7/7 参院選、少しでも自民党の議席を抑えよう~政治腐敗の防止と話し合いの政治へ
参院選も終盤戦、ネットは選挙の話ばかりなのにその上塗りですみません。
10日の投票日までには必ず投票に行ってください。朝霞台駅周辺では、期日前投票所の朝霞台出張所が圧倒的に便利な地域もあります。そういう方はうまく9日までに期日前投票をお済ませくださることをオススメします。
なお、期日前投票所を含めて投票所は、投票所入場券がなくても、ご本人を証明できれば投票できます。
●私は、いつも非自民の政治選択をお願いしていますが、今回はさらに自民党の暴走が、改憲とか危険な道になるという危機感とともに、政治腐敗や政治家の暴言の温床になり始めているという問題意識をもっています。
埼玉県選挙区では、民進党の大野もとひろさんを応援しています。中東問題研究所の研究員として、安全保障や外交を実務的に取り組める稀少な価値を持つ国会議員だと思います。共産党候補と公明党候補が激しいつばぜり合いをしているなか予断を許さない状況です。
比例代表選挙は、野党候補のなかから政党名ではなく個人名投票をお願いします。比例代表は3分の1の個人名投票した人たちが当選者を決めます。とくに民進党は多様な考え方の人がいる政党なので、考え方に近い候補に個人名投票することが大事です。
私は3人の方を紹介しています。
①自治労時代の職場の上司で、公務員非正規労働のことや、地方交付税の財源確保に取り組んだえさきたかし(江崎孝)さん(民進党)をにおすすめします。昨年9月の平和安全法制の委員会強行採決に徹底的に抵抗をしてもいます。
②市民活動や市民参加に関心のある方には、市民活動やNPO、NGOの活動しやすい環境整備や、市民参加を推進するための国の制度改革を進めてきた大河原まさこさん(民進党)をおすすめします。安倍首相が民主党政権をこき下ろしてうまくやっていられるのはほとんどの政策を官僚に丸投げし、自治のしくみや当事者参加をすっ飛ばしているからです。官僚が何でも決める政治に戻さず、身近なところで物事を改善できる社会づくりをする必要があります。
③がんばっているのに社会的評価の低いサービス業労働者の生活する環境改善のためには、かわいたかのりさん(民進党)をおすすめします。長時間労働を強いられているのに、サービス業労働者に対応する社会サービスの整備や、社会的発言力は低いままです。
④どうしても社民党に投票したい、という方には、党首の吉田ただともさんを紹介しています。野党の接着役として自らの当落を二の次に走り回っていました。また父の郷里の大分・臼杵の人であり、村山富市さんの後継にあたる方です。大事な議席です。
●その他、私は票を持っていませんが、東京選挙区では小川敏夫さん(民進党)、千葉県選挙区では小西ひろゆきさん(民進党)、三重県選挙区では芝博さん、北海道選挙区では徳永エリさん(民進党)、鉢呂よしおさん(民進党)、秋田選挙区では松浦ダイゴさん、沖縄県選挙区では伊波洋一さんを応援していただけたらと思います。
●投票用紙が書き換えられる、などとデマを回している人がいますが、日本の開票スピードでは携わる職員が票の書き換えなんかできる時間はありません。安心して投票してほしいです。
●参院選の、比例代表選挙の個人名投票は良くない選挙制度だと思います。
「政党より人」という選び方が大好きな日本の選挙では、誰が当選するか、を指定できる個人名投票はいいことだ、というリクツになります。しかし、現実には、各政党から何十人、全体では200人ぐらいから出てくる比例代表の候補者から、個人名投票する人は3分の1ぐらいの有権者しかいません。
個人名投票を動員して、当選にこぎつけられるのは、20万票を1800自治体で獲得するわけですから、一自治体100~200票を組織化して投票させる仕組みを持つ団体に応援された人が、相当な有名人しか当選させられません。私はこの選挙の本質を「巨大な村会議員選挙」と呼ぶのはそれです。1998年までの比例代表選挙では、アイヌ民族の萱野茂さんのような人が参議院議員になれましたが、今はまず当選がムリです。障害者団体からも何回か挑戦がありましたが、惨敗しています。
障害当事者が全国で何百万人いる、と言っても、その人たちは、障害者政策に取り組む他の政党に刈り込まれた上に、さらに当事者の家族の関係で同じ政党の組合や業界団体出身の候補者への投票で削られ、さらには不可解な個人名投票という制度を説明してきちんと投票させる運動員が全国津々浦々にいないわけですから、そのような結果になってしまいました。
人を選ぶはずが、組織を選ぶことしかできない結果になっている逆説です。
政治的には、比例代表は本来、政党の考え方を選ぶ制度で、政党の総合力を評価するものです。ところが個人名投票の制度が、政党を選ぶ選挙なのに、個々の議員からすると当選するためには政党の総合力なんかじゃなくて、議員個人を選んでもらうよう、総合力をそぐ方向に力学が働きます。
今の国会が、提案と合意形成の場となるように、統合に向けて仕事をしてほしい、と多くの有権者が思っているのに、ますます分裂要因を作っているだけのこの「個人名投票」という制度、やめてほしいものです。
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