3/18 朝霞市の良さを未来に残すために~保育・交通・未来へのまちづくりで一般質問を終えました
18日の市議会本会議で、通算14回目の一般質問で登壇しました(写真はありません)。
保育園と学童のオーバーフローの問題に、技術的な課題を担当部長にといただしたところ、市長にはそのためのバックアップを明言しました。緊急事態の対応は、市長の明確な意思が重要でひとまずほっとしました。
わくわく号の改革は、結果現状の仕組みを強化する改革にとどまったものの、検討委員会の運営、パブリックコメントの対応など検討過程のていねいさを称え、残課題を確認いたしました。どのバス会社に委託していくのか、はあとぴあに通所する知的障がい者の輸送に関して残課題と確認しました。
東上線の問題では、便数の対策を求めました。通勤者が議会にあまりいないので私が伝えるしかありません。今後予想されるTJライナーの増便には、周辺時間帯の減便や減速による混雑対策や、人が溢れる池袋駅の改善なども求めることを答弁として受けました。
飛行機の航路の下になることに関しては、国に説明会開催をさせることが報告されました。ただし県副知事が朝霞や和光の上空に航路を設定することを必要と頭越しに受け入れを表明してしまっていることは、問題です。夏の知事選を通じて問うことが必要だと思います。
地方創生の人口維持に関しては、朝霞市としてもお産の場を誘致して、その周辺サービスなどを整えながら安心のお産環境をつくって行くことに取り組まないか、と持ちかけたところ、重要な課題であり、産院や助産院が進出したら取り組みたいという答弁になっています。
学校の名簿が廃止されてしまって同窓会が開けるのか、ということなども聞いています。
詳細は「続きを読む」以降ご覧ください。
【保育園の課題】
Q.保育園の3歳児の不足はどのくらいで、どのように解決するのか。
A(福祉部長).待機児童は36人だが他施設等に入ったり、求職中の方で、今の勤務を中断せざるを得ない方は3人。この3人は定員緩和等の対応で何とか既存保育園に入っていただけるようにして救済したい。
Q.読み間違えの原因は、内閣府の係数の問題ではないか。
A.新制度になって認可外での弾力的な対応をしていた部分が少なくなって溢れた。定員構造も途中で少なくなる設定が乗り切れると思ったらダメだった。
Q.未就学児のうち、保育園利用者の比率は。
A.34%になる。
※首都圏のベッドタウンではたいてい25%程度で、朝霞市は高い方になります。共働きの人が多い自治体に変わりました。
Q.5年の猶予がある2歳→3歳の連携園設定を早期に実現しないと、不利な小規模保育に預けている保護者が二十に不安を感じるではないか。
A.連携園は早期に取り組みたいが、地域などうまくマッチングができないので猶予をいただいている。これまで小規模保育の増設が課題だとしていたが、定義している子ども子育て事業計画の見直しをしたい。
【放課後児童クラブ】
Q.放課後児童クラブのオーバーフローは遠藤議員が取り組んでいるが、私からはその緊急対応として行われる「ルーム」について技術的なことを聞きたい。担当職員は校長OBとシルバー人材センターからの派遣と聞くが、経験はあるのか。
A.ないので社会福祉協議会の学童で研修を行う。
Q.わずか1ヵ月もない研修で大丈夫か。日々の運営実務などは経験が必要。社会福祉協議会から派遣や出向をしてもらうべぎてはないか。
A.職員配置の強化で人材育成に追われている社会福祉協議会も派遣できない状況。
Q.公的な福祉団体である社会福祉協議会として自施設のことだけでよいのか。
A.どうしようもない状況。いろいろ相談した結果だ。
Q.「ルーム」は土曜日やらないというが、夫婦ともに土曜勤務のご家庭はどうするのか。
A.制度が違うので断念した。
Q.既存の学童保育も土曜日は満杯ではないのだから受け入れられないのか。
A.受け入れない。
Q.小3~4の1学期で退所する児童が多い。同級生と遊びたいなどが理由だと聞く。そうすると放課後児童クラブには出口戦略が必要。学童保育から退所した子どもが何をしているかも政策課題。プレーパークや青少年協議会や子ども会などの育成が課題ではないか。
A.児童館政策をがんばっていきたい。
Q.それでいいのか。ところで市長に。保育の整備に取り組んでいるが、新規の保育ニーズではなく、仕事を継続できなくなるような事態に関して精一杯対応することを確認したい。
A(市長).待機児童ゼロは私の公約である。そのなかでも今回のような事態はできる限り取り組みたい。
【地方創生】
Q.策定は総合計画策定と重複業務ではないか。
A(副市長).地方創生には地方創生の課題がありそうなので、せっかくの策定費用で何か取り組みたい。
Q.20年30年の未来を考える仕事になるのではないか。そうすると一般的な庁内検討だけではなくて、若手職員の将来構想を自由に考えさせる機会ではないか。
A.どうするか決めていないがそれも参考に、政策企画室で考えたい。
Q.人口政策では、保育園などの子育て支援策ではなくて、出産から取り組む必要があるのではないか。お産のできる場の確保に取り組まないのか。
A(健康づくり部長).お産のできる場の確保は重要。進出する場合は取り組みたい。
Q.公費でやる必要もなく誘致やヘルパーなどの周辺産業の整備に保健事業をかませて総合化する必要があるだろう。地方創生で必要なのは自分のまちという意識であるが自治基本条例の検討は。
A(副市長).検討したい市民が集まって当初混乱していたが、徐々に順調な動きになっている。勉強会なども質が上がっているようだ。
Q.私もそう認識しているが、若い市民とどう一緒にやるかが課題。
A.何か考えていきたい。
【上空の羽田着陸ルートの設定】
Q.12月市議会以降の動きは?
A(副市長).1月に県が呼ばれた対策会議があった。県からは副知事が出て、経済発展のために必要だが、住民への説明はしっかりやれ、騒音の測定は強化し騒音を緩和することを国に求めた、と報告されている。国からは情報開示の努力をし、意見窓口を設置、住民との双方向的な対話を開発して不安払拭につとめたい、と答えられた。市として粘り強く取り組みたい。
Q.負担軽減も便数増が前提だから限度がある。落下物に関しては安全神話みたいな説明の仕方も見られる。「走っているものはぶつかる・立てているものは倒れる・上にあるものは落ちる」という言葉があるようなことを前提に、恐怖感を国に伝えてほしい。また朝霞市はそんなに国際化していない。パスボートも13万市民のうち3万しか所持していない。羽田国際化の恩恵を受ける人の上を飛んでもらいたいと思うがいかがか。
A.国には県を通じ市民への説明を求めたが、国からは内容がかわらないが、双方向的な対話を検討したい、説明会はすると言質を受けている。市民の不安は伝えていく。
※資料 国土交通省航空局「首都圏空港機能強化の具体化に向けた協議会」HP
埼玉県庁の資料は見当たらず。
【基地跡地・四小跡地の検討】
Q.基地跡地の検討状況について進捗を聞きたい。都市マスタープラン案で四小跡地の商業ゾーンとしての位置づけがされているが成算がある話なのか。
A(副市長).①公務員宿舎予定地であったあたりを公園用地に編入する、②一方、公園用地としていた中央公民館北側を、公民館・図書館の建て替え、市庁舎・市民会館の建て替え等集約化を前提とした用地として位置づけ、③シンボルロードを現市役所の交差点まで延ばす案にまとまりつつある。四小跡地は様々な商業者から相談は来ている。
Q.②が争点になるだろう。私は用地として色塗りならまずはありだと思うし、いずれというのもありえる。しかしそこで建てられるものが、二十数階建てのものなのか、4~5階建てなのかで全然イメージが違う。また時期も数年後なのか、30年後なのかも違う。公共施設が死んだイメージだからだと店をたくさん入れるのか、富山県氷見市みたいに市民のコミュニケーションの核としての公共施設にするのかで全然違うだろう。どうイメージを与えて説得するのか。一方、検討委員会は相当高度な議論をしているが、大丈夫なのか。
A.イメージは今後の議論の課題と認識している。検討委員会はまずは国から土地を勝手に処分されないために出す利用計画をまとめたい。詳細のイメージはそれからではないか。
※資料 「現行計画と見直しの主なポイントの位置図」 [PDFファイル/779KB]
【わくわく号】
Q.わくわく号の改革に関して提言書がまとめられた。最終的な状況をお聴きします。今後事業者との協議はどう進めるのか。市民のなかで乗り換えが増える今回の仕組みに誤乗車を懸念する声が挙がったが。
A(都市建設部長).パブリックコメントを実施し、12人52件のご意見をいただいて見直すところは見直した。今後委員長から市長に提言をする。それ以降、事業者と協議や市民への周知を行い、平成28年度の早期に改革を実施に移したい。誤乗車対策は重要なので、カラーリングなどで対応したい。
Q.結論は私の地域に何もない結論だったけども、非常に検討はよいプロセスを踏んだと思うし、今回の改革は私も非常に納得する結論になった。パブリックコメントを拝見したが、11件は対応し、それ以外も木で鼻を括ったような回答がなくて、説明を徹底したと受け止めている。委員会の運営も、市民委員の疑問や提言に一つ一つ丁寧に検証し、実現できないときも徹底的に理由を説明した。要望を実現できなかった委員からも、最後に一言と言って「よい議論をした」と評価を得ている。非常に丁寧なまとめ方をされたと思う。その結論を事業者が丸呑みしてくれればよいが、どうなるのか。改革後、小さな改革は経営的に迅速に手を打てるような委託になるのか。今のような経営に責任のない3社ちゃんぽん委託にはしないのでしょうね。
A.委託のあり方はまだ決められないが、できるだけ経営的判断を迅速にできる委託方法にしたい。
Q.全路線の北朝霞駅・わくわくどーむ間の運行を乗り換えにするが、朝夕には、社会福祉協議会の施設に通う知的障害者もいる。乗り換えできる人ならよいが、乗り換えの判断ができなくて介助が必要になってしまっては残念な話になる。通所時間帯にもよるが、何便か直通を残すことも、これからの実施までの検討課題として残っているのか。
A.残課題として認識している。社会福祉協議会などと意思疎通を図りながら、通所者の実態なども確認して検討したい。
※資料 わくわく号の改革の提言書(パブリックコメント反映前・PDF)
パブリックコメント結果(PDF)
【東上線の改善】
Q.今年の改善協議会の持ち込み事項は何か。来年への課題は何か。
A(都市建設部長).今年の協議会は、①朝霞駅の停車電車、②ダイヤ乱れの防止、③朝霞台駅のエレベーター設置、④視覚障害者の安全対策、⑤朝霞台の快急停車、⑥点状ブロックの設置、⑦朝霞台駅北口(スッポン堂付近)への改札設置、⑧東京オリンピックへの対応を求め、すべてが継続課題となった。①はダイヤ改正に接続改善を工夫したい、②は小竹向原の平面交差の解消で前進する見込み、③は朝霞台駅の全面改築が必要、④は全線で順次整備、⑥は順次整備、⑦は計画がない、⑧は連携して沿線のPRに努める、と回答を得ている。
Q.①のダイヤ改正に関して、TJライナーが増発されると聞いている。そうすると周辺時間の電車が遅くなり間隔もあき大変混雑する。またTJライナーの走る時間の池袋駅が大変危険になっている。そのあたりも改善として提起していただきたい。朝霞駅が不便になったのは、準急の激減と志木どまりの普通が成増止まりになっていることによる。川越市が新河岸駅に関して準急増便を求めているように、ずばり準急の増便を求めてはどうか。またダイヤが不安定になると簡単に乗り入れを打ちきる。そうすると朝霞駅にはほとんど電車が来なくなる。せっかく複々線化に協力してきたのだから、もう少しこれを生かしたダイヤにしてもらってはどうか。
A.来年の要望の仕方は考えてみたい。
Q.朝霞市の未来は、東上線と運命をともにしているところがある。その認識でがんばってもらうことを要望したい。
【朝霞駅南口ロータリー】
Q.市政情報課がまとめた「市民の要望」にも書かれており、やはりと思ったが、南口ロータリーのバス停の位置が遠い。バス利用を遠ざけているのではないか。反対側などを使って距離を縮められないか。
A(都市建設部長).今の順番を変えるのは難しい。反対側も、広場として使うのであけておきたい。
Q.私もシミュレーションして難しいとは思うが工夫してほしい。それと、資料に提示したが、いつバスが発車するのか駅構内または階段下でわかるようにしたらどうか。そのことで、バスがいつ発車するかわからない不安のまま長距離歩かされることはなくなるし有効な時間が使えるのではないか。
A.バス停の位置案内や時刻表表示など志木駅東口などを事例に考えてみたい。
【公契約条例】
Q.担当が変わったので公契約条例をどう認識しているのか確認したい。また労働条件調査がどのように進んでいるのか聞かせてほしい。
A(総務部次長).公契約条例の意義を認めている。他自治体の研究を行っている。最低賃金の設定が難しい。労働条件調査は対象40社を調査中。おおむね最低賃金はクリアしている。
Q.TPPやEPA、FTAなどで、政府調達の規制撤廃が求められる危険性があるなかで、指名競争入札や入札要件の地元指定は禁止される可能性もある。そのことを考えているのか。
A.具体的になっていないので検討していないが、そうした視点が今後の課題として調査研究していきたい。
【同窓会名簿】
Q.感動的な中学校の卒業式に出たが、名簿も何もないなかで、彼らはいつ再会できるのか。同窓会をやりたくても連絡先がわからない状態にしてよいのか。
A(学校教育部長).同窓会が有意義だということはわかるが、名簿は配れないことにしている。連絡網だけ配布しているが回収させている。
Q.地域社会の持続性は、善し悪しは別にして学校コミュニティに依存するところが多い。同窓会を開ける体制が必要ではないか。教育委員会で、同窓会を開きたいという卒業生に案内状の発想を協力するなど考えられないか。
A.そうしたことをするのも難しい。必要性は認識しているので調査・研究してみたい。成人式などもある。
Q.成人式などで同窓会結成を働きかけたらどうか。
A(生涯学習部長).成人式の実行委員会に諮って検討してみたい。
【未解明事件と登下校】
Q.2月10日の東弁財の刃物による死亡事件がどう展開したのかという情報がきちんと流れていなくて、いつまで保護者が警戒した方がよいのかわからなかった。警察からの指示を確認しているのか。事件性はないとわかったが、もしそうでなかったら、結果がわかるまでの数日間は隙だらけだったのではないか。
A(学校教育部長).警察からは情報を得て、対応したが徹底していなかった。
Q.捜査情報など警察も公開できないのだから、どこまで子どもの警戒レベルを上げておくべきか、確認してはどうか。
A.警察との間でどうするか、今後検討したい。
【夏休みの登校日と平和の祈り】
Q.夏休みに10日に1回ぐらい子どもの状態を確認する意味で、登校日を設けてはどうか。戦争に関する記憶がなくなりつつあるので、6日とか9日とか15日など節目になる日に登校日として、すべての戦争で亡くなった人に弔意を示してはどうか。
A(学校教育部長).サマースクールなどやっており、登校日を設けるのは難しい。平和をどうするかは授業の中で考えたい。
Q.サマースクールなどに出る子どもは問題ない。そうでない子が40日も顔を見ないのはどうかと思うが。(要望で終了)
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