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2017.07.03

7/2 安倍首相のやりたい放題の状況は止まったものの~都議選終わる

応援に入った東京都議選が終わりました。
私の応援した武蔵野市の松下候補、小金井市の漢人候補、町田市の今村候補の3人は全員敗退しました。また当選してほしいと表明したなかでは、板橋区の宮瀬さんの当選にとどまりました。
応援してくださった方々にお礼を申し上げます。

●自民党が大敗し、安倍首相が何を言っても許される環境は崩壊したことは歓迎しますが、一方で、まともなことをしてきた人材が雁首並べて落選してしまった今回の東京都議選には、本当に残念な思いをしています。

●私の応援した候補たちは、おそらくそれぞれの地域で、仲間の市議や支持者を増やして組織をつくり、運動としてはやることをやりきった選挙だったのではないかと思います。それが、流行の政党の候補だというだけで、経歴も、何をしたいかも、ときには事務所の住所すら公開していないような候補を相手に敗退してしまいました。最近の選挙というのはそういうものなのかと思ったりしたものです。
社会現象をめぐる議論が消え、職場と学校以外人間関係がバラバラになっている今の大都市部では、メディアで政党イメージの形成に成功したところだけが、何をしても勝つという選挙になりつつあるのではないかと思っています。その影響は国政だけかと思っていましたが、都議選もそうなってきています。

●自民党の大敗の結果に、首相が出てきて談話もしないというのがまずまずいんじゃないかと思います。選挙で勝った政治勢力に、追認するような世論が形成される傾向がありますから、放っておくと、世論も人材もますます逃げていくような気がします。

●民主党政権の失敗以降、中間左派のブランディングが全然できていないというのも指摘できると思います。民主党の失敗を言われるばかりで、次の時代の構想がないし、古い縁をたぐり寄せるしかない、という感じでした。

●私が出自の生活クラブ系の生活者ネットの対応は最悪だったと思います。どうしても通してほしい候補に渡世ファストにすがって推薦をつけ、それ以外の候補は見殺しのような結果になりました。その協力関係はまともに議論もなく決まったと聞きます。私でさえ山内れい子さんの当選の報に悪い感情しか起きませんから、当の会員のなかではもっと大変なことになると思います。社会構造の変化にどこまでこのグループが残れるのかと思って見ています。

●連合東京に関しては、私の関わった選挙では、ほとんどお見受けしませんでした。聞こえてくるのは渡世ファストへの移籍をプッシュしたの、あるいは逆に移籍した議員に反発した労組がその後始末に追われ本命の候補の応援にまともに入れなかったとか、推薦を取り消されたりそれをさらに取り消したり、そんな話ばかりでした。
労組が政治参加する必要があるのか、そもそものところを問われるような展開だったと思います。候補者陣営に具体的なメリットを感じさせないとただのノイズになる危険性を感じました。

●民進党は、戦略が全くなかったのが敗因です。私の関わった選挙では過去どの選挙をも上回る力量で選挙をしていました。都議選に向けての戦略が固まらず、野田幹事長の温情らしきもののちらつかせに揺らぎ、小池知事との関係も協力するのか反発するのか決められませんでした。主体的な判断ができていなかった。離党しなかった残った人たちが勝手に走るなかで、都議会中間派としての売りが選挙の構図が決まってから明確になってしまったように思います。
その迷走する民進党都議団の惨状を作った人たちが、最悪のタイミングで移籍して、民進党の評判を下げて、渡世ファストで楽々上位当選をしているのを見て、なんとも言えない気分になるものです。

●躍進した、渡世ファストは恐怖政治でも敷かない限り、党内が大混乱になるのは時間の問題だと思います。東芝労組のいいなりの議員が、清く正しいかがやけ系の議員とうまくやっていけるわけがないし、新人議員の選ばれ方を見ていると嫉妬とライバル視が入り交じっている複雑な世界が、ポストや小池の愛情獲得合戦で混乱することは目に見えています。政務活動費をめぐってはいろいろあるでしょう。過去水ぶくれした政治勢力はみんなそうです。
そのなかで、西東京市選挙区の桐山さんは、私が初めて選挙事務所の事務局長をして市議にした人物です。当選をお祝い申し上げたいと思います。

●あと今回敗退した自民・民進両党の責任問題ですが、都議選は大きな選挙ですが、一地方選挙に過ぎません。党首級が責任を負うべきものではありません。自民党はともかく、民進党は中間左派のブランディングができていない問題はあるにしても、戦略のダメさは、都連執行部と改選前の都議団「東京改革議員団」の運営にあると思っています。
自民・民進両党とも、あるかどうかわからない中央の責任論をする前に、衆議院議員選挙への対策をきちんと取り組むべきだと思います。

●政治は踏みとどまったもの勝ちです。理念もくそもなく、ただただ個人崇拝に寄りかかっている政治勢力が長持ちするとは思えません。
私の応援したなかで敗退した方々は諦めず粘り強いたたかいを僭越ながらお願いしたいと思っています。

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