「保育園等運営審議会」が10日14時~朝霞市民会館、保育園や学童保育、子ども関連施策を全体的に検討する「子ども子育て会議」が28日10時~朝霞市役所内で開催されるという案内がされています

●来年度からの保育料の改定に向けて議論が始まっています。税収が横ばいなのに保育園運営経費が逆ざや構造で毎年急伸するなか、持続可能な保育園財政ではなくなっていると見ています。私も値上げせざるを得ないと思うところがある一方、仕方ないものだからこそ、当事者たちの意見をある程度は吸い取って、保育所に関する費用負担全体の調整と緩和が必要だと思っています。

そのためには、まず、預けている、預けようとしている保護者が「この値上げなら仕方ないよね」と思うところまでもってくことが必要で、さらに言うなら、「この値上げをすることでここがよくなるよね」といううところまで持っていければ120点だと思っています。

ところが役所は、保育サービスを「負担付き給付」という概念で処理できてしまいます。何かというと費用負担を条件に費用以上のサービスを提供することをいい、そのことは一方的な給付契約の変形なので、費用負担する人の声など聴かなくてよい、という法的な位置づけです。
さすがに、今どき、それを前面に立てて、役所が勝手に保育料を改定する、などということはよろしくない、という考え方に立つので、様々な審議会や会議で意見聴取をしています。

ところが保育園の運営の様々な条件を決定する「保育園等運営審議会」は、保護者代表委員が入っていません。これはこれで問題です。
そこで市は保護者世代の委員がいる「子ども・子育て会議」に議論を付してくれているのですが、保護者が職場を出てきにくい時間帯に開催時間を設定して、結果として欠席する保護者世代の委員が少なくありません。6月市議会でも昨年の市議会でも何度も問題として取り上げているのに、また次回も、午前10時~12時開催で予定が公表されていました。これでは都内通勤している保護者委員など、午後からの出勤は微妙で、休みが丸一日になってしまい、子どもの病気による有給取得などで休暇取得日数に余裕のない委員さんは、なかなか出席できません。
午後に出勤しようとする保護者世代の委員は、会議の終了時間が延びるのを回避しようと、発言を慎む傾向があります。保護者世代の委員が発言できている場面があまり見られません。

保育料値上げは避けられなかったとしても、他の費用負担と調整したり、値上げをする対象を変えてみたりして、様々なチューニングは可能なはずです。それを保護者の納得性を探りながら前に進むべきなのに、保護者世代の委員が発言しにくい、出席しにくい運営をしたら、ただサイフに手を突っ込まれて、値上げされた被害者意識しか醸成されません。
それでは自治も、地域の共同性も育まれない。ただのお客様意識、役所にものをいうときには結果を要求するだけ、という市民を育ててしまいます。それでいいのでしょうか。

●近隣市の「子ども・子育て会議」の開催は、土日にしたり夜間にしたり、保護者世代の委員が出やすいように様々な工夫がされています。

●先ほども、値上げは必要だと思う、と申しましたが、手続き論がおかしければ、とてもとても賛意を示すことはできません。人のサイフに手を突っ込むことを一方的に決めることに加担するからです。民法改正で約款の不利益変更は同意が必要という改正が行われています。そういう時代背景のなかで、値上げはきちんと手続きを踏むべきです。

●保育料値上げの議論を始めているなか、市内民間保育所への保育士の待遇改善の独自補助が検討が始まったことが市議会の答弁で明らかにされています。それはそれで結構ですが、保育士が辞める理由が経済的理由だけではないし、短期間で退職していく保育士が少なくないことも問題です。お金を出すということだけではなく、保育士の定着対策や、保育の現場で現場では解決しきれない問題が起きているときに相談できる仕組みを整備しないと、マネジメントができずに短期間に保育士が辞めていく保育園に、ザルで水を撒くような補助金になりかねません。

●世間では誤解されていますが、子育て世代の増加は市町村財政にプラスに寄与しません。持ち出しだらけの状態が続きます。いま、全国の自治体では子育て世代の獲得合戦をしていますが、育てた子どもや子育て世帯の定着がない限り、今の保育財政の負担構造では、その市町村が育てるコストを押しつけられるだけ、という仕組みになっています。

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2017.07.05

7/5 ヤメロヤメロ言っても地方の話だから

自民党も民進党も、都議選の敗退を受けて党首ヤメロという話が盛り上がっていて、それぞれの政党の非主流派だけではなく市民運動家や学者まで言い出していますが。私は辞める必要がないと考えています。

東京都知事選挙のときもそうですが、都議選も、地方自治体の選挙であって、国政選挙じゃないと貫くべきです。また候補者の公認推薦権、議会での会派構成、都議選の政策決定権はすべて地方組織の問題で、全国政党の党首が責任負えるとしたら、街頭演説などの応援の努力と、議会の論戦などを通じて党勢をつけることぐらいでしょう。裁量もないのに責任を負わせるところから、政治の無責任主義が蔓延するんです。茨城県議選も統一選じゃないときにあり、いつも民進党は議席獲得に苦慮し惨敗し、自民党天国を容認してしまっていますが、これって中央政党の党首の責任なんですかね。
いくら東京とはいえ、東京だからってその範囲を超える責任論を展開させるのは、事大主義です。
どうしても党首に責任を負わせたいなら、東京都の選挙に関しては、地方組織から権限を剥奪し、陣笠代議士がガバナンスする全国政党の本部が、公認推薦権や政策決定権を取り上げるべきです。

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2017.07.03

7/2 安倍首相のやりたい放題の状況は止まったものの~都議選終わる

応援に入った東京都議選が終わりました。
私の応援した武蔵野市の松下候補、小金井市の漢人候補、町田市の今村候補の3人は全員敗退しました。また当選してほしいと表明したなかでは、板橋区の宮瀬さんの当選にとどまりました。
応援してくださった方々にお礼を申し上げます。

●自民党が大敗し、安倍首相が何を言っても許される環境は崩壊したことは歓迎しますが、一方で、まともなことをしてきた人材が雁首並べて落選してしまった今回の東京都議選には、本当に残念な思いをしています。

●私の応援した候補たちは、おそらくそれぞれの地域で、仲間の市議や支持者を増やして組織をつくり、運動としてはやることをやりきった選挙だったのではないかと思います。それが、流行の政党の候補だというだけで、経歴も、何をしたいかも、ときには事務所の住所すら公開していないような候補を相手に敗退してしまいました。最近の選挙というのはそういうものなのかと思ったりしたものです。
社会現象をめぐる議論が消え、職場と学校以外人間関係がバラバラになっている今の大都市部では、メディアで政党イメージの形成に成功したところだけが、何をしても勝つという選挙になりつつあるのではないかと思っています。その影響は国政だけかと思っていましたが、都議選もそうなってきています。

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2017.07.02

7/2 政策力を育てていただいた先輩が奈良市議選に~阪本みちこ候補の当選を願う

2017sakamotomichiko朝霞市以外の選挙のことばかりでもうしわけありませんが、きょうから奈良市議選がはじまりました。

奈良市議選に立候補している「阪本みちこ」さんを応援していますが、私が前職の労働組合の地方組織の職員で、私が担当した、保育政策や非常勤職員の制度、機関紙の関係など、それぞれの場面で担当を一緒になることが多く、多くの問い合わせをしていただいたため、私自身が育つことができました。大切な先輩です。
実務者として非常に有能で、判断力もあり、このたび、市議会議員に転身なさるということで、ぜひ当選を勝ち取ってほしいと思います。

3週間ほど前、阪本さんの選挙準備の手伝いや対策のアドバイスで、奈良にお伺いしています。

●薬師寺と唐招提寺の門前という素晴らしい環境の事務所でしたが、6月定例市議会の合間を縫って訪問したので、観光している余裕はありませんでした。

●期せずして、都議選とともに応援している女性候補のイメージカラーはオレンジ色ばかりです。

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2017.07.01

7/1 議論をする都議会への改革への一票を~都議選、あす投票

都議会議員選挙の運動最終日になりました。あすはただ有権者の審判を待つ日になります。おとなりの県ですが、東京との経済的依存関係や自治体の業務に関する影響が強い朝霞市にとっても、関心の高い選挙です。

さて、私は、
武蔵野市選挙区 定数1人 松下玲子さん(民進党・元職2期)
  都道によるまちの分断、浪人中に発見したこと、人にやさしい都政をと訴える最終演説(1日19:45~吉祥寺駅前)
小金井市選挙区 定数1人 漢人あきこさん(無所属・新人・元小金井市議)
町田市選挙区 定数4人 今村るかさん(民進党・現職3期・町田市議)
さんを重点的に応援しました。また、
小平市選挙区の斎藤敦さん(民進党)、
板橋区選挙区の宮瀬英治さん(民進党)、
練馬区選挙区の菊地やすえさん(生活者ネットワーク)
もオススメしていました。

松下さんは、中央市場の移転をめぐって党の方針に反して反対し、さまざまな制裁を受けるなかで、前回都議選にごくわずかの票で惜敗、なんとか議席復帰を勝ち取ってほしい候補です。子ども虐待や児童養護施設のこと、表現規制の問題などにも取り組んだ、一本気の政治家です。

漢人さんは、無所属市民派議員の首都圏でのリーダー的存在でした。きょう、元自衛隊レンジャーの井筒さんの応援でも語られましたが、質問の仕方、問題意識の持ち方、有権者の対話などを無所属議員に教えたりしながら育ててきた人材で、都議会に入ってもよい仕事をすると思います。

今村さんは、社会福祉法人の運営に携わりながら、障害者運動や子育てに関わる支援策などを取り組んだ政治家です。政局中心の今回の選挙のなかで、選ばれるべき実務者ですが、今回の選挙情勢のなかで大変な闘いをしています。あと一歩です。

実務ができて、怒るべきときに怒って問題提起ができ、有権者のところに歩み寄っていける政治家が、大事ななか、どうしても政局的対立に埋没しがちです。くどいようですが、政局だけになったときにこそ、良心的な中間派が議会というところは必要だと思っています。

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7/1 知事に是々非々の態度を取る議員がある程度必要~都議会の問題と議員の選び方

東京都議選の運動はきょうで終わりです。他県のことですが、給与所得を通じて経済的な東京への依存が強まる朝霞市の議員として、また、近隣自治体の政治家どうしの交流でも気になることが多くあります。
今回、都政を刷新するチャンスだと思いますが、一方で、流行に飛びつく選び方しか考えていなければとんでもないことになると思っています。古い体質の人たちの影響力は削りつつも、健全な中間派を選んでほしいと思っています。そのことを以下つらつら書いてみました。

●知事恭順派(都民ファースト・公明)でも、知事対決派(自民)でもないとすると、民進党、都民ファーストや自民の推薦を受けない無所属、共産党ということになると思います。共産党に関しては他に選択肢がなければ選んでいただいたらいいと思いますが、留保するところもあります。

●都議会は、1990年代中頃から、自民公明が圧倒的に議席を占め、それから知事と行政が好き勝手できるシステムができるようになったと思います。議会の監視機能が全然機能せず、オリンピックも豊洲も議会が性悪説で審議することもなく、いけいけどんどんと既成事実が積み上げられてきました。議会の改革がたちおくれ、権限強化をしないままでした。民主党が議会で多数派を取ったときも、都庁の膨大な予算配分の関係で、民主党の一部もその体制に組み込まれていったと思います(そこに尻尾振っていた人たちが今回、民進党が古いと出て行って都民ファーストの会に移籍した民主党都議のなかに少なからずいます)。民主党都議団のまとまりのなさというのも背景には、自公に対決すべきか、いやいや実をとるべきかということが派閥抗争みたいなものと相まって続いてきたことにあります。
都議会の運営の異常さは、塩村あやか都議のインタビュー記事に出ています

そうして、都庁と癒着した議会のありかた、知事のやりたい放題の体制が、猪瀬、舛添両知事の辞任の原因になっています。そのときに政治を建て直すには、知事を変えることとともに、議会を強くしなければならないのが都庁の課題ではないかと思います。

しかし、今回の選挙の世論調査では、知事は変えたけど、議会は相変わらず知事に翼賛する都政ファーストの会の議員ばかりが優位にたたかいを進めていることをうかがわせます。都議会に、新しい血を一定の量入れることに意味がないとは思いませんが、それが都知事の言うことに何でも賛成する議員ばかりが、半数以上の勢力を取ったらどのようなことが起きるのでしょうか。

結局元の木阿弥みたいなことが起きて、都政ファーストの会と公明党が、議員報酬と公用車の台数をちょこちょこ削っただけで改革を終わらせ、知事の追認機関として都議会を再定義することになりかねません。議員は行政から自立できず、都知事与党に入って、都庁にすりよった人でないと、都庁の利益配分に預かれない。23区に関してはハード系の事業が、区だけでできず都にやってもらうことが多いので、都庁に逆らって予算編成に議員が関われないと、選挙区の区議たちに迷惑をかける構造。そんななかで、緊張感のない都議会をつくるとまた同じことが起きます。

議会に重要なのは、健全な中間派の存在です。二大勢力は、重要政策や首長の政治姿勢をめぐって賛成・反対と激しく対立します。そのなかで、どちらの方に理があるのか判断し、ジャッジしていく勢力がある程度の数で必要です。

議会改革の観点からも中間派の存在は重要です。議会改革が進んだ自治体を見ていると、議会の勢力がほどよく多極化しているところが多いです。いろいろな政党・会派が合意形成しないと、自治体の運営が停滞してしまうからです。ほどよく多極化した議会では、多数派が少数派を圧倒して押し切るという乱暴な運営ができなくなります。行政もすべての政党・会派に公正に中立的に接しなくてはなりません。
そういうところから、どこかの誰かが勝手に決めた政策に、都民が振り回される事態がなくなるのではないかと思います。

●ということは、朝霞市議会でも健全な中間派が存在しえないなかで、天つばみたいな話になります。私も、役割としては中間派のつもりでいますが、どんなに市の出す政策に、自分のイデオロギーを排して判断しようとしても、どんどん「あっち側」に追いやられている感じがしています。低い投票率のなか、どうしても中間派が選ばれる構造がつくりにくいこと、先日の「5区(中選挙区のエリア)議長会」での山梨学院大学の江藤教授がこの当たりの市議の報酬の低さを指摘していましたが、中間派として振る舞いそうな人が市議に転身しにくいということがあるのだと思います。

●歴史的に批判の多い1994~1998年の「自社さ」政権ですが、この時代に情報公開制度が進んだり、介護保険制度の創設が決まったり、政府と政策の被害者との和解が進んだり、金融機関の破綻スキームが作られたり、男女平等政策が進んだり、戦後膠着し続けた政治課題が解決されました。このときも、自民党と新進党が激しく対立するなか、弱小勢力であっても、社会党とさきがけが中間派として政策を動かした歴史があります。

●また、衆院選になったら都政ファーストの会は自民党を応援するという約束もあるようです。都政ファーストを選んでみたら、都議会で自民党と手と手を組んで、昔と同じことを始めた、ということにならないように注意も必要です。

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