6/15 都知事選が税金の無駄なら、首相の任意解散の衆院選はどうなんだ
舛添都知事が辞任に追い込まれました。私も以前の仕事でメディアスクラムを受けたことがあるので、メディアが世論を一方に煽っていくことには恐ろしさを感じています。
その結果、都知事選になるわけですが、都知事選の経費50億円が無駄だとか言う人がいます。あれだけ混乱状態になるように一緒になって悪い、悪い、ヤメロ、ヤメロと大合唱して、正邪というより統治的に知事ができなくなって選挙となったら無駄ということが全く腑に落ちません。
また、任期途中の選挙が税金の無駄というのなら、衆議院の解散はどうでしょう。内閣不信任をつきつけられて解散したのは戦後4回だけ、任期満了に至ってはたったの1回です。あとは追い込まれたとか事情はあったにしも、衆議院議員の4年の任期を満たさず内閣総理大臣が好きなときに解散しています(不信任なき解散を私は違憲ではないか、と考えています)。
これが税金の無駄遣いと誰も批判してきていない。むしろ民意を問うことはすばらしい、と首相の任意解散を歓迎し、そこに追い込む政局作りが野党の任務であるかのような誤解が蔓延しています。
さらには、2014年の総選挙と、今夏目論まれた総選挙に関しては、政局打開の必要性が何一つない解散で、行政権の長による、国会議員への恫喝の役回りをしています。ここの税金の無駄遣いをきちんと批判しなければならないと思います。
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