12/17 議長選で考えておくことの一つ
今年2月に、朝霞市議会の議員研修でお招きした会津若松市議会の目黒議長が、「自治日報」12月11日号のコラムを書かれています。
あすから始まる新市議会の冒頭の、議長選をめぐって考えさせられるものがあります。もう執行部に招集かけているので、多分、今回は指摘が活かされないのではないかと見られます。
記事から
「私は機会があるたびにいろんな議会に「貴議会では議長選挙の時、執行部側は全員出席していますか?」と聞く。推論だが、全国の約8割以上の議会はそのようだ。さらに「なぜ出席しているのですか?」と聞くと、多くの議員は「???」で、質問の意味すらわからない様子。議場に首長がいるのは招集権者だからで、それ以外の人たちは「説明員」として議会側が出席を要請して着座している。
議長選挙の時に説明員が必要ですか?という問題。
さらに、臨時会の時でも提案関係部署以外、つまり定例会のように執行部側全員そろっている議会が多い。
私はこのような議会にいつも言っている。「本会議場に出席している執行部の人たちは、庁舎内で一番高給取りの方々ですよ。その人たちを、用もないのに呼びつけて拘束するというのは、税金の無駄づかいではないですか。私が住民なら怒りますよ。」と。」
記事おわり
なぜ、という問いかけは、目黒さんが朝霞に来たときにも(懇親会)で言われています。議会改革の担当分野ではなかったにしても、それを活かせず慣習の見直しをしてこなかった私は反省です。
4年前に、開いたり閉じたりなかなか進まない議長選にどうして部長級職員が全員出席しているのだろう?議長選って議会の自治的問題であって「説明員」である部長にどう展開しようと責任はないよなぁ、と思いながら見ておりました(当時の議会事務局長に、おしゃべりのなかで、議長選に何で部長級がいるんですかね、ぐらいは話したと思います)。
誰と誰が組み、議長は誰か、副議長は誰か、監査委員は誰か、各常任委員長は誰か、各会派のバランスはどうか、ということに頭はいっぱいになるのかも知れませんが、考えておくべきだと思います。
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コメント
いつも楽しみに拝見しております。
私はある市に国の役所から出向して、市議会ではひな壇に座っております。当市でも議長選を含めて全ての本会議に議場説明員(全局長)の出席が求められます。国会の委員会では役人は答弁がある議員の質問だけ出席なので、着任当初は答弁するわけででもないのにただ座っていなければならないことに戸惑いました。行政委員会の事務局長などは会期中一度も答弁なくずっとただ座ります。
事前に調整した原稿を読みあうだけのやり取りを聞きながら、この時間資料を読んだり構想を練ったりできればどれだけ市政の役に立つかと思わざるをえません。こんなやり方でも許容されるのは、やはりたいして忙しくないということなのでしょう。
忙しければいいとは思いませんが、霞が関では時間が何より貴重な資源だったので、この無駄な慣習にはため息が出るばかりです。
会津若松の議長さんのようにコスト意識を持って問題として捉える地方議員が増えることを望んでいます。
投稿: 通りすがり | 2015.12.18 17:51
なるほどー。一市民として勉強になります。
ちなみになんで今日はこんなに遅くまでやってたのですか?
2日に分ければ、大量に残ってた職員の残業代も払わずに済むのに、、、。
投稿: あさか道中 | 2015.12.19 00:01