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2017.06.27

6/26 市議会定例会終了・考えさせられる修正案

26日市議会定例会が終了しました。市長提出全議案が可決で、私はすべての議案に賛成しました。
なお、根岸台の都市計画から外れる地域にかぶせられる新たな地区計画の条例には、焼却炉を持つ店舗と葬祭場を上乗せして規制を加える修正案が出ました。
意義はわかるのですが、何の住民からの要求の声もなく、住民への説明もなく、デュープロセスを経ていないということで、法的にも政治的にも問題があるなと思って修正案には賛成しませんでした。

一方で、具体的な建設構想が出て問題になってから法的規制をかけると、国立市であったように市役所や市長に巨額賠償の訴訟が起こされ、裁判所は、自治体を敗訴、市長に損害賠償を認める判決を下しています。そのなかで、住民が困ると思うものを先取りして地区計画で規制しておいた方がよいところがあります。
私は討論で、朝霞市における、市内各地域における迷惑施設とは何か、ということのコンセンサスづくりが必要で、それにもとづく規制・誘導策が必要と申し上げました。

私の関心ある政策分野である保育園は、最近、迷惑施設ということで意見が対立している自治体があります。余談ですが、先日も、応援に入った都議選で、待機児童対策を声高に叫ぶ都知事与党の候補の宣伝カーに、保育園新設をさんざん妨害した地元市議が同乗してマイクを握っていました。そんなぐあいです。
葬祭場の是非も、人によりけりです。昔は自宅や公民館でお葬式をあげていましたし、今も分譲マンションの集会室には葬祭の申し込みがあったときには、利用が優先される規定を持っているところが少なくありません。人の死を悼み送るということは、人間が感情を言葉にする動物である以上、避けられません。その場はどこかに必要です。だからといって近所に、知らない人のお葬式で毎日たくさんの人が歩かれるのはイヤだ、というのは年齢の高い人たちの感覚からは耐えられないというのもわからないではありません。
何がイヤなのか、何を受け入れていかなくてはならないのか、まちづくりで考えて行かなくてはなりません。価値中立だからと、高さや容積で地図塗りしているだけの規制では、質の高い地域づくりというのは難しい時代に入っているのだと思います。そしてこのことは国レベル、県レベルでは難しく、市町村かそれ以下のエリアで、議論によって形成していくしかないものです。

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