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2015.10.19

10/19 対立候補がいるのに問題の多い現職市長が再選されるのは市民の問題

他市のことで申し訳ありません。
所沢市長選挙の結果は、圧倒的大差で現職が再選されました。

現職の藤本市長は、航空自衛隊入間基地に隣接している学校のエアコン設置を、自らの教育観だけで頑なに拒否して住民投票までもつれこむ結果をもたらしましたし、保育園政策でも、わずかな待機児童解消のための政策がために、育休退園を強行するなど、多くの保護者を不安につきおとしながらも、結果は再選です。

強い安倍政権の自公推薦候補だからという説明づけもできますが、そういう候補は首長選挙の多くで敗退しています。今回は対立候補が出てもいました。にもかかわらず問題の多かった現職市長が大差で再選されたということは、子どもに関する市長の判断のおかしさが問題になったにもかかわらず、機会を生かせなかったということです。所沢市で現職市長に問題だという対抗勢力の側に、民主主義をどうとらえていたのか、と問わざるを得ません。

エアコン設置でも保育園の育休退園問題があっても、投票率が低いのです。投票率が低いということは、選挙に行った多くの人が、しがらみがある人たちだけだったということですから、保育園を必要としたり学校の改善を必要としている保護者世代が投票に行っていないということなんです。結論はいろいろ求めているのに、数少ない選択のチャンスを行使しない観客民主主義の問題を、子ども政策では時折、感じています。

●所沢市の保育問題でいうと、裁判闘争に依存することの問題はここにあると思います。
官僚的な裁判官のお裁きによる正邪を決める闘争になって、民主主義の自治的側面がとばされてしまいます。保育園政策は、正しい正しくないだけでは動きません。財源を調達や園の土地、事業者や事業者が雇うスタッフまで何とかしていかなくてはなりませんし、保育園を使わない保護者たちの嫉妬みたいな感情にも向き合わなくてはなりません。そうしたことは、正邪の争いではなくて、合意形成の世界ではないかと思うのです。
当の保護者たちにとっては、正邪の問題ですから、どうしても裁判闘争に全力を挙げてしまいます。でももっと大事なのは誤った政策決定をした現職市長をどうやって市役所の司令塔から外すかということではないかと思うのです。そのチャンスが目前にあって、もちろん当事者は現職市長に入れなかったと思いますが、もっと広い人たちに現職にNOをつきつける仕組みを考えなきゃダメだったんだろうと思います。

●もちろん、市長選の候補者の擁立にまとまりがなくて、野党側が乱立したことも敗因として指摘せざるを得ませんが、それでも差がつきすぎています。藤本市長に問題ありという側の、争点集約ができていなかったと思えます。

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