5/20 横路孝弘さん、後継にバトンタッチへ
衆議院議員で元北海道知事の横路孝弘さんが今期限りで引退することを表明したというニュースが飛び込んできました。
私が20歳のとき、統一自治体選挙で初めて飛び込んだのが、横路さんの知事選の選挙事務所であり、その後参院選、衆院選、再び知事選と北海道にいる間、大型選挙のたびに横路さんの後援会とともに選挙をしたので、強い寂しさを感じるとともに、北海道の政治風土を次の世代らしく継承していくための引退だと思って、前向きに受け止めたいと思います。
初めて経験した選挙は、3期目への挑戦で、戦列の整わない自民党推薦候補を相手に、支持率60%の大名選挙でしたが、運動員は、連日数千通の後援会加入届提出者への郵送物の発送、線上にある道議選のテコ入れ電話かけなど、下っ端なりにハードな選挙でした。
横路さんの選挙に飛び込んだから、障害者運動に接点ができたり、北海道の生活クラブ系の政治運動に関わったり、最初の会社でもその経験を社長に面白がられたり、いろいろ広がるきっかけだったと振り返っています。
後継者の決定はこれからということですが、横路さん、北海道の民進党はじめとする政界、労働界が、最も横路さんらしい理念を継承しながら、未来に向かっていくことが体現できる方に継承されれれば、と願っています。
●今回の決断を迎える前に、最後の衆議院議員選挙となった2014年、強い逆風のなかでも横路さんが小選挙区で当選できたことは良かったと思っています。民主党→民進党の流れではとかく世代交代を煽る文化がありますが、大物議員のやめどきの美学というものがあると思いますし、周囲もそれに向けて演出していくことが、次の総選挙でも求められるのでしょう。
●横路さんの功績は、知事当選以降、炭鉱閉鎖や国鉄分割民営化でじり貧だった北海道の中道+左派を再生させて次の世代のやり方を見つけ出す象徴として活動されたことではないかと思います。もちろんそれを支えた北海道の現在民進党に至る政治の流れを支えた多くの方々の、手と足と頭を使った努力の賜物ではないかと思っています。
●選挙のときには、配偶者の由美子さんとの語らいが楽しかったことを思い出します。
●北海道で体得した政治的な感覚というものは、埼玉あるいは首都圏に広げても政治活動に3割ぐらいしか役に立たせていないなぁ、と反省していますし、無理にそのまま適用できるものでもないと思っています。強く言えば、こちらの政治風土のの方が自由さや多様性が少ないと感じています。北海道の政治運動は、いろんな勉強をしていて未来を考えるために面白い材料がたくさん得られました。
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