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2015.04.29

4/29 4年間全く発言しない人たちがトップ当選している

朝霞の話ではありません。
大阪、奈良の一般市議選でトップ当選している維新の議員のうち少なくない数の議員が、議長だったわけでもないのに、これまで4年の任期の間、全く発言していない、という話を次々に聞きます。
「議会発言数最下位の議員がトップ当選の不思議」国民投票・住民投票情報室
この状況に、友人の関西の某市の議員の方が「一発言あたり数十万、割高な買い物」と断罪されていて、なるほどと思いました。しかし1回も発言していないと、割り算不能で「計測不可能」という結果になるはずなんです。仮に1回でも発言すれば、たちまち数千万円に上がるのでしょうね。

関西の市議選なので何人も維新の候補者がいるはずで、同じ維新で議場で発言をした人は当選順位が低いというのでは、その自治体の議会や議員のモラルは崩れますね。議案に向き合ったり真剣に議論するより支持者まわりしていた方がよい、ということなのでしょうから。

確かに売り物は人格。商品力より営業力という世界という面は否定できない。個人を選ぶ選挙の功罪です。

●発言回数より質という面もありますが、質は発言を繰り返せば上がります。発言をするためには調査しますし、発言すれば反応が返ってくるので稚拙な発言をすれば恥ずかしい思いをして次への改善につながるからです。

●一般市議選では、共産党が大躍進、公明党が堅調、自民がそこそこという状況に対して、民主と維新が地域によってぱっくり結論が分かれたような感じがしています。関東では、守りのたたかいの上でそこそこ善戦したのではないか。関西は相変わらず壊滅的状況が続いている。一方維新は、関東においてはみんなの党などとともに新興政党がみな苦戦をして淘汰と言われる状況になっているのに対して、関西においては維新一つが気を吐いているような結果だったと思います。
自公共以外の主要政党の選択肢として、関東での民主が今も選ばれ、一方、関西ではスキャンダルが続出しながらも維新が選ばれている、政治文化の違いを感じてしまうのは私だけでしょうか。

●今回の統一選のなかで、議員の能力は一般質問より議案への質疑だ、とおっしゃる方がいてなるほどと思いました。選挙では提案力が問われるので一般質問ばかり力が入ります。それも大事ですが、行政が首長以下束になって練りに練って提案してきた議案に問題意識をぶつけ、矛盾点がないか、実行時の問題はないか、問いただし、最後に賛否を決めて理由を話す、かなり大変な作業です。私も、出された議案に問題意識をぶつけて運用改善などが図られたときには、議員の仕事の面白みを感じます。
投票率の高低に、議員が何してくれたという話しがありそれも大事ですが、そもそもこうした受け身の仕事が大事でそれをきちんとやりこなすことは、思いつきを提案する以上に大事なことだと思います。

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