1/21 子ども子育て事業計画のパブコメ通知はされていましたが…
昨日の記事で問題にした、子ども子育て事業計画のパブリックコメントの実施記事、実施期間中は朝霞市のホームページでの通知はされていたようです。私の確認不足による誤報ということになります。お詫びを申し上げます。
一方で、過去記事としては、終了後一ヶ月もたたない現在、ホームページ上からまるっきり削除されているわけで、情報担当者にログでどのようになっているのか確認したところ、パブリックコメント終了した日に募集記事を削除する設定になっていた、ということです。
このあたりは、職員の感覚としては意見の分かれるところですが、市役所の外から見ると、やはり市がどのようなことをしたか、事実として記録を残すのもホームページの役割であろうと思うのです。民主主義の根幹に関わるようなホームページ記事を、募集が終わったらすぐに消してしまうのは、猫の糞みたいなことではないかと思います。
今回みたいに、ゼロ件でした、と突きつけられて、どのような募集の仕方をしたのか、確認したら何の記事もない、ということでは、認識の混乱を広げるだけだと思います。最低限、計画がスタートするまで、手続き情報は削除すべきではない、と思っています。
同じ市役所でも総合振興計画の改定作業では、計画づくりの途中の経緯、資料などきっちり公開しています。これが本来あるべき姿ではないかと思うのです。
公文書管理全体の考え方が整理されていないからこんなことが起きるのではないかと思っています。
●他市では子ども子育て事業計画のパブリックコメントを保育園・幼稚園・小学校・中学校の保護者にまで文書で呼びかけた自治体もあり、やっぱり意見募集の努力不足は指摘せざるを得ないと思います。
●募集した結果、やはり市民からの意見はゼロ件だったということに頭を抱えてしまいます。
保育政策に関しては、推進するのも、ちょっと待て、というのも様々なご意見をいただき、私なりに咀嚼して議場で、保育予算の審議なり、一般質問などで、当事者の一員としても、議会ではかなり多くの議論をし、意見を申し上げています。
しかし、議会は全市民の代表する場であって、保育所を必要とする人だけの議論の場ではなく、私が様々な課題を取り上げて制度改革を求めても、それだけで通るものではありません。
それだけに議会以外の政策決定の場への当事者はじめ、意見のある人の市民参加が行われているわけですが、子ども子育て事業計画では、このパブリックコメントだけが唯一の公開の場として、意見を言える機会だったのです。
課題が多い政策に、開かれた意見募集の場で、市民の関心の高い政策が1つとしてご意見がなかったとすると、周囲から見れば、いろいろ政策に問題・課題はあっても、結局はどうでもいいんだ、と受け止められかねません。そこが心配です。
もちろん、保育所を必要とする人、保育所に関心のある人が、パブリックコメントが何か、どういうものなのか、誰もちゃんと説明されていないなかで「実施します」だけの通知では、どうしてよいのかわからないかも知れません。それを斟酌した上ですが、やはり当事者団体などもあるのに1つも意見がなかったことは、今後の保育政策をどう進めるのか、私自身も頭を抱えてしまいます。
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