9/17 デタラメすぎる強行採決にショックと福山哲郎さんの演説の感動と
17日は安全保障法の審議を、断続的に自宅や議会控室で作業しながら聴いておりました。
参議院特別委員会の採決のシーンは、規模はともあれ議会人としてショックでした。早速共産党の小池晃参院議員が取り寄せて公開していますが、議事録は記録停止のまま(自治体議会では暫時休憩)の状態で、採決の手続きが行われ、委員会を通過したことになっているのです。
そのシーンも、従来の強行採決なら、委員長が野党議員と奪い合いながらマイクを握りしめ、どんな採決をしているのか音声になっていましたが、今回の強行採決は、与党議員が委員長を囲い込み、壺のような状態のなかにいるなかで、与党筆頭理事が壺の中から声を聴きだし、与党議員と、与党になびいた次世代の党や、日本を元気にする会の議員などに、祭のわっしょいわっしょいみたいな仕草を示して立ったり座ったりしていました、何に対して採決されているのかは、与党筆頭理事以外わからないという前代未聞の採決シーンでした。
市議会議員になって、採決でトラブルに遭遇したり当事者になったことがあります。自治体議会の採決の手順はとても厳格で、記録が不明確な採決が有効になることはありません。そのことで煮え湯を飲まされる思いで謝罪され、トラブルの収拾に苦しまれた同僚議員もいました。
今回かかっている議案は、自衛隊員を中心とした人の命に関わる話です。ゼニカネなどトラブルがあったときに補償できるような問題ではないはずです。
私は左よりの政治関係者のなかでは、珍しく自衛隊を積極的に肯定してきました。保育園の保護者仲間にも自衛隊員がいて、私のことをとても大切にしてくれています。そういう人たちに思いを馳せながら、安全保障法案を見てきました。
何が賛成で何が反対なのかわからないような採決で、彼らの人命を危険に近づける法案の採決をしてほしくなかった思いがあります。
あまりにも憤怒がおさまらず、会合と会合の間、「オールあさか」の街頭宣伝にゲストとして参加してきました。
●一方、その前段にあった、鴻池安全保障法特別委員会委員長の不信任案の福山哲郎参議院議員の提案演説、各議員の討論は良かった。口が悪いツィートには「生前葬」と表する人がいたほど、鴻池委員長への野党議員の愛情と、こんなことになってしまった引責を訴える不思議な展開でした。
提案者の福山哲郎議員の演説は、もらい涙をもらうような演説でした。48分頃からは、
「(自民党の先輩議員が言うには)国会の混乱はすべて与党の責任なんだ、福ちゃん覚えておけ…それは私が官房副長官をしたときにそれが目の前に広がりました…野党は数が少ないから議論をするのが言論の府の仕事です…それが混乱するのは」という演説に涙が止まりませんでした。
●私が特定の政治家に対して心情的な評価をすることをめったにしません。いつも行いと言論で評価してきました。肯定的に評価するときは、客観的な事象に対して評価しないと個人崇拝になる、と思っているからです。
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